見出し画像

「やっていること」が「やりたいこと」に変わるとき

この記事を書こうと思ったきっかけ

最近後輩から悩み相談とまで言わないものの、困ってることとか悩んでることを打ち明けてもらえる機会が増えた中で、ちょくちょく聞くのが「やりたいことが見つからない」ということです。
確かに自分のことをふりかえっても、社会人3年目になるかならないかまで自分自身も明確にやりたいことが無く、強みにつながるやりたいことを見つけなければ!!と焦っていたことを思い出しました。
その時には自分が今やりたいことである「アジャイル・スクラム」とは既に出会っていましたが、最初から「やりたいこと」だったわけではなく、当時は「やっていること」に過ぎませんでした。
そこで自分がどのようにして「やっている」から「やりたい」に変わったのかこの記事でふりかえってみます。

最初からやりたかったわけではない

先ほども記した通り、アジャイルやスクラムでの開発を最初からやりたかった訳でありません。実を言うと最初はアジャイルやスクラムをやりたくなかったというのが本音です。
アジャイルやスクラムが楽しそうだというイメージはありましたが、当時はフルスタックエンジニアしか携われないというイメージが私の中で強くあったため、技術面に自信のない私にとっては、アジャイル・スクラムに携わるのはもっと技術を付けて数年後の目標という感覚でした。
ですが、目標よりも相当早くアジャイル・スクラムと携わる機会が来てしまったのです…。(アジャイルを始めて知ったのは1年目のとき、アジャイル案件に携わったのは2年目後半からでした。)もちろんそれはスキルが十分ついたからというわけでもなく、ただその機会が何故か私のところに訪れてしまっただけでした。

その当時に感じたことをQiitaに書き残しているのでもしよければこちらも読んでみてください


「やっている」が「やりたい」に変わった瞬間

「やりたい」に変わったターニングポイントは2度あった気がします。

「やっていること」を熱心に推進している人が身近にいたこと

初めてアジャイルを実践するにあたり、社内から同じチームに所属していた先輩社員がいました。その人は社内でまだアジャイルというものが広く認知されていないところからアジャイルを社内に広めようと常にアクティブな人でした。
そんな熱意を持ってアジャイルを実践している先輩とペアでスクラムチームに参画するなんて今ふりかえっても申し訳ない話だなと思いますが、非常に出来の悪い私を見捨てることなく、技術的なスキルの部分からアジャイルに関わることまで、とにかく様々なことを教えてくれました。
その中でアジャイルとは何か、スクラムとは何か、そしてそれらがなぜ重要なんかを様々な場面で伝え続けてくれました。最初から全てを理解することは当然できませんでしたが、継続的にそれらを熱意を持って伝えてくれたことで、いつしか自分も同じようにアジャイルを「やりたい」「広めたい」という気持ちに変わっていきました。
この先輩がいなければ私はアジャイルを「やりたい」とは思わなかったどころか、今の会社、業界をとっくに退いていたと思います。出会いにかなり恵まれていた結果ですが、近くに熱意を持って行動している人が身近にいたのはとても大きな出来事でした。熱意は人に伝播するのを肌に感じた経験です。

その先輩のnote記事はどの記事も本当に素晴らしいのでぜひご覧ください。

「やっていること」の有識者の話を聞きに行ったこと

アジャイルを既に「やりたい」とは思うようになっていましたが、それを更に加速させる出来事がありました。
それは別会社が主催したスクラムトレーニングを受講したことでした。私自身、社内でスクラム実践するのがかなり早かったため、当時スクラム研修がまだプレの段階でこれからスクラムを実践するあろう人が対象受講者だったため、研修開催前にスクラム実践していた私は受講対象外でした。したがって、前述の先輩以外からスクラムを学ぶ機会がありませんでした。
それもあって、人からスクラムを学びたいと思っていたタイミングで見つけたのがこのトレーニングでした。このトレーニングの講師がアジャイル界隈では知らない人がいないくらい著名な方々からスクラムを教えていただける2度と無いような機会で、そこに飛び込まない選択肢はありませんでした。
そしてこのトレーニングを受けて、私がこれまで実践し続けていたスクラムが正しくスクラムの目的や理論を実現する上で最良では無かったことを知りました。もっと正しい表現するのであればスクラムの目的や理論を実現するためにスクラムの実践において不十分な点や誤った解釈をしていた点があったことに気づくことができました。
私はこの経験からもっとスクラムを社内に正しく広めなければという使命感に駆られ、もっと「やりたい」という気持ちが強くなりました。

「やりたい」に変わるきっかけは周りの熱意と知識を持っている人が与えてくれる(こともある)

これはあくまで私の経験に基づくことなので、全ての人の「やりたいこと」
が同じ方法で見つかるとは思っていません。なので、あくまで方法の一つとして捉えていただけると幸いです。
私はここまでの経験から言うと、自分のやりたいことは周りの熱意や知識を持った人がもたらしてくれました。自分自身で見つけたものではありません。
ですが、自分がやっていることに対して熱意や知識を持っている人が誰なのかを探すこと、そしてその人と関わる機会やその人が発信する情報を収集することは、やりたいことを見つける上で非常に大切なことなのではと感じています。
今「やりたいこと」が見つからない人も今「やっていること」の近くに何か大きなきっかけが眠っているかもしれません。そんなきっかけを見つけるためにぜひお近くの熱意や知識を持った人を探してみるのはいかがでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?