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【MotoGP Rd.20 バレンシアGP🇪🇸決勝ハイライト】


Moto3

TOP3

激しい優勝争いを制しトップでチェッカーを受けたのは、最後にしてついに今季初優勝、佐々木歩夢🇯🇵(Intact GP)!最後に一つ勝利を挙げれて本当によかった…
2位はダビド・アロンソ🇨🇴(GASGAS Asper)、3位はイヴァン・オルトラ🇪🇸(MTA)が入るTOP3となりました。

全体リザルト

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タイム差を見ていただくとお分かり頂けると思いますが、5位までが0.4秒圏内の大接戦。佐々木はこの戦いを見事切り抜けてくれました。佐々木は悔しい1年でしたが最後に勝てて本当によかった。

佐々木以外の日本人の活躍としては山中琉聖(GASGAS Asper)が10位、古里太陽(Team Asia)が11位、鳥羽海渡(Squadra Corse)は20位で最終戦を終えました。

スタンディング

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最終的に佐々木はマシア🇪🇸(Leopard)の6pt差まで迫る2位で終えることが出来ました。前回の記事でも書きましたが、前戦でのマシア、フェルナンデス🇪🇸(Leopard)による妨害走行があったとは言え佐々木が今年前半で取りこぼしたポイントが響きましたね。来年Moto2で是非リベンジを果たしてほしいところです。

Moto2

TOP3

非常にハイレベルな戦いとなったMoto2最終戦決勝、レースを制したのはフェルミン・アルデゲル🇪🇸(SpeedUp)!なんとシーズン終盤4連勝となりました。ここにきて覚醒した感じがありますね。
2位はアロン・カネット🇪🇸(Pons)。今回も惜しくも勝てなかった…キャリア初優勝は来年にお預けです。
そして3位にはアロンソ・ロペス🇪🇸(SpeedUp)が入り、SpeedUpにとっては最後嬉しいダブル表彰台となりました。

全体リザルト

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レース序盤はカネットがリードしたものの、中盤でアルデゲルが先頭を奪いそのまま差を広げ優勝。終わってみればアルデゲル圧勝のレースでしたね。

日本勢の活躍としてはTeam Asiaでのラストランとなった小椋藍が11位。来年MT Helmetsでチャンピオン争いに戻ってきてほしいですね。羽田太河(SAG)は22位、そして今季限りでチーム離脱が決まっている野佐根航汰(VR46)は1周目の最終コーナーで転倒し残念ながらリタイアに終わってしまいました。

スタンディング

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チャンピオンのアコスタが圧倒したシーズンではありましたがランキング3位以下は非常に接戦でしたね。Moto2はコース上でのオーバーテイクは多くはないですが全体的に誰が表彰台に登っても不思議ではないくらいレベルが高く、このランキングがそれを物語っていると思います。怪我で出遅れた小椋藍はよく9位まで戻ってきてくれました。来年再びチャンピオン争いに戻ってくることを期待したいですね。

MotoGP

TOP3

最後まで続いたタイトルの戦い、レースを制したのはフランチェスコ・"ペッコ"・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)!そしてこの勝利を持って、バニャイヤの2年連続となる2023年のチャンピオンを獲得!素晴らしい、見事な走りを見せてくれました。
2位はヨハン・ザルコ🇫🇷(Pramac/Ducati)。来季はLCR HONDAに移籍するザルコ、これがPramacでのラストランとなりましたが嬉しい表彰台を掴みました。
3位はブラッド・ビンダー🇿🇦(KTM)。前日のスプリントレースに続いてのTOP3となりいい形で2023年を締め括るレースとなりました。

全体リザルト/ハイライト

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今回のレースは転倒者続出の非常に激しい、荒れたレースとなりました。
リザルトを見て頂くとわかりますが21台スタートのうち7台が転倒リタイア。
3周目にはマルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)がバニャイヤと接触しそうになってコースオフし大きく後退。

そして6周目にはマルティンが姿勢を乱しM.マルケス🇪🇸(Repsol HONDA)のリアをヒット!両者とも転倒しリタイア。この瞬間バニャイヤの2023年チャンピオンが確定となりました。M.マルケスにとってもRepsolとの最後のレースだっただけに、悔しい最後となってしまいました。

マルティンのリタイアを知りバニャイヤは無理をしないライディングへ移行。KTM2台を先行させ3位へ後退します。

しかしビンダーはオーバーランでセルフロングラップを消化し(笑)バニャイヤの後ろへ後退。

そしてミラー🇦🇺(KTM)はトップを走っていたところで転倒を喫しリタイア。
折角の1-2フィニッシュのチャンスを失ってしまいます。折角バニャイヤが後退してくれたのに…(⌒-⌒; )

さらにはラスト3周というところでP.エスパルガロ🇪🇸(GASGAS Tech3)も転倒。P.エスパルガロも来季はシートがなくこのレースがラストランでしたが、残念な結果となりました。

レースは最後、ディ・ジャナントニオ🇮🇹(Gresini/Ducati)が2位へ浮上しバニャイヤを追いかけます。が、最後は0.3秒届かずバニャイヤに軍配が上がり、バニャイヤはチャンピオン争いを優勝で締め括る、誰も文句のつけようのない勝利となりました。

レースは当初、バニャイヤ優勝、2位ディ・ジャナントニオ、3位ザルコでフィニッシュし表彰式やTOP3インタビューも行われましたがレース後の車検でタイヤの内圧設定に違反が見つかり3秒ペナルティが課されました。

これによりディ・ジャナントニオは4位へ後退。ザルコ2位、ビンダー3位という最終結果となりました。

また今回のレースは最終戦ということで、このレースをもってチームを離れるライダーも非常に多く、少しエモーショナルな日曜日ともなりました。
本来であれば完走して気持ちよく締めたかったと思います。しかし皆レーシングライダーで、攻めた結果転倒で終えるライダーもいました。悔しい気持ちもあったとは思いますが、最後まで戦った彼らは賞賛に値します。来年、次のステージで皆頑張ってほしいですね。

日本勢の活躍はYAMAHAはラストランとなるモルビデリ🇮🇹が7位、クアルタラロ🇫🇷が11位でフィニッシュし最後をダブルポイントで締めました。

クアルタラロは前夜に39℃の高熱もありながら最後は頑張って走り抜いてくれました。

HONDA勢は中上貴晶🇯🇵(LCR)が12位入賞でシーズンを締め括り。ミル🇪🇸(Repsol)は前日のスプリントで挙げた通り今回は怪我により出走できず、またM.マルケスとリンスは先に挙げた通りリタイアでHONDAとのラストランを終えることになってしまいました。

スタンディング

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MotoGPはここ4年毎年違うライダーがチャンピオンに名乗りを上げてましたが、バニャイヤはM.マルケス以来の連覇となりました。
マルティンは最後自身のミスで転倒したものの、最後までチャンピオンを諦めず追いかけました。今年のこの走りを、是非とも来年に繋げてほしいですね。
順位変動はなかったものの、最後までランキング6位争いは接戦でしたね。

さて、これで2023年シーズン全てのレーススケジュールを終えました。
ここからはオフシーズンに入り火曜日からは早速来季に向けたポストシーズンテストも始まります。
長い1年でしたが、最後までチャンピオン争いが続き非常に楽しいシーズンだったのではないでしょうか?
後日改めてMotoGPのシーズンレビューを投稿したいと思います。
今年もMotoGPを追いかけた皆様、本当にお疲れ様でした。


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