【MotoGP Rd.16オーストラリアGP🇦🇺土曜日決勝ハイライト】

土曜日への変更となったMotoGPクラス決勝レース。やや怪しげな空の下で行われたレースは最後の最後まで手に汗握る目の離せないレースとなりました。


フォーマットの変更

日本時間金曜日の夜に、MotoGPから週末のスケジュールの変更が発表されました。
日曜日の現地の天気予報が思わしくなく、GPクラスのみではありますが決勝レースを土曜日に、スプリントレースを日曜日に行うスケジュールへ変更となりました。

決勝レースがメインレースなので、まずはそれを確実に実施。日曜日開催可能であればスプリントを行うといったスタンス。
先日の日本GPの日曜日が大雨でGPクラスがまともにレースが出来なかったので、それを踏まえての対応だったのかもしれないです。

さらに日曜日は通常行われないMoto3とMoto2クラスのウォームアップセッションも急遽設定。そして出来る限り悪天候を避けるため各クラススタート時間を1時間早めるスケジュールとなりました。日本時間だと午前中には全クラス終わる感じですね。
ライダーたちの安全を守りつつ、可能な限り開催を進める。最善の判断だったかと思います。

そんなこんなで、土曜日に行われた決勝レースハイライトです^^

TOP3

白熱の優勝争い、レースを制しトップでチェッカーを受けたのはなんとヨハン・ザルコ🇫🇷(Pramac / Ducati)!MotoGPクラス初優勝を飾りました!

2位に入ったのは後半見事な追い上げで巻き返してきた王者フランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)!今年のチャンピオンに向けて、頭一つ抜け出しました。

3位にはGPクラスキャリア初の表彰台、2年目のファビオ・ディ・ジャナントニオ🇮🇹(Gresini / Ducati)!前戦のインドネシアで自己ベスト4位と善戦でしたが、その勢いに乗って一気に表彰台まで登ってきましたね。見事な走りでした。

総合順位/ハイライト

レースを終えてのリザルトはこちら。

スタートから序盤は全体的に様子を伺っているようで静かな滑り出し。もちろん所々で抜きつ抜かれつはあるものの、激しく争うようなバトルではまだありませんでした。

その序盤で注目を集めたのは前戦で自己ベストの4位フィニッシュだったディ・ジャナントニオ。バニャイヤの前にでて3位を走り、初表彰台を狙っていきます。

トップを走るマルティンはハイペースで後続を大きく引き離し、バニャイヤとのポイント差を埋めにかかり、最大で3秒以上引き離して盤石な体制を築きます。

残り10周となったところで、ディ・ジャナントニオはビンダー🇿🇦(KTM)を捉え2位へ浮上!勢いに乗った走りでレースを盛り上げます。

一方トップを快走していたマルティン🇪🇸(Pramac / Ducati)でしたが、10周を超えたあたりから一気にペースが落ち、後続とのギャップが埋まります。周りがリアタイヤにミディアムをチョイスする中、マルティンはソフトを選んでました。序盤はそのソフトタイヤのグリップを活かしてリードを築きましたが、タイヤが限界を超え始めてきました。

残り3周、徐々に2位争いをしていた4台がトップのマルティンに迫ります。バトルをしながら追いついてきたこの4台も流石を披露します。

マルティンのタイヤの限界も、はっきりと映像にも捉えられてました。

そしてラスト2周、いよいよ4台の隊列がマルティンの背中に追いついてきました。ここから5台による優勝争いへと戦況が変わっていきます。そしていつの間にかザルコが争いのトップへ躍り出てきました。

そして遂にファイナルラップ、マルティンのタイヤが耐えきれずオーバーラン、その間にザルコが、バニャイヤが、ディ・ジャナントニオがマルティンの前に躍り出ます!最後まで激しいバトルが続きましたが最終的にはザルコが逃げ切りトップチェッカー。嬉しい嬉しい、GPクラス初優勝を飾ることができました。

上位勢が激しいバトルを繰り広げたおかげでレースは面白くなったものの、それ以下はほとんど映像に映らずもはや空気(^_^;)

日本勢の活躍としてはYAMAHAのクアルタラロ🇫🇷が14位、モルビデリが17位。HONDA勢はM.マルケス🇪🇸(Repsol)が15位、中上貴晶🇯🇵(LCR)が19位。ミル🇪🇸(Repsol)は11周目転倒リタイア、リンス🇪🇸(LCR)は脚の回復が不十分で痛みがあるため今回は欠場となりました。
全体的に下位に沈んでしまい苦しいレースでしたね…マシンは一日一朝では変わらないので今は我々観る側も我慢の時です。

スタンディング

このレースを終えてのライダーズスタンディングはこちら。

レース途中まではマルティンがバニャイヤに4ポイント差まで詰め寄るところまで来てましたが、最後のマルティンの失速とバニャイヤの追い上げで逆に27pt差まで広がることになりました。次のスプリントレースではなんとかバニャイヤよりも前でフィニッシュして差を縮めたいところ。
ザルコは今回の勝利で5位まで浮上。ますますランキング争いが面白くなってきましたね!

さて、変則スケジュールとなった週末ですがまずは土曜日を無事に終えることが出来ました。問題は日曜日。天気が気になりますが、全クラス全ライダーが安全にレースできることを祈るばかりです。
Moto3では佐々木歩夢🇯🇵(Intact GP)がポールを獲っており、チャンピオン争いに向けて何としても今季初優勝が欲しいところ。
日曜日のレースも、目が離せません!


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