【F1 Rd.18カタールGP🇶🇦決勝ハイライト】

TOP3

灼熱のナイトレース、カタールGP決勝を制したのは土曜日にチャンピオンを決めたマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)!
スタートからゴールまで、ピットのタイミングでも一度もトップを譲らない完璧な走りを披露してくれました。

2位にはオスカー・ピアストリ🇦🇺(マクラーレン)、そして3位にはランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)が入り、マクラーレンはこれで鈴鹿からスプリント含み3レース連続でダブル表彰台を獲得!ピアストリは覚醒してきてますね!このコンビは今後非常に面白い存在になりそうです。


レースタイヤについて

今回のGP、金曜日のFPからタイヤのダメージが激しく決勝でのタイヤの使い方について様々議論が行われてました。
土曜日にターン12、13のピラミッド状の縁石を避けるためにトラックリミットのラインを80cm内側に移動させましたが、スプリントレースで使用されたタイヤを調査した結果あまり効果は見られなかった模様。最終的に決勝ではタイヤコンパウンド問わず最大周回数が18周までとなり、それを超過した場合は黒旗失格となることが発表。
57周レースなので必然的に3ストップが義務付けられることに。ただ最大18周走ってピットを繰り返すと3周余るので、どのタイミングでどのタイヤを投入するのか、ストラテジー面がいつにも増して重要になる決定となりました。

レースハイライト

レースはスタートする前から波乱の展開。上記のタイヤの問題だけでなく、なんとカルロス・サインツ🇪🇸(フェラーリ)のマシンに燃料システムの問題が発覚。気付いたのはスタート1時間前で修復しようにも時間が全く足りず、残念ながら今回はスターティンググリッドに並ぶことすらできずDNSとなりました。

また、ペレス🇲🇽(レッドブル)は前日のスプリントレースの接触で負ったマシンの修復のためにパルクフェルメルールを犯してしまったためピットレーンスタートになりました。

スタートはPPのフェルスタッペンに負けず、2番手3番手のメルセデス2台も非常に素晴らしいスタートを決めましたが、ターン1で外側から回り込んできたハミルトン🇬🇧(メルセデス)がラッセル🇬🇧(メルセデス)よりも前に出てはいたものの完全ではなく、そんな不十分な状態でハミルトンがラッセルに寄っていき接触!ハミルトンはマシンが破損しリタイア、ラッセルは続行するもスピンしてしまったため一気に後方へ転落してしまいました。

さらにこのスタートではもう1つ出来事が。ヒュルケンベルグが14番グリッドからのスタートでしたが、サインツがDNSとなったことで目の前の12番グリッドが空席に。本来そのグリッドは空けておかないいけないのですが、何を思ったのか詰めてしまったヒュルケンベルグ笑。本人も気付いたようでグリッドについた時はかなりキョロキョロしてましたね(^_^;)
後にヒュルケンベルグには10秒ペナルティが課されることになりました。

その後のレース展開は、良くも悪くもタイヤの最大周回数の設定により個人的には非常に面白いレースになった印象でした。各車以外とピットのタイミングが僅かにずれ、ほぼ毎周誰かがピットに入り近年のF1では珍しくレース中の実質の順位が読みづらく戦略的にも色々考えながら観る面白い展開だったのかなと思います。
意外とタイヤの最大周回数を決めてレースするのは良いかもしれないと個人的には思いました。

ラッセルはスタート直後の接触で落としたポジションを挽回すべく怒涛の追い上げでオーバーテイクショー。最終的に4位でフィニッシュしたことを考えるとかなり良いペースで走ることが出来ていたと思います。

また今回凄かったのはマクラーレンのピットストップ。なんと27周目のノリスのピットで1.80秒を計測!今までの記録を塗り替え歴代最速のピットストップをマークしました。

F1はピットストップが速くなり過ぎたことにより2021年ハンガリーGPから技術的制限をかけてピット時間が速くならないようにしてました。
それでも今回そのピットストップで歴代最速をマーク(以前は1.82秒が最速)。モータースポーツはドライバーの速さについ目が行ってしまいますが、こういったピット作業がレースを大きく左右します。確実さを保ちつつも、常により速い作業ができるよう努力を重ねるピットクルー。F1はやっぱりチームスポーツなんですよね。

そして今回のレースは非常に高い気温との戦いでもありました。現地時間20時スタートのナイトレースとはいえ気温は30度以上。
サージェント🇺🇸(ウィリアムズ)は体調不良を訴え42周リタイア、ストロール🇨🇦(アストンマーティン)はフィニッシュ直後に救急車へ直行、オコン🇫🇷(アルピーヌ)はレース中に嘔吐、アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)はシートが暑過ぎる!ピットで何か出来ないか⁈、アルボン🇹🇭(ウィリアムズ)もレース後メディカルセンター送り、ラッセル、角田🇯🇵(アルファタウリ)、ノリスは暑過ぎてレーシングスピードにも関わらずバイザー上げる等々、ほぼ全ドライバーが何かしら体調面を訴えてました。
ラッセルはホームストレートで両手をボディの上に出してなんとかクーリングしようとしてましたね。F1で両手放し運転が見れるとは…(^◇^;)

来年は12月1日決勝なので、もう少し優しいコンディションになると良いですが…
因みにこのルサイルはMotoGPが2004年から開催され、今年はまだ開催されてないので昨年のデータになりますが、開幕戦の3月4−6日で行われ決勝日の気温はMotoGPクラス現地時間18時スタートで27度でした。
MotoGPとの協議が必要かと思いますが、3月か11月の開催が良さそうですね…

最終リザルト

57周のレースを終えての最終リザルトはこちら。

このタイム差を見るとフェルスタッペンはコントロールしてたとは思いますが意外とマクラーレンとのギャップは大きくはなかったですね。
周冠宇🇨🇳(アルファロメオ)はペレスがトラックリミットによる5秒ペナルティ加算により最終的に9位フィニッシュ。19番手スタートからなんと10ポジション上げる素晴らしい走りとなりました。

角田はレースペースを十分に上げることができず、最終的に15位フィニッシュ。また次戦からリカルドがレース復帰すると思われるため今回が一旦は最後のレースになると思われるローソン🇳🇿(アルファタウリ)は17位となりました。

次戦

さて、次戦は1週空いて来週末のRd.19アメリカGP🇺🇸舞台はお馴染みサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(C.O.T.A.)。
全体的に低中高速の区間がバランス良く散りばめまれ、高低差もあり、なおかつ路面はバンピーでドライバーの腕が試されるサーキットの一つ。
さらに次戦もスプリントレースフォーマットでの開催!
果たしてどのようなレースが生まれるのか?深夜(というかもはや早朝)レースではありますが、目が離せません!


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