【MotoGP Rd.16オーストラリアGP🇦🇺日曜日決勝ハイライト】

悪天候が予想された日曜日。いざ当日を迎えると雨よりも厄介だったのが、強風。風速10mの風が吹き荒れ、レースは非常に難しいものになりました。


Moto3

TOP3

優勝を飾ったのはデニス・オンジュ🇹🇷(KTM Ajo)、そして2位に入ったのは佐々木歩夢🇯🇵(Intact GP)!2人の差は0.407秒。ファイナルラップの中盤までは佐々木がリードしてましたが、オンジュが持ち前の思い切りの良い走りで最後の最後、佐々木を交わしてトップに立ちそのままトップチェッカー。佐々木はレースをリードする前からアグレッシブに攻めるよりもとにかく完走することに徹する走り。無理にオンジュと戦うことよりも2位を確実にしてフィニッシュしました。タイトル争いもかかっているので堅実な判断だったのではないでしょうか。

3位に入ったのはジョエル・ケルソ🇦🇺(PruestelGP)、なんと地元GPでこれが彼にとって初の表彰台となりました!ここまで9位が最高位フィニッシュでしたが、今回は悪天候の中で丁寧な走りを披露。見事地元で初表彰台を掴み取りました。

総合順位

レースを終えての最終リザルトはこちら。

今回のレースは強風の影響で各所で転倒が続出。普段は抜きつ抜かれつのバトルが激しいMoto3ですが今回ばかりは非常にリスキーで皆とにかく完走することを第一にしてる印象。ポイントリーダーのマシア🇪🇸(Leopard)はなかなか上位に浮上できず、最終的には8位でフィニッシュ。一時は15番手までポジションを落としましたが、完走を目指した結果他者の転倒で順位を上げダメージを最低限に抑えました。

佐々木以外の日本人勢では古里太陽(Team Asia)が自己ベストタイで2戦連続の7位。山中琉聖(GASGAS Asper)が15位入賞、鳥羽海渡(Squadra Corse)が17位でフィニッシュしました。

スタンディング

レースを終えてのスタンディングはこちら。

佐々木が2位、マシアが8位で終えたことによりポイント差は一気に縮まり4pt差まできました。佐々木は前戦ノーポイントだったところからなんとか巻き返してきましたね。また3位争いも195ptのホルガド🇪🇸(KTM Tech3)をアロンソ🇨🇴(GASGAS Asper)、そして今回優勝したオンジュが同ポイントの180ptで追う展開。ここからのシーズン最終盤でさらに熾烈になりそうなランキング争い、目が離せないですね!

Moto2

TOP3

悪天候の中で優勝を飾ったのはトニー・アルボリーノ🇮🇹(Marc VDS)、後続を15秒以上突き放す圧倒的な走りでした。
2位には表彰台の常連、アロン・カネット🇪🇸(Pons Racing)、そして3位にはアルデゲル🇪🇸(SpeedUp Racing)が入る表彰台となりました。

総合順位

レースの最終リザルトはこちら。

Moto2はスタートする前から波乱の展開。Moto3の時よりもさらに風が強くなり、グリッドに向かうサイティングラップの段階から転倒するライダーが続出。なんと圧倒的ポイントリーダーのアコスタ🇪🇸(KTM Ajo)も足を掬われてしまいマシンを破損。

修復のためグリッドではなくピットに向かい、修復は出来たものの最後尾スタートとなりました。

スタートは皆慎重だったものの、その後次から次へと転倒するライダーが続出。コンディションがかなり悪化しているのが目に見えて明らかでした。

そして上位陣が23周レースの9周を消化したところで赤旗が提示されレースは中断。

当初は再開する前提でしたが、これ以上コンディションの改善が見られないと判断しレースはそのまま終了となりました。
レースは予定されていた周回数の3分の2に届いてないため、今回はハーフポイントが付与されることになりました。

日本人勢は羽田太河(SAG)が11位で自己ベストフィニッシュ。小椋藍(Team Asia)が15位入賞、野佐根航汰(VR46)は入賞にあと一歩届かず16位となりました。

スタンディング

このレースを終えてのスタンディングはこちら。

ハーフポイントとはいえアルボリーノは優勝したのでアコスタに対し僅かにギャップを縮めました。次戦を終えた段階で75pt以上の差が出来るとアコスタのチャンピオンが決まります。2人のギャップは56ptなので次戦でアコスタが優勝した場合にアルボリーノが10位以下、もしくはアコスタ2位でアルボリーノが15位以下となった場合にアコスタのチャンピオンが決まります。
この差を作るのは簡単ではないので、次戦で決まるかと言われると確率は高くはないと思いますが、このような計算が出来る差になってきましたね。
次戦のアコスタとアルボリーノのポジション、注目です。

MotoGPスプリントレース

強い雨と風速10mの風が吹き荒れるフィリップアイランド。Moto2クラスが上記の通り赤旗終了となり天候の回復を願いましたが、むしろ天気予報でも酷くなる一方だった模様。残念ながら今回のスプリントレースは早々と中止が発表されました。

スプリントとはいえレースが1つキャンセルとなったのは残念ですが、ライダーたちの安全が優先ですし、天候の問題である以上これは正しい判断でした。むしろこの天気予報を踏まえてスプリントと決勝を入れ替えたのは本当に見事な判断でしたね。

またライダーたちはこの状況を踏まえて、各々の判断で前に出てファンサービスに努めてました。
地元のミラー🇦🇺(KTM)は履いてたレーシングブーツをその場で脱いで子供にプレゼント。「いいかい?来年はそのブーツで一緒にシューイーをやろう。」なんて会話が聞こえてきた気がします笑

次戦

さて、次戦はタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われるタイGP🇹🇭。3週連続開催の3週目ラウンドになります。チャーンといえばSUPER GTも以前開催されていたので日本人にとっても馴染みのあるサーキットですね。
残り4戦、各クラスチャンピオン争いの行方がどうなるのか?
目が離せないラウンドになりそうですね!

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