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【MotoGP Rd.18 マレーシアGP🇲🇾決勝ハイライト】


Moto3

TOP3

あいも変わらず抜きつ抜かれつの大接戦となった優勝争い。激しい闘いを制してトップチェッカーを受けたのは初優勝コリン・ヴァイヤー🇳🇱(Intact GP)!タイトル争いをしているチームメイトを差し置いてしまいましたが、初優勝なら仕方ありません笑
そして2位はそのタイトル争いを繰り広げるチームメイトの佐々木歩夢🇯🇵(Intact GP)!僅か0.066秒!ランキング2位なのに今季初優勝が届きそうで届かない…でも着実にポイントを重ねてポイントを落とさないことが大事!
そして3位にはポイントリーダーのジャウメ・マシア🇪🇸(Leopard)が入りました。最後はIntact GPの2台から少し離されたもののファイナルラップまで優勝争いを繰り広げてくれました。

全体リザルト

レース後のリザルトはこちら。

佐々木以外の日本勢の活躍としては、山中琉聖(GASGAS Asper)が9位でフィニッシュ。古里太陽(Team Asia)は5周目に他車に巻き込まれ転倒、鳥羽海渡(Squadra Corse)は12周目に単独で転倒しそれぞれリタイアに終わってしまいました。

スタンディング

今回のレースを終えてのスタンディングはこちら。

佐々木はマシアに対しギャップを4pt縮めることに成功、13pt差まで来ました。アロンソ🇨🇴(GASGAS ASper)とホルガド🇪🇸(KTM Tech3)は共にリタイアとなったためポイントを取れず、マシアからは2人とも41pt差。残り2戦で最大50pt獲れるのでまだ争いには残ってますが、実質的なチャンピオン争いはマシア対佐々木となってきましたね。

Moto2

TOP3

優勝を飾ったのはフェルミン・アルデゲル🇪🇸(SpeedUp)!スタートでホールショットを奪うとそのまま後続を一気に引き離し、2位に7秒ものギャップを作る圧倒的な勝利でした。
2位に入ったのはペドロ・アコスタ🇪🇸(KTM Ajo)!危なげない走りに見えましたが、レース後のインタビューでは嘔吐する場面もあり、猛暑の中限界で戦っていたのが伺え、その中で確実にマシンをフィニッシュまで持ち帰ってくれました。
3位にはマルコス・ラミレス🇪🇸(American Racing)!2020年からMoto2に参戦してますが、ようやく、嬉しいMoto2初表彰台を掴みました。

ご覧の通り表彰台にはスペイン人ライダーが揃い踏み。それぞれにとって嬉しい国歌演奏になったと思います。

全体リザルト

レース後のリザルトはこちら。

アコスタが2位に入った一方でタイトル争いをしていたアルボリーノ🇮🇹(Marc VDS)はオープニングラップのゴンザレス🇪🇸(VR46)の転倒を回避したり序盤に他車との接触もあったりで大きく後退。7番手スタートから10位でフィニッシュ。この結果、2人のギャップは76.5ptに広がり、2023年のMoto2チャンピオンが決まりました!19歳でのMoto2チャンピオンはなんと史上最年少記録。来年はいよいよMotoGPクラス、これからの活躍が楽しみですね!

MotoGPって、いちいちこういうグラフィックがカッコいいんだよなぁ。

日本勢の活躍は小椋藍(Team Asia)が4位でフィニッシュ。13番手グリッドからグイグイとポジションを上げ、ラスト2周でラミレスの背中に迫りましたがあと0.4秒及ばず。それでも見事な追い上げを見せてくれました。
羽田太河(SAG)は16位、野佐根航汰(VR46)は5周目に転倒リタイアとなりました。

スタンディング

今回のレースを終えてのスタンディングはこちら。

アコスタのチャンピオンは決まりましたがその下はまだ争いが続きます。アルデゲルは今回の優勝で6位から4位に上がってきました。また小椋も9位に浮上しチャンピオンシップボードでも1枚目に名前が乗るところまで戻ってきました。アルボリーノの2位は確定、ディクソン🇬🇧(GASGAS Asper)の3位もほぼ決定的と思えますが4位以降は残り2戦でどのようになってくるか注目です。

MotoGP

TOP3

優勝を飾ったのは圧倒的な速さを示したエネア・バスティアニーニ🇮🇹(Ducati)!今季初表彰台、初優勝となりました。昨年Gresiniで目覚ましい活躍を示してファクトリーチームに今季加入しましたが怪我による長期離脱などもあってなかなか思うような走りがここまで出来てませんでした。やっと自分の走りが出来た、バスティアニーニにとってスプリント含め非常に嬉しい週末となりましたね。
2位はこちらも嬉しい表彰台、アレックス・マルケス🇪🇸(Gresini)!前日のスプリント優勝に続いての表彰台。バスティアニーニ同様、ライダー・オブ・ザ・ウィークエンドと言っても過言ではない、そんな力強い走りを披露してくれました。
3位にはチャンピオン争いを繰り広げるフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)!これで決勝は5戦連続表彰台。2年連続タイトル奪取に向けて、非常に安定した走りを見せてくれました。

全体リザルト/ハイライト

レース後のリザルトはこちら。

スタートは2番手スタートのマルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)がホールショットを奪うもターン1の奥で十分に回り込めずオーバーラン、バスティアニーニがその隙を突いてターン1−2間で先頭に立ちます。

マルティンはこのスタートで4番手へ後退。序盤は3番手バニャイヤを激しく攻め立てます。

しかしここはオーバーテイクポイントの少ないセパン、一瞬バニャイヤの前に出てもすぐに取り返されなかなか前に出ることが出来ません。

スタートから5周経つ頃には2人のギャップはこれだけ開いてしまいました。

最終的にマルティンはここから差を詰めることが出来ず、結果的に上位4台はスタートから順位変動なくそれぞれの間隔が開いていく形でフィニッシュすることになりました。

TOP4はそんなレースでしたが後方では激しいバトルが繰り広げられます。

15周目にはクアルタラロ🇫🇷(YAMAHA)がベッツェッキ🇮🇹(VR46)を捉え5位へ浮上。今年はなかなか思うような走りをさせてもらえてないクアルタラロでしたが、流石は2021年チャンピオン、見事な走りを見せてくれます。

今回のレースは全体的に動きが少なく、気が付けばファイナルラップ。今季ここまで苦戦が続いたバスティアニーニでしたが、去年買われた才能をやっと発揮することができ、今季初表彰台初優勝を掴むことが出来ました。

バスティアニーニにとっては最後の表彰台が昨年のセパンだったので実に1年ぶりの表彰台。今シーズンは残り2戦となりましたが、来年に繋がる走りをしてほしいですね。

レース後のパルクフェルメでは色んな人から祝福を頂いてあちこちに動き回るバスティアニーニ。なかなかインタビューに辿り着けず、FIMの担当者がお迎えに行かないといけないほどお茶目な一面も見せてました笑

改めて今回の週末は、チャンピオン争いに注目が集まる中スプリント含めてA.マルケスとバスティアニーニが圧倒した週末でしたね。特にバスティアニーニはスプリントレースでバニャイヤを援護する走りも出来てチーム内の評価も高かったかと思います。残り2戦、ここにきてマルティンにとってはバニャイヤだけでなくバスティアニーニも意識しないといけないかもしれません。タイトル争いがどのように動いていくか、注目です。

今回の日本勢の活躍は、YAMAHAはクアルタラロが5位フィニッシュと奮闘、モルビデリ🇮🇹も7位でフィニッシュし非常に力強い走りを見せてくれました。一方でHONDA勢はM.マルケス🇪🇸(Repsol)が13位で唯一の入賞、代役参戦のレクォーナ🇪🇸(LCR)が16位、中上貴晶🇯🇵(LCR)は途中転倒もあり18位でフィニッシュ。ミル🇪🇸(Repsol)は5周目に転倒リタイアとなりました。

スタンディング

今回のレースを終えてのスタンディングはこちら。

バニャイヤとマルティンのギャップは前戦比で1pt広がりましたが、まだ傷は浅いと言えるでしょう。残り2戦で稼げる最大ポイントは74pt。マルティンはここ数戦、特にスプリントでの強さが際立っているので14pt差は全然射程圏内と言えるでしょう。目が離せません!

次戦

さて、次戦は中東のカタールGP🇶🇦。灼熱の国GPが連続します。ナイトレースではありますがそれでも気温は非常に高く、先月行われたF1ではあまりの暑さに脱水で体調を崩すドライバーが続出。その時期と比べれば気温は下がってますが、それでも過酷な環境であることには変わりありません。
Moto2のチャンピオンは決まりましたがMoto3とMotoGPは非常に僅差の闘い。このカタールは非常に注目度の高いイベントとなりそうですね。
シーズンフィナーレ3連戦の2戦目となるカタール、注目していきましょう!


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