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【MotoGP Rd.4 スペインGP🇪🇸決勝ハイライト🏍💨】


MotoGP

25周で行われた決勝、レースを制したのはディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャイヤ🇮🇹(Ducati)!開幕戦以来の勝利となりました。

2位に入ったのはマルク・マルケス🇪🇸(Gresini/Ducati)。最後までバニャイヤに食らいついて素晴らしい優勝争いを見せてくれました。

そして3位にはマルコ・ベッツェッキ🇮🇹(VR46/Ducati)。チームオーナーのロッシも見守る中で嬉しい今季初表彰台となりました。

決勝はスプリント同様に転倒に次ぐ転倒の連続の展開。25台出走で完走は17台、8台ものマシンがサーキットの餌食になりました。その中にはスプリントレースで表彰台に登り大活躍だったペドロサ🇪🇸(KTM)の姿も。路面に人には見えない触手でも生えていたのでしょうか?

その中でもショッキングだったのはマルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)の転倒。バニャイヤに追いかけられながらもトップを走行している中、11周目突如バランスを失いスリップダウン。優勝でなくとも表彰台に登ればランキングでさらに有利になる展開だっただけに、この瞬間は本当に痛かったですね。

このレース、圧巻だったのはなんと言っても優勝争い。終盤バニャイヤとM.マルケスの一騎打ちになったわけですが、パッと見M.マルケスの方に余裕があるように思えました。しかしM.マルケスが仕掛けるとバニャイヤも負けじと食らいつくサイドバイサイド。僅かに接触もあり危うく2台とも転倒するかというヒヤリとする瞬間もありました。最後はバニャイヤの方がタイヤに余裕があったのかM.マルケスも仕掛けることが難しく軍配はバニャイヤの手に。しかし久々に見るM.マルケスの優勝を賭けた戦いにみんな手に汗握ったのではないでしょうか。本当に素晴らしいバトルでした。

M.マルケスは今回のレースに大満足だったのか、地元GPということもあって表彰台では大はしゃぎ。こんなM.マルケスも久々でしたね(笑)。

また、今回のGPでは4輪界の地元スペインの雄、カルロス・サインツ親子も来場しMotoGPを体験。表彰式では優勝コンストラクターへのトロフィープレゼンターも2人で務めイベントを盛り上げてくれました。F1とMotoGPはどちらも4輪と2輪の世界最高峰カテゴリーなので日程が被ることが多いですが、こういう交流も本当に大事ですね。

日本勢はYAMAHAのリンス🇪🇸が13位、クアルタラロ🇫🇷が15位でなんとか2台ともポイント獲得。HONDAはミル🇪🇸(Repsol)が12位、中上🇯🇵(LCR)が14位でポイント獲得、ワイルドカード参戦のブラドル🇩🇪(HRC Test Team)が16位、マリーニ🇮🇹(Repsol)が17位で完走、ザルコ🇫🇷(LCR)は10周目リタイアとなりました。

今回のラウンドを終えてのランキングはこちら。

マルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)が決勝レースで転倒リタイアを喫しましたが、今までに築いたリードとスプリントレースでの優勝が功を奏して17pt差でポイントリーダーをキープ。バニャイヤ🇮🇹(Ducati)は決勝での優勝で25ptを重ね75ptとし、ランキングも前戦アメリカGP終了時点での5位から一気に2位へ上げてきました。しかし7位ビンダー🇿🇦(KTM)までは各者僅差で連なっており予断を許しません。現状ではマルティン優勢はまだまだ変わりそうにないですね。

Moto2

優勝:フェルミン・アルデゲル🇪🇸(SpeedUp)
2位:ジョー・ロバーツ🇺🇸(American Racing)
3位:マニュエル・ゴンザレス🇪🇸(Gresini)
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6位:小椋藍🇯🇵(MT Helmets)
WD:佐々木歩夢🇯🇵(VR46)

優勝を飾ったのはアルデゲル。ポールポジションから1周目は3番手で回ってくるも7周目にはトップに浮上。13周目まではゴンザレスが1秒圏内で続いてましたがその後はリードを広げ後続に1秒以上の差を築く圧勝でした。

接戦だったのは2位争い。18周目まではゴンザレスが2番手でしたが19周目にロバーツが浮上。最後は0.281秒差でロバーツが戦いを制しました。

小椋藍は予選でタイムを出せず17番グリッドからスタート。そこから周回を重ねるごとにポジションを上げ、最終的には6位でフィニッシュ。前戦でも後方からの追い上げレースだったので予選パフォーマンスが改善出来れば表彰台、優勝は遠くないように思えます。

佐々木歩夢は土曜日のFP2の際にハイサイドで転倒を喫し、その影響で予選と決勝の出走が認められずWDとなりました。残念ですが、次戦頑張ってほしいですね。

このレースを終えてのランキングはこちら。

ロバーツが優勝で25ptを重ねポイントリーダーに躍り出ました。しかしガルシア🇪🇸(MT Helmets)も5pt差で続きます。ガルシアとアルデゲルは少し離れてますがそこからは僅差で数珠繋ぎになっており、いつランキングが動いても不思議ではないですね。小椋は現在6位。安定して上位フィニッシュを続けてますが未だ優勝はおろか表彰台もないので、次は表彰台に登ってほしいですね。

Moto3

優勝:コリン・フェイヤー🇳🇱(Intact GP)
2位:デイビッド・ムニョス🇪🇸(BOE)
3位:イヴァン・オルトラ🇪🇸(MT Helmets)
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4位:山中琉聖🇯🇵(MT Helmets)
17位:古里太陽🇯🇵(Team Asia)
25位:鈴木竜生🇯🇵(Intact GP)

優勝を飾ったのはコリン・フェイヤー。3番グリッドスタートから2周目にトップに立つと、順位の入れ替わりの激しいMoto3では珍しく最後までラップリードを譲らない走りでトップチェッカーを受けました。とはいえ最後は2位ムニョスとの接戦となりフィニッシュの差はなんと僅か0.045秒!手に汗握るバトルでしたね。

山中は自己ベストの4位でフィニッシュ。最後は少し離されてしまい表彰台争いに絡むことが出来ませんでしたが、19周レースの16周目まではトップから1秒圏内で食らいついてました。次は初表彰台を期待したいですね。

このレースを終えてのランキングはこちら。

今のところはホルガド🇪🇸(GASGAS Tech3)とアロンソ🇨🇴(Asper)がランキングをリードし3位以下が大きく離れている状況。しかしまだシーズンは4戦しか終えてないのでこれがどのように変化していくのかは楽しみですね。

次戦

次戦第5戦は5月10-12日開催のフランスGP🇫🇷。ストレート区間が短く平均速度も高くない低速サーキットで一体どんなバトルが繰り広げられるのか?
そして各クラスのランキングはどのように動いていくのか?次戦も注目です!

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