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【F1 Rd.6 マイアミGP🇺🇸決勝ハイライト🏎💨】

様々なドラマが起きた57周のマイアミGP決勝。レースを制したのはF1キャリア初優勝のランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)!才能を認められながらもなかなかチャンスに恵まれなかったノリスでしたが、ついに勝利を掴むことが出来ました。フェルスタッペンを7秒も引き離す完璧な走り、見事でした。

2位にはそのマックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)!セーフティカーのタイミングでノリスに先行を許し、リスタート後もフロアにダメージがあった影響でなかなかペースを上げることができずノリスに引き離されてしまい勝利を逃してしまいました。逆にダメージのあるフロアで最後まで力強く走ったのは流石ですね。

そして3位にはチャールズ・ルクレール🇲🇨(フェラーリ)。2番グリッドからスタートはポジションを維持してましたが4周目にはピアストリ🇦🇺(マクラーレン)に交わされ3番手へ。しかしその後は後続を寄せ付けない安定した走りで終始ポジションを守り表彰台を獲得。ランキング2位へ向けて大事なポイントを獲得しましたね。

スプリントレースは大混乱のスタートでしたが決勝は誰1人接触することなくレースをスタート。ペレス🇲🇽(レッドブル)が危うくミサイルしてしまうような瞬間はありましたが…

そこからは全体的に目立った動きはなく落ち着いたレースが展開されます。どれくらい目立ってないかというと、F1公式Xもほとんどライブアップデートがないくらい(^◇^;)

そして、事が動いたのは28周目。サイドバイサイドのバトルを繰り広げていたマグヌッセン🇩🇰(ハース)とサージェント🇺🇸(ウィリアムズ)でしたがターン3で接触!サージェントはコントロールを失いリアからウォールに刺さってしまいました。マグヌッセンは戦列に復帰するもサージェントは損傷が大きくレース続行不可能、リタイアとなります。サージェントはマイアミから1時間ほど北上したフォート・ローダーデール出身で地元GPだっただけに非常に残念な結果となりました。

最近はシート喪失も噂されているサージェント、これが彼の最後のレースとならないことを祈るばかりです。

サージェントにとっては辛いリタイアでしたが逆にこれで好機を手にしたドライバーも。それが今回優勝したノリスです。5番グリッドからスタートしここまで4−5番手争いをしてましたが、このアクシデントの時は他車のピットの兼ね合いでトップを走行してました。そして接触によりセーフティカー導入、このタイミングでマクラーレン陣営は迷わずノリスをピットに入れます。そしてノリスはポジションを落とすことなくトップでレースに復帰することに成功します。

心配だったのはリスタートですが、ノリスはなんとかフェルスタッペンを抑えてトップの座をキープ。その後むしろノリスはフェルスタッペンを引き離してリードを確実なものにします。後のフェルスタッペンへのインタビューで分かったのは、フェルスタッペンは縁石に乗り上げた際にフロアにダメージを負っていたようでその影響でペースが上がらなかったみたいですね。

その後のレースも様々バトルはあるも特に目立つものはなく、世界中の注目はノリスの初優勝に集まります。最終的にノリスは2位フェルスタッペンに対して7.6秒ものリードを築く完璧なレース運びで自身のF1キャリア初優勝を掴み取り事ができました。

以前から優勝するだけの器はありながら、レッドブルという高過ぎる壁が立ちはだかってなかなか掴む機会に恵まれなかったここまでのキャリア。誰もが力を認めながらも時代が変わるのを待つしかないかと思っていたと思いますが、このレースのリタイアはサージェント1台のみ。フェルスタッペンのマシンにダメージがあったとはいえ間違いなくノリスとマクラーレンの実力でこの勝利を手にしました。
一時はランキング下位に沈むシーズンもあった古豪マクラーレンがここまで復活してくれたのも非常に嬉しいですね。益々これからのF1が楽しみになってきます。

「ノリス、愛されているなぁ」と思ったのはこの初優勝を誰もが祝福したこと。フィニッシュ後は通り過ぎるドライバーが次から次へと手を叩き、パルクフェルメに戻ってからはわざわざホームストレートに停車しているノリスのところに皆足を運んで言葉を述べてました。

さらに、パドックでマクラーレンが集合写真を撮っていたところに今度はフェラーリ代表のバスールがしれーっと乱入。それに気付いたマクラーレンCEOのブラウンはバスールにマクラーレンの帽子を投げ渡し、バスールはそのままシャンパンファイトまで自主参加(笑)。誰もがノリスのこの日を待ち望んでいたことがよくわかりますね。

角田裕毅🇯🇵(RB)は大殊勲の7位フィニッシュ。レース中盤までは9−10番手を争う走りをしてましたが、セーフティカーが出動したタイミングに乗じてピットストップを敢行。ミスのない見事なピットワークでクルーは角田を送り出し、ピット前から順位を落とすことなく7番手でレース復帰。その後34周目にハミルトン🇬🇧(メルセデス)に抜かれ8番手へ交代するもピアストリが40周目にピットへ向かったことで再び7番手へ浮上。そこからは後ろのラッセル🇬🇧(メルセデス)に接近を許さない安定したペースを重ね見事今季ベストタイの7位でフィニッシュすることが出来ました。

一方でポイントはポイントでも欲しくないポイントを計上してしまったのがマグヌッセン。前日のスプリントレースでも危険な走りをし、このレースでもサージェントとの接触を生んだマグヌッセンはこの2日間でペナルティポイントを5ptも計上しこれで累積は10ptとなりました。ペナルティポイントは1年間で計算されるのですがこの10ptはなんと全て今シーズンに入ってからのもの。第2戦サウジアラビアGPで3pt計上したのが最初なのでこの10ptが減るのは早くても来年の3月ということになり、そして後2ptで出場停止処分の12ptに到達してしまいます。マグヌッセンは向こう1年は無事故無違反でいくくらいの走りをしないといけない窮地に追い込まれましたが、正直その走りを出来るようには思えません(^◇^;)
ここからの小松代表の采配も注目ポイントになりそうですね。

このレースを終えてのランキングはこちら。まずはドライバーズ。

ノリスは優勝で25ptを計上しサインツと同ポイントでランキング4位へ浮上。また角田はスプリント1pt、決勝6ptを計上。上位5チームの一角を崩しランキング10位へ浮上してきました。もちろん根本的なチーム力やマシンの性能で言えばストロール🇨🇦(アストンマーティン)の方が今後も優勢ではありますが、今回はこれ以上ない働きをしてくれたのではないでしょうか?

続けてコンストラクターズ。

こちらに関しては各チーム間隔が広がってきたのでしばらくは順位変動はなさそうですね。RBは角田の7ptとリカルド🇦🇺の5pt(スプリント4位)を足して12ptを加算。19ptとしランキング6位争いにおいて一歩リードする形となりました。また今回オコン🇫🇷(アルピーヌ)が10位でフィニッシュしたことによりアルピーヌは今季初ポイントを獲得。ここまでの走りを見ているとマシン性能は他チームより一歩遅れてはいますが、それでもポイント獲得できたのはまさにドライバーの腕ですね。ウィリアムズとザウバーも1戦でも早くポイントを上げたいところです。

さて、次戦は5月17−19日の第7戦エミリア・ロマーニャGP🇮🇹。先日没後30年を迎えた故アイルトン・セナ🇧🇷が眠るイモラサーキットが舞台です。昨年は開催直前に街が大雨の被害に遭い開催中止となったため2年ぶりのレースとなります。RBにとってはチーム本拠地であるファエンツァもすぐそばでまさにホームGP。そこで角田とリカルドは一体どんな走りを見せるのか?上位陣では優勝は誰の手に渡るのか?次戦も目が離せません!


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