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流暢にしゃべれなくたって、いいじゃない 【カナダでママ友に褒められた、私の英語の意外なポイント】

私の住むカナダは移民国家で、国民の4人に1人が外国生まれ、と言われるほど。「いろいろな国出身のカナダ人」が住んでいます。

どこの国の人が多いのか?というと(統計的にはインド系、中華系、フィリピン系などですが)、地域によります。

例えば、バンクーバーならリッチモンドは中華系、コキットラムは韓国系、サレーはインド系、バーナビーはバランスよくいろいろな国の人・・・といった感じですね。州というより、もっと小さな「街」単位で人種の多さの偏りがあります。

もっというと「○○町」くらいの狭い範囲でも偏りが見られます。例えば、同じ学区の学校でもA小学校には中華系が多くてB小学校には別の人種が多い、などですね。

さて今日は、たまたま知人を通して知り合ったあるイラン出身のママ友のお話です。


カナダにいるママ、「みんな親切」説


「Yurikoもおいでよ。Yurikoの子どもと近い年齢の子のママも来るよ」

そういって、顔が広くてスーパーフレンドリーなインド系ママ友のSさんが招待してくれたのが、Sさんのお友達グループが定期的に集まっている「朝のコーヒー会」。
会の主催はカナダ生まれカナダ育ちの地元ママ。
お言葉に甘えて行ってみるとそこはとてもフレンドリー人たちの集まりでした。

生粋のカナダ人ママから、インド系、中国系、中東のいくつかの国から、オーストリア出身、南アフリカから…といろいろな国出身のママたちが雑談と情報交換をするための会。
雑談はとても聞き取りが難しいのですが、いいリスニングのトレーニングだし、いろいろな文化がわかってほんとにおもしろい(どこのメディアにも出てこない話が満載すぎ)。
以来、何度か参加させていただくことに。

そして昨日のコーヒー会で私はイラン出身のママと隣の席になりました。


女優並みにきれいなBちゃん


そのママ友、イラン出身のBちゃんは、ジュリア・ロバーツ似の美人。

前回会ったときにはビシッとしたジャケットスタイルでストールをきれいに纏っておられて、「大学教授か、もしくはどこかの会社でマネージャー職をされているママかな」という印象だったのですが(お仕事はされていましたが全く別の職種でした)、今回はとってもスポーティなファッションでご登場。

そして、少し遅れて来たことの言い訳として

「遅れてごめんなさいね、今朝、1人でスノーシュー行ってたのよ」

というではありませんか。

「スノーシュー」というのは、雪山でするウォーキングみたいなものなのですが、カナダにいる人は当たり前のように口にするのでどういったものなのか実態がいまいち掴めず、エクササイズ好きとしてはとても興味があったので、一度やってみたかったのです。

「私もやってみたいなー」
「どんな道具使うの?どこで売ってるの?」

などと言ってAmazonのサイトを開い買おうとしていたところ、その場の全員から

「スノーシューは、”ハマる人” と ”二度とやらない” っていう人に分かれるから、道具(靴)を買う前に、一度試した方がいいって! うちの子も~・・・」

「道具も、どんな形のがいいとか、合う合わないがあるから! 私が持ってる靴も~・・・」

「それに、もう3月でシーズン終わりだからモールのセールで70%オフとかで出るから! 去年なんか~・・・」

「とにかく1回、行ってごらん!」

と。(みんな親切ww)

そこで、その今日一人でスノーシューに行ってきたというBちゃんが、

「私、スノーシューふたつ持ってるから貸してあげるよ。私と一緒に行けば割引が使えて安く行けるし、駐車場代もかからないよ。明日なら行けるけど、一緒に行く?」

と聞いてくれたのです。(なんと親切‥‥)

もちろん、二つ返事でOK。
ということで、行ってきました。


Yurikoの話す英語のここが好き、とBちゃんは言った


スノーシュー自体もとっても楽しかったのでそれはそれでまた熱く語りたいのですが。

みんなが集まるコーヒー会ではなく、こうして2人で会うと深い話もできて、とても興味深いおしゃべりができます。
Bちゃんももちろん英語を話すけど、自分では「私の英語は文法が正しくないの。でも気にしてない。話すことが大切だから」と言います。

イランでは子どもの教育をどう考えているか。
イランの学校ってどんな感じ?公教育は信頼できる?
イランでお金持ちになれる職業ってなに?
「世界最高のものが知りたければイラン人についていけ」という格言の話。
3月19日がイランのお正月だという話と、イランにもお年玉があるという話。
イランではお正月に何をするのか、という話。
イラン料理の話。
イラン人のお金持ちは何に投資するのか?という話。

などなど。

私も、日本のこと、こどもの教育のこと、いろいろ聞かれて答えました。

そんな話をしている中、雪山に上るゴンゴラの中で言われたのが

「Yurikoの英語は文法があっていて、とても上手」

という一言。
そして、Bちゃんは、私の話す英語が「穏やか(Calm)なところ」がとても好きだ、と言ってくれたのです。


流暢にしゃべれなくたって、いいじゃない


私の話す英語は決して流暢ではないです。
(話し慣れているネタならある程度は流暢ですが)

そして文法もよく間違えます。
(自分が間違えるポイントがわかっているので ー時制・冠詞・動詞のSの付く付かないー そこだけなるべく注意するようにしています)

でも、そんな流暢じゃない英語でも、「穏やかな話し方が好きだ」って言ってくれる人がいるんですね。

私も、少しゆっくり話してくれるBちゃんの話し方が好きですし、話し方とか語彙とか発音とかよりも、

こうして会って数回の私にスノーシューに行こうよ、道具を貸すよ、と言ってくれるフレンドリーな優しさ、
ファッションやメイクに見られる美意識、
子どもの教育に対する考え方、
いろいろ話してくれるオープンマインドなところ、
たくさん写真を撮ってくれる気の利いたところ
私以外にも、いろいろな国出身の人と仲良くしているところ、
私が楽しそうにしていると、それを一緒によろこんでくれるところ、

そんなところが好きです。

発音とかよりも「大切なこと」


きれいな英語がはなせなくたって、流暢じゃなくたって、いいじゃない。
それでもじゅうぶん、お友達は作れます。

英語上手じゃないから…と遠慮していないで、臆せず話すことが大切、って、海外2カ国目・5年目にして、改めて実感します。

オープンマインドでいること。これがいちばん大切だと思うのです。


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