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メグレ警視シリーズ長編41『メグレとベンチの男』Maigret et l'Homme du banc(1952)紹介と感想
ジョルジュ・シムノン 矢野浩三郎訳『メグレとベンチの男』グーテンベルク21, 2006 あらすじ 10月19日、サン・マルタン通りの路地で刺殺された男の死体が見つかった。 名前はルイ・トゥーレ、彼は茶色の靴と派手なネクタイをしていた。 しかし、妻によると身に付けているものは主人の物ではないし、こんなに金を持っているのもおかしいと言っている。 調べを進めると、彼が務めていたと言う会社は、3年前には無くなっていた。 彼は、妻には会社に出勤しているように見せかけ、毎月の給料も持
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2024年4月の読書まとめ+『ななつのこ』『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』『ナイトウィザード リプレイ 白き陽の御子 』『アイウエオ殺人事件』感想
4月の前半は入院していたこともあり、3月に引き続き読書量が多かったのですが、後半は溜まっていた録画を観たり、日常生活活動に追われてあまり読書ができませんでした。 5月は、仕事が始まり忙しくなることもあって読書量自体は引き続き少なくなりそうですが、質の方で充実した読書時間を過ごしたいと思います。 加納朋子『ななつのこ』(1992) 19歳の短大生・入江駒子は、ある日書店で『ななつのこ』という短編集に一目惚れし購入した。読み終わると、熱に浮かされたようにファンレターを出した
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