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長崎旅 2 ・移動編(2023.08)

8月に長崎へ旅行に行ったときのお話です。
ひと月ほど寝かせたら記憶の濃淡がいい塩梅になってきたので、写真を含めてまとめてみました。記事にするつもりで撮っていなかったので、偏った趣向の写真をお許しください。



西九州新幹線を制覇する

この日はずっと鉄道に乗っていた印象が強い。
印象なんかじゃない。鉄道を待っている以外はずっと乗っていた。

でも全然苦痛に感じなかった。

全然苦痛じゃないからって「乗り鉄」を名乗るほど図々しくはないつもりだ。

そう、謙虚に生きるのだ。


ちょっと不便だなと思ったのは、JR九州はチケットレスやスマホタッチに弱いこと。

予約した新幹線のチケットは駅の窓口で紙で発行しなくてはならないし、大きな駅でもタッチで入場する改札がなかったりする。こちらは券売機できっぷを買う時間を想定していないから、前情報がないと焦るのだ。

チケットレスが普及してくれることを願っている(どこが謙虚やねん)。

長崎駅


まずは西九州新幹線の全線制覇から。

西九州新幹線かもめ  長崎9:50→武雄温泉10:13
乗車時間はわずか23分。余裕で完走。

かもめ号が到着する並びのホームで待ち伏せ。
惚れ惚れする横顔。方面が逆なので、こいつには乗りません。


特急みどり  武雄温泉10:39→佐世保11:27

ここからは在来線特急「みどり」(そのまんま)。
途中の早岐駅でハウステンボス行きを切り離して、スイッチバックで佐世保へ。

しかしJR九州の車輌はいちいちカッコいい。


佐世保では地元グルメ「佐世保豆乳」を買うため、駅併設のスーパーに寄った。甘くて美味しい。そして腹持ちがよかった。

松浦鉄道に乗る

松浦鉄道の佐世保駅

佐世保からは松浦鉄道で”日本最西端”は譲れない「たびら平戸口」駅へ。
鉄印と一日乗車券を購入する。

#37松浦鉄道  15個目の鉄印ゲット(15/40)

松浦鉄道  佐世保11:53→たびら平戸口13:14

1時間半揺られて”日本最西端”「たびら平戸口」駅に到着。

”日本最西端”の解釈はあまり深掘りしないことにして…。でもこの駅が”日本最西端”でいいと思う。ここまで来る大変さ、到達感こそ最西端にふさわしいと思うのだが。

松浦鉄道で戻る

タクシーで平戸市内に向かい、そこでお昼を食べようと予定していたところで問題勃発。



タクシーがいない。そして、

タクシーが来ない。


タクシー会社に電話をしてみるが ……出ない。


もう一回、


……出ない。


もう10回、


……出ない。


もう◯◯回、


……出ない。

(引用元:松浦鉄道

13:30、さてどうする。このまま次の伊万里方面行きを約1時間半待つか、

20分後の列車に乗って、来たときと同じ経路を戻るか…






「ここにいても暑いし、佐世保に戻るか」

13:48発の列車で佐世保まで戻って、もっと言うと有田まで戻って、そこから伊万里に向かうことにした。

壮大な逆走劇が始まった。


往路と同じ風景が、逆方向に流れていく。
往路ですれ違ったラッピング列車とまた出会う。

そんなこんなで、松浦鉄道の佐世保駅に戻ってきた。

我々は何をしていたんだ? "日本最西端"の駅に立ってきたんだよ。行動を正当化して目の前の出来事を消去しようと努めるが、時間だけは待ってくれない。JRへの乗り換え時間はわずか3分だ。

ホームtoホーム、ダイレクトにJRへの乗り換えができるではないか。
先頭に立って、スーツケースを引きずりながら乗換専用改札に走った。

なんとここで九州のデビルが頭をもたげる。

乗り換え改札を通るには、この関所でJRの切符を買わなくてはならなかった。「ピッ」じゃなくて現金で。

我々の後ろには、3分後のJRに乗り換えなきゃならないお客さんが列をなしていた。

いくらの切符を買ったらいいかもわからない。焦って財布から小銭が取れない。1000円札を投入口に滑らせて、やけくそでキリのいい値段のボタンを押して列車へダッシュした。

「長い時間かかってしまってごめんなさい」
後ろの人に懺悔した。

たびら平戸口→佐世保

佐世保→早岐(乗換)→有田

また松浦鉄道に乗る

有田駅でまた松浦鉄道に再会した。
1日乗車券がありがたく思えた瞬間だった。

松浦鉄道  有田15:47→伊万里16:12

松浦鉄道 伊万里駅
ホームの地面に焼き物のかけらが混じっていた。
こちらはJR筑肥線の伊万里駅

伊万里からJR筑肥線に乗って、本日の宿泊地・唐津へ。

伊万里16:21→唐津17:13

結局、お昼抜きだった。佐世保豆乳の腹持ちの良さに本当に感謝だ。

この日移動した路線地図

地図を見てみると、佐賀県と長崎県を行ったり来たりしていたんだなあと気づく。

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