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[自分の価値観で生きる]

mascot-zooの想いを以下にまとめました。

少し長い文章になりますが、皆様に見ていただければ幸いです。

①大量生産品に対するカウンター

僕は普段オーダーメイドの家具をデザインしています。

お客様から〇〇の家具が欲しいという依頼に対し、デザインを考え3DCGの絵、図面、見積もりを提案しお客様からの意見を反映しデザイン案を決定します。

そこから、信頼できる家具職人さんとやり取りをし製作をしてもらい、完成後お客様の希望する場所に納品しています。

価格は、既製品より高くなってしまいます。

しかし、お客様のことを考えて作られたお客様だけの家具なのでその価値を理解していただいています。

また、僕自身長く使うものは高いコストだとしても、自分だけのお気に入りと共に生活することが幸せだと思っています。

なので、その家具に愛着があり、毎回その作品を納品する際は、とても寂しい気持ちになります。でも、その家具が長くお客様に愛されたらとても幸せです。

本当はもっと多くの人にオーダー家具の魅力を伝えたいのですが、この価値観はとても少数派だと思います。

なぜなら世の中にはたくさんのおしゃれなコストが安い大量生産品の家具が存在するからです。

なぜコストを抑えることができるのか。

その最大の理由は大量生産しているからです。大量生産をするためには巨大な工場が必要になります。また、よりコストを抑えるために物価の安い海外で製作し、日本で販売している会社も多くあります。

つまり、資金力のある大きい会社であればあるほどコストを抑えることができます。

大きい会社はどんどん大きくなり、小さい会社は厳しい現実。そんな現状にやりきれない想いがあります。

僕はかつて家具デザインを学ぶためデンマーク王立芸術アカデミーに留学していた際、オーストラリア人の友人が日本の鑿(木に四角い穴を手で開ける道具)を僕に誇らしげに説明してくれました。日本の職人さんの技術力は世界的に認められていることを知りました。

また、以前職業訓練所で家具を製作する技術を学びました。その中でとても有名な指物師(釘など金属を使わず接合する加工)の先生が後継者は考えていないとおっしゃっていました。将来性がないから自分の息子さんがいるにも関わらず、継がせないと...デザイナーだけでなく高い技術を持つ職人さんがこうしてどんどん少なくなっていってしまっている現状も寂しく感じます。

そんなやりきれない想いを抱えながらも、ありがたいことになんとか依頼をいただく機会に恵まれて家具デザインを続けていました。

そんな中、NFTやメタバースの話を中田敦彦さんのYoutubeで知りました。

NFTやメタバースはクリエーターにとってとてもいいことが多くあります。二次流通でのロイヤリティの発生や世界に周知されやすい仕組みがあります。

メタバースは言わば新しい世界、新しい世界には土地も建築も洋服も存在します。言い方を変えれば新しい地球がたくさん生まれていてこれからどんどん増え続けると。このメタバースには家具も現実世界と同じく必要になるのではないか。いや、絶対に必要になると確信しました。

NFTやメタバースでは大量生産をする大きな会社と戦える

なぜなら、実世界で製作するわけではないので、大量生産の仕組み自体が意味をなしません。

しかし、大きな会社は商品の個数という数の上で優位性があります。僕はそこに対して1000の家具という数においても勝負できるように考えています。

NFTやメタバースの世界ではクリエイティブ力の優位性が際立っていくと思います。この世界では、安いものを大量に作ることはもはや大きな資本力を持つ企業でない個人にも可能なので。

mascotはクリエイティブ力を活かして家具デザイン界の世界一になります


②椅子という物としての魅力

僕はなぜ様々なデザインの領域の中から家具デザインを選んだのか考えたことがあります。(この考え方は建築デザインも同じです。)

その答えは

時間軸の長いモノをデザインすることができる

ことだと思っています。

家具は大切に使えば自分が死んでも使ってもらうことができます。本当に大切に使ったり、リペアをすれば世代を超えて使うことも可能です。

そんな長い時間、誰かに愛されるモノ=家具をデザインすることは僕にとってとても幸せなことです。

また、椅子は家具の中でとても不思議な存在感のモノだと思います。

朝、起きてダイニングチェアに座りご飯を食べる、会社に出社してワーキングチェアに座る、家に帰ってきてソファーに座るなどなど。

起きてからほとんどの時間触れているモノです。考え方を変えれば、いつも支えてもらっているモノです。とても頼りがいのある身近な存在。

だからとても愛着を持ちやすいモノだと僕は思っています。

誰かのお気に入りになる椅子をデザインしたいという想いが強くあります


③モノづくり系クリエイターとNFTの可能性

パソコン内で制作できる2Dや3Dのイラストやアートのように、物質がないものは実世界とメタバースに隔たりが少ないため、NFTとしての価値をほぼダイレクトに伝えることができます。

しかし、モノづくりはメタバースと大きく隔たりがあります。そのため、NFTとして価値を伝えることはかなりハードルが高いです。例えば、この椅子は本物のダイヤモンドと金を材料に使っています。といってもメタバースでは素材の価値は何の意味も持たないためです。

実世界のモノに対して素材感、快適性、機能性などはメタバースでは意味がなくなってしまいます。ダイレクトな造形力ということが評価の対象になるでしょう。(+メタバース内でのクオリティも重要です。)

そのため大きなひとつの道は

造形的に魅力的な作品をつくる

ということが考えられます。

mascot-zooでは1番目には造形力で勝負しています。

しかしmascot-zooでは素材、寸法、構造を実世界にも実現可能な椅子をデザインしています。メタバースでは、重力、大きさ、素材がないので、とても大きな椅子でも、ペラペラな紙に座ることもできます。それはそれで実世界とは違う可能性があります。

しかし、僕は制約があるからこそ生まれるデザイン、既視感があるのに違和感があるデザインに魅力を感じているため、実世界にも実現可能な椅子をデザインしています。

もうひとつモノづくり系クリエイターがNFTを成功させる可能性がある考えられることは

実世界と結びつけたNFTの販売

があります。椅子をNFTで購入すると、それと同じ椅子を実世界で購入することができる(この企画は後々やろうと思っています。)ということや、割引といった方法が考えられます。

モノづくり系クリエイターは工夫をすることでNFTやメタバース内でも生きていけると思います。

このように、様々な考えを元にmascot zooを販売しています。今はまだ知名度が低いです。だからこそ、みなさんのお力を貸していただければと思います。

NFTのためにTwitterのNFT用アカウントを作ってまだ間もないですが、NFT界のコミュニティはとても親切な方ばかりです。そんなみなさんと一緒にmascotを成長し続けていけたらと思います。

mascotは世界一のNFT家具デザイン会社になります。

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