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また行きたいネパール

アジアの異国へ行くのは初めてでした。
ネパールは、面積が北海道の約1.8倍、人口約3000万人、首都はカトマンズ。多民族、ヒンドゥー教と仏教が混在。北は中国、南はインドと隣接しています。

空港から出た時に見た夕日

カトマンズ空港からタメル地区のホテルまでの車から見た風景は、全てが珍しかった。これは何?どうして?何をやってるの?
頭CPUはフル回転、頭メモリもオーバーフローして、わーっとなってしまった。
前回はヒマラヤへ行くことになった背景を書きました。
ここでは、ネパールで、印象に残ったことをいくつか書いていきます。

その1 道路にいる人がたくさん

電線がゴチャゴチャ、どれを切ったらよいかわからないらしい

道路(歩道)に複数人で座っている人たちが多い。何をしているんですか?とガイドさんに聞いたら、「今日は土曜日でお休みだから、街に出てきてるんでしょうね。」との答え。え?目的は?ただ道路にいるの?
何か合理的な目的があるはずだとジャッジしようとする日本人の私は、混乱しっぱなしだった。価値観をひっくり返されるとはこういう感じなのか。
のんびりとした豊かさを感じる光景でもあった。
札幌だと、チカホ(地下歩行空間)でたむろってたら、注意されてしまう。

その2 犬がねている

犬、犬、犬、猿、鶏、ときどき牛

そこら中に犬がいるのです。カトマンズでは、暑いから寝そべってます。犬は大切にされているそうです。
トレッキングについてくる犬や、パタレのロッジに入ってくる犬もいました。そう言えば、市街地に牛も歩いていたし、寺院には猿もたくさんいました。

その3 赤ちゃんが落ちる

プラちゃん、ネパール語で「自然」の意味とのこと

ロッジのオーナの赤ちゃんのプラちゃん(写真ご了承済)
お母さんが世話しながら山小屋のお仕事しています。
1歳前なのに、食堂のベンチに放置されている。
なので、よく落ちる。そしてプラちゃん泣く。
それでも、お母さんはそんなに慌てておらず、ケガ防止のため、毛糸の帽子をヒョイっとかぶせていた。
確かに大けがはしないかもしれないけど、びっくり!
お母さんは、プラちゃんがいけないことをしたら、悲しい顔でしくしく涙を流すジェスチャーを見せるの。大らかで穏やかで優しい子育てなのです。(椅子から落ちてるけどねw)
みんなで抱っこして、ニコニコして本当に可愛い。
きっと、いろんな国のことばを話せる子になるでしょう。

その4 ご遺体を焼いて川に流す

パシュパティナート
ガンディス川につながって、遺灰はみんな混ざってしまう

民族の数だけ神さまがいると言われるほど信仰が厚い国、ネパール。
観光の日は、世界遺産を回った。ダルバール広場、スワナンブナート、パシュパティナート、ボダナート、
その中で、最も印象的だったのが、ネパール最大のヒンドゥー教寺院、
パシュパティナートです。
川岸に何体も布でくるまれたご遺体が運ばれて、そこで火葬して遺灰は川に流されます。
ネパールでは輪廻転生を信じていてお墓を造らない。「死」は、自然の営みの一部ということなのだろうか。
煙で空気がくすみ、こもったような、何とも言えない匂いが漂う。
観光客から見える場所で火葬だなんて衝撃的過ぎる。
対岸では子どもたちが、楽しそうに遊んでいる。不思議な光景だった。

その5 リスクはあるけど

バイクや車がひしめき合っているのに、信号機がない!または壊れている。道を渡るには命がけ。ボーっとしていたら、巻き込まれそう。ひとりひとり自分で考えて、自立して行動しないと、命の危険がある。

バイクも車もブイブイたくさん、車はいつもスレスレ(;'∀')

カトマンズ、タメル地区のホテルから近所の朝市へでかけた。果物屋、肉屋、文房具屋などがあり、その店の前で大胆な下水工事。こんな状況でお店営業なんて信じられないと思うのは、日本的発想なのかな。足元は各自気をつければよいのか。

カオスな朝の市場。工事してるけれど、営業中

カトマンズからパタレまでの道は、舗装もしてなくてガタガタ。しかもガードレールの無い崖っぷちを8時間以上ドライブ。相当の運転技術がないと無理。ドライバーさんに命預けた状況。
途中、黒こげのバスが放置されているのを見た。
崖下には車も落ちているらしい。

リアルインディジョーンズなドライブでした

途中ブレーキが熱くなって壊れたけれど、JAFはいない。運転手さんが自分で直してました。望ましい方向になんとかする力がすごいよ、みんな。

その6 子どもたちの通学路

パタレのロッジを拠点としてビューポイントまでハイキング。ゴツゴツの道を歩いて登る。
すれ違った子どもたち、この山道を2時間かけて通学しているそうだ。

右の2人は、サンダル?!

日本に戻ると、朝の横断歩道では、たくさんの大人たちが旗を振って見守っていて、絶対安全。どっちがいいのかな。考えさせられる。

その7 バケツ1杯のお湯 

パタレ村のロッジ

ロッジではカミナリでの停電があった。割とよくあることらしい。コンセントは日本と違うのでアダプタ(C)をつける。スマホの充電大事。ただ、ホテルもロッジも何故かコンセントがゆるんで、落ちる。充電されてない!ということもしばしば。ドアや窓は、どこもすき間がある。日本は本当にきっちりしているんだと実感。
トイレには紙はない。みなさん、左手で拭くのですね。
ロッジのシャワーは水しか出ない。寒かったので滞在中、髪は洗わなかった。でも、バケツ1杯のお湯をもらえた。体も髪も拭けて気持ち良かった。日本では考えられないけど、実はこれで十分なのかもしれない。

忘れられないネパール

今の気持ちです。
世界の屋根、ヒマラヤ山脈のマウンテンフライトから見えた美しい山並み、トレッキングで見た空に近い稜線、美しい朝日、忘れられません。

マウンテンフライトでエベレストが!

ネパールの人は静かで、穏やかで、にこやかで、温厚な印象だった。
ガイドのラジさん、リチャードさん、運転手のミランさん、ロッジのオーナーと奥さんとプラちゃん、ホテルのポーターさんや朝食のコーヒーをいれてくれた女性、元気かな。
世界遺産の寺院、独特の匂い、砂ぼこり、バイクにひかれそうな街歩き、何度も何度も食べたダルバード、また、食べたい。
遠いあの国で、人々は暮らしている。犬たちも寝そべっているだろうし、朝の市場は、色とりどりの野菜がいっぱいだろう。ふと、思い出しては、まだ1か月も経ってないのに郷愁が募る。

帰国してからの方がガイドブックを見てしまう

また、行くかもしれない。
チャンスはいつ舞い込むかわからない。
学びを通してのご縁、病気経験、マラソンをやっていたこと、長男夫婦がお正月にいたこと、などなど、いろいろな出会いや偶然から、今回、この貴重な経験ができた。もう感謝しかない。ありがとうございます。
自由に体を動かせるのは、あと何年だろう。
「やりたいこと」と「やめること」を整理して、行動できるよう、体と心を整えておきたい。
人生は一回きりで、いつ終わるかわからないのだから。

現地のブックストアで買った掛け軸 英語苦手な私でも読めた

※行くことになった背景は、前回のnote「ヒマラヤへ行ってきました」に書きました。


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