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肯定ファーストと共感的コミュニケーション、 そしてキリン

何かを話したとき、いきなり否定で返されると、もうそれ以上話したくない。相手をちょっと嫌いになるかもしれない。

「肯定ファースト」はどうだろう

肯定ファーストは、EMS(エッセンシャル・マネジメント・スクール)で学んだコミュニケーションのあり方で、まずは、肯定を心がけること。気持ちよい、建設的なコミュニケーションができる。

もちろん、どんな時も肯定ということではない。相手とは違う意見なのに、肯定っておかしい。

私はこのように理解している。

・まずはいったん受け止める
・あなたと私は違うことを理解する
・違うことを否定しない
・相手の意見の否定(批判)は健全に行う


険悪にならずに違う意見を言える心理的安全性の高い状態をつくれそう。肯定ファーストっていいなー!
さっそく実践しよう。難しいけど、シンプルなこと。

しかし! 「肯定ファースト」は誤解を生む


そもそも、前述したように何でもYESでいいのか? 全体主義なのか? と誤解されたり、〇〇ファーストって何かを優先し過ぎて怖い気もする。

「ことば」にしてしまうと、とらえ方が人それぞれ、同じように感じることは難しい。というか、できない。それでも、イメージを共有できそうなもっと良いことばはないかな。

出てきたことばは、「共感」
以前学んだNVCのことを書きます。

共感的コミュニケーション(NVC)

マーシャル・ローゼンバーグさん(臨床心理学者)が提唱している「Nonviolent Communication」のこと。「非暴力コミュニケーション」と訳される。自分自身と相手の心の声に耳を傾け、「観察」「感情」「ニーズ」「リクエスト」に注目しながら、対話を行う。

共感的に話を聴くこと、NVCではキリンの耳で聴くという。キリンの心臓は大きい。大らかに心を開いてお互いを理解しようとして聴くシンボル。反対に共感的になれず、攻撃、判断、など日々ついついやりがちなのはジャッカル。地面に近いところで怯えている。

参考)4つの耳(NVC Japan)

「共感ファースト」というのはどうだろう

話を見聞きしたら、判断せずにまずは共感。共感ならソフトなことばだし、誤解されそうもない。
と、一瞬思ったのだが、、、

以前から、「共感」がコミュニケーションで大事なことは知っている。

でも、できないんですよ、これが

特に家族に対しては難しい。すぐに判断して、共感する余裕のないまま口からNOが出てしまう。どんな聴き方や話し方をしても家族なら大丈夫じゃないかといった甘えもある。実際、ジャッカル丸出しにしていると良い事なんてない。

私にはもっと振り切った言葉が必要だ

お正月に帰省した子どもたちに肯定ファーストについて話した。
私「みんなを育てるとき、肯定ファーストできてなかったよね。」
息子「そうだね、母さんはダメ出しばっかりだった。それでも、今わかったんだ。成長したじゃん!」

そうだ、それでいい。今からやればいい。

共感よりも強い「肯定」を意識することで、私はやっと、どうにか共感、傾聴レベルに達する。

私の場合は、「肯定ファースト」を意識した方がよい

という結論。
胸にとめておく「ことば」は、それぞれの心の中で決めたら良いと思う。

本質的なことを「ことば」にすることはとても難しい。ことばにみんなそれぞれ色々なイメージをのせる。

自分の心を尊重し、相手の心も尊重するのが真の肯定ファースト。それってやっぱりキリンの耳だ。

肯定ファーストはキリンの耳で聴くことだ

なんじゃそれ?と否定されそうだけど、そんな感覚が立ち現れてしまったので、ここに書いておきたくなりました。

キリンのことばとふるまいは、自分の感情、ニーズ、行動に責任を持つ。
大らかに心を開いて、自分も相手もお互いを理解しようとして聴くこと。

キリンの耳、心掛けたい。



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