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何の涙なんだろう

初孫が生まれました。親になった長男は、対面したとき泣いたそうです。私も翌日、病院へ行きました。泣いちゃうんだろうなとは思っていたけど、涙と一緒に「えーん」なのか「わーん」なのか、声も出ました。

神々しいのです。そこに存在しているだけで。

両親を病院に連れていった。私の父が、ひ孫と対面して涙を流した。父が泣くのを初めて見た。眼鏡を外して涙を拭いている。思わず後ろから父の肩を抱いた。

あぁ、こんなに小さいのに、何にもできないのに「存在するだけで涙する」って不思議だ。

私には子どもが3人いる。生まれたときは同じような気持だったはずだけれど、成長するにつれて、いつの間にか、早く立って、あんよしてね。 とか、賢い子になってね。と贅沢なことを思っちゃう。

そうだった、生まれてきてくれてありがとうなんだ。シンプルなことだ。

人間の本質はひかり、いのちが輝いている。いのちが白い産着を着ている。
産まれたばかりなのに、世の中のことを全てわかっているような瞳をしている。私のからだの奥から畏敬の念のようなものが立ち現れる感じ。

20年前の事。
生まれたばかりの妹の顔をのぞき込んで、当時7歳の長男が声をかけた。
「生まれてきて良かったね。これから楽しいことたくさんあるんだよ。」
これも思い出すと、涙が出る。

いったい何の涙なんだろう。ちゃんとしなくちゃ、の涙なのかな。感謝なのか、反省なのか、愛なのか、、、ほらほら、こうして書いているとまた涙が出てくる。

孫がいる年齢になった。ただ、涙もろくなっただけなのだろうか。


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