今こそ知りたい古典映画!活弁でよみがえる奇跡の名作たち
こんにちは!映画チア部(てつ)です!
僕は最近、劇場版『鬼滅の刃』と『スパイの妻 劇場版』を観たんですが、本当にどちらも最高でした!!(奇しくも、どちらも劇場版。笑)
ジャンルも上映規模も観客の年齢層も全く異なる両作ですが、「面白い」映画には垣根なんてなく、観客同士を繋げてくれるような不思議な魅力がありますよね……。
特に今年は、映画館から人が消えてしまう期間が長かったのもあり、劇場を出た方々が、マスク越しに感想を語り合う"ひととき"が、とても愛おしく感じる日々です。
さて、前回の記事は読んでいただけましたでしょうか??
前回では、いまだからこそ知ってほしい活弁の魅力!をご紹介しましたが、今回は活弁には欠かせない古典映画の魅力をご紹介。
11/14、元町映画館にて開催される活弁イベント「ジャムの月世界活弁旅行」で上映される4作品についても併せて紹介させていただくので、そちらも、ぜひ、チェックしてみてください!
古くて新しい古典映画の魅力
さてさて、「古典映画」と聞くと、皆さん、何を思い浮かべるでしょうか??
「白黒」「難しい」「退屈そう」「映画好きが観るもの」などなど……。
ひょっとすると、上記の理由で、若干、身構えてしまう人もいるかもしれませんがw、実はこれ、本当は短時間でとっても分かりやすい作品なんです!
それもそのはず、映画が生まれた当時の作品ですから、撮影技術の多くは限られており、フィルムも長時間で撮ることは難しい。
そのため、今回上映される古典映画も全てが1時間尺以下の作品なのです。(上映作品、全て込みでも、まさかの78分という短さ‼)
さらに、現在のようなCGはおろか、音声を撮影時に録音することも出来ない時代のため、おおよその物語はキャラクターたちの動きだけでも分かるように工夫されています。
「とはいっても、昔の映画だと今じゃ分からない描写もあるんじゃ……??」と思っている人もいるかもしれません。
でも、安心してください!
そこで、登場するのが「活弁」です!!
前回の記事でも紹介したとおり、古典映画を現代風に分かりやすく、新たな形で再構築した独特な手法が"活弁"
かつては上映方式の主流だったと言われている活弁上映ですが、今では、ほとんど上映機会がないからこそ、新たな魅力が感じられる面白さ。
是非、体験したことがない若い人にこそ知ってほしい、独自の上映形式なのです。
それでは、そんな古典映画には、どんな作品があるのでしょうか??
続いて、今回のイベントにて上映される4作品について、ご紹介していきたいと思います。
マナーCMの元祖『迷惑帽子』
元祖『映画泥棒』ともいえるマナーCMの先駆けが本作!!内容は、映画館にやってくる観客たちのトラブルを題材にしたコメディなのですが……、今回は、そんな本作の展開をクイズでご紹介。
映画館に大きな帽子を被ってきたことで他の観客の邪魔になっている淑女。はたして、このあと、彼女に起きた出来事とは……?
①後ろの席のお兄さんに帽子をとられてしまう
②映画館のスタッフがやってきて退場させる
③空から巨大なクレーンが現れて、帽子を奪われる。
果たして、この問題の正解は……??
ぜひ、劇場でお確かめください!!笑
世界初のSF映画『月世界旅行』
VFXの生みの親・ジョルジュ・メリエスさんによる世界初のSF映画とも言わている一作。SF作家ジュール・ヴェルヌさんやH・Gウェルズさんの作品を題材に、月へと旅立った学者たちの思いもよらない大冒険を描いています。
近年では、第84回アカデミー賞で5部門を受賞したスコセッシ監督の代表作『ヒューゴの不思議な発明』でも引用されていました。
あまりにも有名な月のシーンは、様々な場面で真似されているため、見覚えのある方も多いのでは……?
最新の活弁映画!?『ぱん。』
こちらは、古典映画ではないですが、今回のイベントに合わせて上映される活弁映画の最新作!!
パン屋でアルバイトをする女子大生が主役の予測不可能なファンタジーコメディで、映画史に残る衝撃のラストも必見です。
実は本作、2017年のMOOSICLAB(インディーズ音楽映画の祭典)で短編部門グランプリを獲得した短編映画の特別版。今回のイベントだけでしか観ることの出来ない超貴重な活弁版で上映されます!!
そんな本作の活弁を担当するのが、なんと主演を務めた辻凪子さんご本人!果たして、その実態やいかに……!?
ちなみに、辻凪子さんは、次なる最新活弁映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』を企画中!本作からは、その原点が垣間見えるかも??
喜劇映画の大傑作『キートンの探偵学入門』
最後に紹介するのが、チャップリンに並ぶ三大喜劇王の一人・バスター・キートンの代表作『キートンの探偵学入門』。
映写技師でありながら、探偵を目指す主人公・キートンの奇想天外なコメディ活劇。
なんといっても、本作の見どころは、現在でも驚きの映像トリックの数々。キートンが列車の上を走り抜け、貯水庫の水でびしょ濡れになったり、スルリと人の体をすり抜けたり、なんと、クライマックスは映画の中へ……!?
現在のクリエイターでも腰を抜かしたとウワサされる驚異の映像に、身も心も翻弄されてほしいコメディ映画史に残る傑作です!
さて、いかがだったでしょうか??
今回は、11月14日に開催される「ジャムの月世界活弁旅行」の上映作品全4作について、ご紹介しました!!
映画館でしか体験できない「活弁上映」という試み。
そんな上映には貴重な体験だからこそ、劇場を後にした時に、つい誰かと話したくなってしまうような、観客同士を繋げてくれるような不思議な魅力が味わえるのではないでしょうか??
元町映画館にて開催される活弁イベント「ジャムの月世界活弁旅行」は、11/14に開催!!
ぜひ、この貴重な機会をお見逃しなく!!
参考
(イベント上映、活弁映画最新作の情報はコチラをチェック!!)
(上映館・元町映画館の情報はコチラから!!)
(活弁映画最新作の支援はコチラから!!)
執筆:映画チア部 神戸本部 大矢 哲紀
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?