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映画チア部がオススメする「PFFアワード2020」後編 "ぴあフィルムフェスティバル×映画チア部"vol.3

ただいま、ぴあフィルムフェスティバルでは、10/31まで「PFFアワード2020」の作品を配信中!!

これに合わせて、映画チア部では今回の配信作品全17作品を鑑賞!

同年代の若手監督も数多く参加した今回の映画祭、はたして、学生のミニシアター応援団体・映画チア部のメンバーは、どのような感想を抱いたのか??

今回は、前回の記事に続く後編として、全17作品の中から9作品をご紹介!!


今後、これらの作品の関西での上映予定はないとのことで、このチャンスを逃すと観ることの出来ない作品も多いかも……。


ぜひ、興味を持った方は、この機会に本編をご覧ください!!


『Fear of missing out』

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監督:河内 彰/上映時間:36分

先に逝った者は残された者の中で記憶として、生前よりもありありと存在感を放つ。残された者は先立たれて初めてその存在そのものを確かめることができる。決して逆行することのないその流れの中に立たされた主人公。その心の中に、観る人は入り込み、ゆっくりと流れる時の中で彼女とともに死者の存在を確かめる体験に誘われます。紛れもない傑作でした。めっちゃ好き。(ごみけん・神戸本部)

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『フィン』

フィン

監督:小池 茅/上映時間:36分

京都へ帰省中、同級生だという女の子に話しかけられるフィン。彼女のことを思い出せないまま、年上の友人と彼女と彼の25歳の誕生日会を開くことに。作品全体のアンニュイさと鴨川に漂う雰囲気がマッチしたchill映画。急にモノクロに変わる映像や無作為に流れる音楽にハマって抜け出せなくなります。ヒロインの林さんの笑顔、破壊力ハンパないです。癒されたい方にオススメの作品です!(ほの・神戸本部)

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『冬のほつれまで』

冬のほつれまで

監督:多持大輔/上映時間:67分

他人の目を気にするようになったのはいつからだろうか。誰とも関わらず一人で生きることが変だなんて決めつけたのは誰だろうか。マジョリティを正しいものだと思い込み、排他的な面を持つ現代社会に生きる私たちだからこそ、この少女を認めて肯定すべきではないだろうか。集団に属しているあなたへ、そして生きづらさを感じているあなたへ。何にも流されず、自分を貫く彼女はとても美しい。(おり・京都支部)

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『へんしんっ!』

へんしんっ!

監督:石田智哉/上映時間:93分/★グランプリ

卒業制作として、しょうがい者とアートの関係性を取り上げたドキュメンタリーを作ることに決めた石田智哉さん。自身も車いす生活を送っていることから、友人の力を借りて、様々な人物に取材を続ける彼。しかし、取材対象者の振付師兼ダンサー・砂連尾理さんの提案で作品は思わぬ方向へ……。「しょうがい者」問題を、当事者自ら捉えた斬新なドキュメンタリー。監督・主演を務めた石田さんと砂連尾さんの出会いが、作品そのものの方向性を次第に「へんしんっ!」させていく、偶然が生んだウソのようなホントの話。(てつ・神戸本部)

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『MOTHERS』

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監督:関 麻衣子/上映時間:63分/★審査員特別賞

訳アリな父の影響で3人の母がいる監督。産んでくれた母、育ててくれた母、現在の母。そんな複雑な境遇を題材に、みずから、それぞれの母と父の姿に切り込んだ決意のドキュメンタリー。作り手の卓越とした行動力と、人を繋いでいく性格が、人生のわだかまりを清算していく潔さ。彼女にしか出来ない制作活動を通して、自身や周囲の人生にも光を当てていくさまが素晴らしく、今後の監督の人生が気になって仕方がなくなる傑作。現在、企画中という長編版の実現を切に望みます。(てつ・神戸本部)

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『未亡人』

未亡人

監督:野村陽介/上映時間:54分/★審査員特別賞

「未亡人」というタイトルだが、本作で描かれるのは、夫を亡くした女性の物語ではない。「未だ亡くなれない」美大生・野村の日常である。芸術家としてのこだわりを持ち、日々をやり過ごす彼。しかし、卒業を前に遭遇してしまった悲劇が、彼の揺らぎを加速させる。監督・照明・録音・編集・脚本・美術、全てを一人でやってのけた監督の姿勢そのものが、不思議と劇中の主人公とシンクロする。炸裂した独自の世界観がなんともシュールな一作。(てつ・神戸本部)

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『もとめたせい』

もとめたせい

監督:矢部 凜/上映時間:30分

「ブラジャー貸してくれへん?」 嘗てこの一言から始まる青春映画があっただろうか。 誰にも言えない秘密を共有するうちに仲を深める二人は、やがて好奇心という名のナイフで互いを傷つけ合う。 求めたせいで。求めたのはあなたなのに。 思春期の最中にいる彼らが渇望した欲求の行方とは。 期待、嫉妬、怒り、失望、全てが詰まった痛々しくもどこか懐かしい性春ストーリー。 こんな青春送ってみたかった…!(おり・京都支部)

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『屋根裏の巳已己(みいこ)』

屋根裏の巳已己

監督:寺西 涼/上映時間:102分/★準グランプリ

冒頭、同棲する彼女と喧嘩した主人公の心の声がスクリーンから溢れ出す。どこかの国の言葉かと耳を澄ましていると、実は何の意味も成さないカオスな発声だと気づく。ここから生まれる小さな違和感は、物語が進むに連れて少しずつ大きくなり、現実と妄想、生の世界と死の世界をごちゃまぜにして私達を混乱させる。劇中の台詞にやや単純すぎると感じる部分もあるが、それを補うかのように、映像によって生と死、2つの世界の複雑な交わりが描かれている。(ふじ・京都支部)

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『LUGINSKY(ルギンスキー)』

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監督:haiena/上映時間:63分/★映画ファン賞(ぴあニスト賞)

映画とは何か、定義は難しいが、個人的には、今作は映画というより「動く紙芝居」。しかし今はそんなことはどうでも良い。主人公の幻視体験を共有する数々のコラージュに、心を鷲掴みにされる。ネットの海をさまよう中で偶然、奇妙で奇跡的なフラッシュゲームに出会ってしまった時のような感覚でもある。夢も希望もない、一時の快楽でやり過ごす怠惰な毎日について、反抗を試みるも結局は抜け出せないでいる鹿男の愚痴を、どうか最後まで聞き届けて欲しい。それは時に私たちでもあるのだから。(ふじ・京都支部)

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以上、個性豊かな9作品をご紹介しました!

今回、紹介した作品の数々は、動画配信サイト・DOKUSO映画館uP!!!にて、10/31までの期間限定配信!!


今後の日本映画を支えるかもしれない若き才能の誕生をお見逃しなく!!


参考

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執筆:映画チア部 神戸本部・京都支部

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