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このクオリティで完全インディペンデント!?商業映画に負けないインディーズ映画を作ることを掲げた『カゾクデッサン』今井文寛監督の“アツき”想いとは vol.2

昨日に引き継き『カゾクデッサン』今井文寛監督のインタビューを公開します!vol.2では映画の内容についてさらに深掘りし、キャスト陣や撮影時のエピソードもご紹介!裏話も聞けちゃうかも!?

それではインタビューの続きスタートです!

ダンスシーンはあの名作をヒントに生まれた!? 

ごみけん:最後のダンスのシーンには意表を突かれました。どのような意図が込められていたんですか?

今井監督:脚本を最初に書き上げたときは、そのシーンはまだ入れてなかったんですね。音楽で 終わるっていうのは書いていたんですけど。脚本を直していく中で、、ここダンスなんてどう?とスタッフから意見が出ました。実はこ れ、結構冒険だなぁと思ってやってます。マイク・ミルズ監督の傑作『20 センチュリー・ウーマン』の中にダンスシーンがあるんですが、ああいうのをやれたらいいよね、チャレンジしてみようということで撮りました。 正直なところ不安はありましたが、うまくいったと思っております。裏話を話しますと、見てもらうとわかるとおり、お母さん役の中村映里子さんが、みんなの踊りを引き出してるんですよ。みんな、踊りは上手くないですよ(笑)でも、それがまた味があってなんか良いんですよ。そんなわけで、あのシーンに関しては中村映里子さんが演出してくれたと言っても過言ではないかもしれないです。


ビビッときた剛太役水橋研二。物語を彩る魅力的なキャスト陣!

ごみけん:役者さんが非常に魅力的に映っている本作ですが、キャストの方はどうやって集めたんですか?

今井監督:さあいざ始めるかとなった時に、どんな人に出演してもらえるだろうかと思って、ネットで色々調べてみました。『百円の恋』のプロデューサーの狩野善則さんがインディーズ映画の企画を協力してくれるということを事務所のサイトに書いておられたので、ダメ元で連絡してみました。脚本を気に入っていただき、協力していただけることになりました。狩野さんがこの映画の出演者の募集をかけてくださり、そのおかげで魅力あふれる実力派の方々に出演していただくことができました。

ごみけん:なるほど。剛太役の水橋さんの最初の印象はいかがでしたか?

今井監督:水橋さんは、絶対剛太役が合うなと思っていました。いわゆるヤクザっぽい俳優さんではないんですけど、僕、今回、ヤクザっぽくない人がいざって時に急にヤクザっぽく見えるような両面性の見える役者さんがいいなと思ってましたので、水橋さんはまさにって感じでしたね。

まっぴぃ: じゃあ、水橋さんは即決だったわけですね。

今井監督:そうですね。お会いして、図々しくも、ちょっとこのシーンやっていただけますかなんて、お願いをしたんですけど、快くやっていただけました。そしたら見てくれた助監督の人も、「あれは剛太だね」と。これはぜひやっていただかなくてはということで、本当に即決でした。


“場所が演出を決める” ロケハンのあれこれ

ごみけん:ロケ場所としては地下のバーのシーンが印象的でした。

今井監督:一番最初に頭に浮かんでたのは、僕が昔通っていたバーで、そこは撮影で使わせていただいたところと同じような長細い形の店でした。お店の女性の方の人柄がみんな好かれていて、とても流行っていました。そこから発想は始まってるんです。ロケハンはスタッフからの 意見を聞きつつやるんですけど、あのバーに関しては、最初に行った時点で、「ここでいいで す。」って感じでした。そしたら、カメラマンの方に「まだ時間あるんだから、他も見とかなきゃだめだ」と怒られまして(笑) 他のところも回りましたが、やっぱりあそこでした。

まっぴぃ:最初の想定とぴったり合ったんですね。

今井監督:あのバーは本当の店ですので、当然夜は営業してるんですよ。だから、昼に撮影させていただく。昼に夜のシーンを撮影しようとしたら、地下だと太陽の光が入らないので好都合なんです。ロケ場所に行ってみて、ここはこういうシーンのこういう演出に使えるなとか、場所が決まってから思いついたアイデアもあります。ロケ場所が選ばれることによって、演出が変わってくる。物語が変わることもあるのかもしれない。場所の力って大きいと思いますね。

まっぴぃ:ロケハンは主にどのあたりを回ったんですか?

今井監督:東京、埼玉、千葉まで回りました。ロケハンは個人的には楽しいですよ。ちょっと小旅行みたいな気分でね。撮影では難しいけど、ここ素敵なバーだなっていうところは結構見せてもらいましたよ。

まっぴぃ:そうなんですね。じゃあ、まさに旅行みたいな感じですね。

今井監督:そうですね、そんな感じで良いのかって怒られちゃうかもしれないけど、僕の心の中はそんな感じでした(笑)


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vol.2、いかかでしたか?小旅行気分でロケハン、行ってみたいですね!ダンスシーンへの想いもお聞きできてよかったです。知りたい方、大勢いると思います。

次回は最終回のvol.3!商業映画に対抗する、監督の“アツき”想い、今後の野望などについてうかがいました!

次回もお楽しみに!



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