"特撮(SFX)の生みの親"メリエスって誰！？ 活弁映画大特集vol.2
こんにちは！映画チア部（てつ）です！
突然ですが、みなさんは、こちらの画像を見たことがありますか？
上記の写真は、1902年にフランスで公開された初期の映画『月世界旅行』の一場面。様々な作品でも真似されているこちらの名シーン、その裏には、ある映画作家の存在がありました……。
というわけで、今回は、前回の記事に引き続き、偉大な映画作家・ジョルジュ・メリエスさんをご紹介！
彼の代表作『月世界旅行』は、11月14日に元町映画館で開催されるイベント「ジャムの月世界活弁旅行」でも上映されますので、興味を持った方は、ぜひ、こちらのイベントにもご参加ください！！
ジョルジュ・メリエスさんとは？
出典：https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョルジュ・メリエス
ジョルジュ・メリエスさんとは、映画史の中でも最初期に活躍した映画作家。SFX(＝特殊撮影)の創始者で、世界初の職業映画監督とも呼ばれている人物です。
1902年に作られた代表作『月世界旅行』は、映画史に残るほど、有名な作品になりましたが、本作以外にも様々な特殊撮影を駆使した作品を製作。映画製作以前は、ロベール=ウーダン劇場でマジックを行っていたという経緯もあり、それを応用した様々なトリック撮影が当時の人々を驚かせました。
それでは、彼の代表作『月世界旅行』が及ぼした影響とはどのようなものだったのでしょうか。
以下では、本作に影響を受けた映像作品と、近年、公開された関連映画2作品を紹介します。
『月世界旅行』に影響を受けた映像作品
こちらの映像は、途上国での移動映画館活動などを実施するNPO法人「World Theater Project」さんが製作した短編クレイアニメ映像。
こちらの映像でも使用されているように、現在では『月世界旅行』の名場面"月にロケットが刺さるシーン"などが、様々な作品で真似されています。
以下は、そんな作品群の代表例です。
・子供番組『ポンキッキーズ』挿入歌『さあ冒険だ』のイメージ映像
・アニメ『宇宙兄弟』のオープニング映像
・映画『ドラえもん のび太の月面探査記』のオープニング映像
また、映画『ヒューゴの不思議な発明』では、『月世界旅行』が劇中の大きな題材に……。
以下では、その部分についても説明していきます。
以下の見出しでは、映画『ヒューゴの不思議な発明』の若干のネタバレがあります。これから鑑賞予定の方は、次の見出しまで飛ばしていただくことをオススメします。
『ヒューゴの不思議な発明』での『月世界旅行』
日本では2012年に公開された巨匠・マーティン・スコセッシ監督のファンタジー映画『ヒューゴの不思議な発明』でも『月世界旅行』が登場します。
物語の主人公・ヒューゴはイザベルという少女と共に冒険を繰り広げますが、劇中でおもちゃ屋の主人として『月世界旅行』の監督・ジョルジュ・メリエス(演：ベン・キングスレー)さんが登場。
『月世界旅行』公開当時のエピソードや、映画作家を引退したという晩年の史実を基に、映画に興味を持つ少年少女たちとの心の交流が描かれていました。
劇中では、『月世界旅行』製作時のスタジオや撮影風景が再現、さらに、公開当時は3D上映も行われていたため、3D作品の中で『月世界旅行』が蘇るというサプライズもありました。
ちなみに本作は、第84回アカデミー賞で11部門にノミネートし、5部門を受賞、作品自体が高く評価されたことで、ジョルジュ・メリエスさんの偉業も再評価されました。
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メリエスさんのドキュメンタリー映画
出典：https://www.amazon.co.jp/月世界旅行-メリエスの素晴らしき映画魔術-Blu-ray-ジョルジュ・メリエス/dp/B0098F3ZWS
また、『ヒューゴの不思議な発明』の公開と同時期には、ジョルジュ・メリエスさんの生涯と、『月世界旅行』カラー版の製作に迫るドキュメンタリー映画『メリエスの素晴らしき映画魔術』も公開されました。
こちらの作品では、メリエスさんが製作してきた初期の短編映像や、彼の作品に馴染み深い著名人(ジャン＝ピエール・ジュネ監督、ミシェル・ゴンドリー監督、トム・ハンクスさんなど。)のインタビューを踏まえ、彼の偉業が分かりやすく紹介。
カラー版『月世界旅行』も同時収録されているため、ジョルジュ・メリエスさんについて、知りたい人は必見と言える作品になっていました。
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以上、映画監督ジョルジュ・メリエスさんと、『月世界旅行』が及ぼした様々な影響について、語ってきました。
そんな名作『月世界旅行』ですが、11月14日に元町映画館で開催されるイベント「ジャムの月世界活弁旅行」では、女優・辻凪子さんが挑戦する活弁にて上映！！
とても、貴重な機会ですので、興味を持った方は、ぜひ、こちらのイベントにも、ご参加ください！！
それでは、また、お会いしましょう。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました！
執筆：映画チア部 神戸本部 大矢 哲紀
参考
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(World Theater Project 公式サイトはこちら。)
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