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震災とフィクション

こんにちは、入江悠です。
関東でもちょっとだけ雪が降りましたね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

これを書いているのは、1月17日。
28年前の今日、阪神・淡路大震災がありました。
当時わたしは学生でしたが、その後まさかこれほど震災が日本に起こるとは思っていませんでした。
映画の仕事をしていたときに起きた東日本大震災は、まだ記憶に新しいです。
今年は年明けから能登半島地震がありました。
被災されて苦労されている方、大切な人を失った方のことを思うと、胸がはり裂けそうです。

そんなとき、思い出す映画があります。
いまおかしんじ監督『れいこいるか』です。
阪神大震災で可愛いひとり娘を亡くした両親の物語です。
震災時、母親は浮気中でした。
愛人のような男とセックス中だったのです。
悔やんでも悔やみきれない、娘との今生の別れです。
両親はその後、離婚しますが、震災で亡くした娘のことは忘れられません。
映画はゆっくりと時間をかけて、父と母のその後の人生を描いていきます。
とても優しい映画です。

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