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一般的なリハビリとムーブメントはどう違うのか?



みなさん、こんにちは。

アスレティックトレーナーで、
ムーブメントコーチのやすひこです。



治療の現場(診察も)では、
患部しか診てもらえないことも少なくありません。
実際、私が足の指を骨折した時も
患部の診察のみでそれ以外を診るということは一切ありませんでした。

#2022 .3.31に骨折したよ
#それが悪いというわけではない
#リハビリでは患部以外も重要だよ



しかし、
患部の治療と共にムーブメントの視点で
全身の動きを見てあげることによって、
患部の治りは断然早まります。


そして、
再発予防の観点でもムーブメントを取り入れることによって
怪我のリスクが軽減でき、
怪我をしづらい動きを習得することができます。


また、
ムーブメントを通して
なぜ怪我をしてしまったのかという原因や
自分の体の課題に「気づく」という点でも役立っています。


上手に動かせていないことによって、
怪我の原因になることがあります。
逆に、
怪我をしたことによって(治る過程で)
機能が低下し、上手に使えなくなることもあります。


どちらにしても、
現在の状態を確認して、しなやかな動きを習得する必要があります。
この機能低下に気づかずに、またはアプローチせずに、
「痛みが無くなった」だけを判断材料として復帰してしまうと、
再発のリスクがあるし、そもそものパフォーマンスが上がってきません。



一般的なリハビリとしては、
○○筋が弱いから鍛えましょう。
とか、△△が硬いからストレッチをしましょう。など、
部位ごとにアプローチすることがほとんどです。


種目としては、
スクワットやランジ、
カーフレイズなど名前がついている動作を行うことが多いです。


それに対して、ムーブメントは動作を鍛えるイメージです。
いかにしなやかに動くか。効率よく動かせるか。
全身の動きの繋がりを出すことを目的としています。


ムーブメント導入前のリハビリのみの時は、
いくらトレーニングをしてもうまく筋出力が戻ってこない(力が入らない)ケースもありましたが、
ムーブメントを取り入れてからは、
動作が改善するのでトレーニングを導入する以前から筋出力が戻ったり、
ストレッチをしていなくても柔軟性が改善してきています。
#体が硬い人へ
#ストレッチをしてるけど柔らかくならない人へ
#柔らかくするにはストレッチじゃないよ


そのため、患部への負担は軽減し治癒の促進につながっています。
また、再発予防にもかなり効果を発揮しています。



リハビリを専門的に指導している方からしたら、
患部だけではなくて、
全身を評価して動作にアプローチするのは当たり前かもしれません。


そもそもムーブメントは、
筋肉を鍛えよう。とか、
柔軟性を改善しよう。とか、
何かを目的として行うものではなく、
プラクティス(鍛錬)という概念があります。

体を動かすことによって、
脳が活性化し、
結果的に筋肉が鍛えられるし、柔軟性も改善する。
という考え方です。


患部の治療を中心に考え、
痛みが取れてきて、
少しずつ動作の量や、複雑性を増し、
強度を高めていき、
スポーツ復帰を目指すものをリハビリと
するならば、


まず、
スポーツ動作のパフォーマンスを中心に考え、
その動作をするためには、
体をどのように使うべきなのか?
体がどのように動いていなければならないのか?
そのためには、何をしなければならないのか?
そのように考え行動することによって、
怪我も治ってくるし、
再発も防ぐことができます。
これがムーブメントです。


リハビリと、ムーブメントでは、
そもそもの前提が違い、
順番が違ってきます。

その上で、
結果的に行なっている内容が一緒になるのは
それはそれでオッケー!

そこにしっかりとした目的があり、
その先に何を目指していて、
一連の流れがあれば大丈夫です。


というお話でした。

みなさんもムーブメントを
生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?


https://www.instagram.com/japan_movement_association/


日本ムーブメント協会では、
ワークショップなどを行なっていますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。


それでは、また!

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