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知ってる?夜明けの直前が、一番暗いって。

暗い暗い闇の中に一筋、いや何筋もの光を
見つけられる映画だった
今大学受験を通して失敗に終わったと思っている私にもいつか必ず夜明けが来る。
そして、その夜明け前が一番暗い。
パニック障害を患う山添くんも、
PMSに苦しめられる藤沢さんも
きっと今もどこかで誰かの助けを求めてもがき苦しむ
その人も、みんな同じ様に違う悩みを抱えていて
悩みの種類は違えど皆一様に夜明けを待っている。
自分すらコントロールできず毎日毎日早く終われと思い、一分一秒がとても長く感じられて、自分の存在が何より憎く、否定したくなる。

すごくすごくわかるなと思ったし、この映画を通して
本当にたくさんの国や人種を越えた現代を生きる人々が同じように共感してると思うとなんだかまだまだ
私もやれる、そう思えた。

日本ではまだまだ生理についての理解が進んでいないし、女は生理のせいに出来ていいよな とか言われてしまうのが事実。 男性にとって分からない事項なのは当たり前だけれど、理解しようとする動きが強まることを願うと同時に 今回の映画で議題となったPMSのような心理的影響もどんどん色んな人に知られるといいなと思った。

個人的にお気に入りだったシーンは
藤沢さんのお母さんがわざわざ手袋を編み直す所と
エンディング。

娘が直さなくていいよと言ったとしても、
サイズが少し大きいからと手編みの手袋を
再び編み直す。
こんなに自然に、でも愛を感じる場面はあるだろうか

エンディングに心震えたのは すごくすごく
"日常" だったから。
きっと栗田科学ではこの風景が当たり前で
でもこの風景を守るために影で努力している人がいて、それをみんながちゃんと汲んでいる所が
本当に素敵だなと思った
この映画に相応しいエンディングだった。


「夜明け前が一番暗い」
この言葉に救われる人は本当に多いと思う
出口の見えない暗闇にいると感じてしまう毎日でも
いつか必ず夜明けが来る。
そしてその夜明け直前が一番暗い。
似た言葉は沢山あるけれど、今が踏ん張りどきなんだ
と思わせてくれるこの言葉が
今の私にとっては本当に有難くて、深く深く
染み込んできた。

向ける時は前を向いて、時々足元を眺めて
頼れる時は存分に人に頼って
ゆっくり自分のペースで
自分や人との付き合いを続けていきたいと思った

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