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憲法記念日に寄せて



 今日は憲法記念日
 なんか国政政党の談話みたいにエラそうなタイトルをつけてしまいましたが、私の憲法について想うコトを書いてみます。




◆憲法改正には「賛成」です

 ・・・なんて書くと「おめーも結局右派かよ!」って思われるのでしょうが、決してそうじゃないので話を聞いていただけると。

 そもそも「憲法改正」という言葉が全て「右傾化」する内容に変わる、という発想自体がおかしな話でして、「改正」は右傾化も有ればリベラル化の方向も有って然るべきで。 故に私は現在の日本国憲法の精神を踏襲しつつ「アップデート」した方がイイんじゃないかなぁ? という考えです。


◆ただ、「自衛隊」の明記は賛成です

 そう書くと「やっぱりおめーは右傾化したなぁ!」って思われるかもしれませんがコレについては右だ左だじゃなく、これだけ巨大な組織になって国防に従事している方々がいて、そして災害の際には最前線で救助活動をして下さる団体が憲法上の定義が曖昧だというのは宜しくないと考えるからです。
 ただし! 明確に「自衛のため」「自衛隊」と明記し、敵基地攻撃だとか何だとかいう “解釈” の隙を与えないようにガッチガチに縛りつけるコトが大事かなぁと。


◆条文をもっと長文に!

 なんか韻を踏んだ見出しになっていますが(汗)、私が「アップデートすべき」と考える最大の理由がコレで、条文が短すぎて先述の “解釈”時の権力者によっていくらでも変わる現状は変えるべきだと思っています。

 日本語の文法は「SOV(主語+目的語+動詞)」という形に対し、英語は「SVO(主語+動詞+目的語)」という形。 英語は主語が絶対的に必要でその直後に動詞=述語が来るので文章が短くても意味が通じる文法ですが、日本語は主語と述語の間に目的語がドカドカ入るため、主語がなくても意味が成立する文法で、それが他言語に比べて「行間を読む」というスキルが必要とされます。 それが “解釈” を生む要因だと私は考えており、そこを徹底的に潰さなければならないと思っています。

 とはいえ、ですが、日本語と同じ「SOV文法」の代表格が、ドイツ語。 そんなドイツの憲法、

「ドイツ連邦共和国基本法」を見てみると、条文は日本国憲法と同程度の文字数でした。 そもそも「条文」とは、

〘名〙 箇条書きの文。法律、条約などの箇条書きの文。

コトバンク より引用

 というものであり、短くて然るべきもの。 だから見出しの「長文に!」という主張は筋違いなのですが、それでも日本語は俳句短歌のように少ない文字数で表現をし、読み手が “解釈” を愉しむ文化が存在する日本語及び日本では、条文としては長くなってでもツッコミどころが無いような文章にするべきではないかと。
 勘違いしないでほしいのは、日本語自体を否定しているのではなく、むしろひとつの言語に三種類の表記(漢字、ひらがな、カタカナ)が存在する日本語は最も高度な言語で、行間を読む能力を要する部分も素晴らしいと思っています。 その特長を愛しているからこそ、憲法ではその特長が反作用しないように作ってほしいと考えるのです。


◆・・・ってーか、まずは現憲法を使え!

 哀しいかな、最も問題なのは憲法を改正すべきだすべきでないという論点以前に、時の政権が「閣議決定」という憲法ガン無視の権力行使をやりまくってるコトが論外!!!!! まずは最高法規たる憲法を使いなさい! と。 話はそこからだ。
 なので現在の日本は憲法論議をする段階以前の部分からボロボロなので、そっから始めなきゃならないという、残念な結論に達してしまいました。


今話題の「虎に翼」。 今からでも見ようかな?

家にテレビないけど…



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