【選挙出まくり男】小西彦治とは何者か?(6)【相生市長選挙編】
とんでもないコトが起きてしまいました。
5月12日告示の兵庫県相生市長選挙に立候補を届け出た小西彦治氏が、受付締め切り直前に立候補を取り下げ、一転し現職の無投票当選となる前代未聞の珍事を起こしてしまったのです。
上記動画のポスター映像にはボカシが入っていますが、
小西氏のポスターで間違いありません。 取材に行っていないので通常は毎週お送りしている「今週の選挙」や「選挙結果振り返り」の中で紹介するべきものですが、この珍事を大々的に晒す知ってもらうため、別枠で記録しておきます。
◆この選挙が「大注目」だった理由
小西氏は兵庫県伊丹市出身で現在も兵庫県在住。 地元の選挙に出馬する、という一見すると当たり前の話ですが、
昨年9月から始まった “首長選出馬シリーズ” は全て兵庫県外の選挙でした。 何故そんな面倒なコトをと思うかもしれませんが、
上記にまとめた通り、小西氏は伊丹市議時代や兵庫県議時代にイロイロやらかしており、それを見ればとてもじゃないけど兵庫県内では出られないだろうと私は見ていましたし、実際に小西氏も兵庫県外の首長選に出ていました。 それが今回、兵庫県内の選挙に出馬すると聞いて私や選挙クラスタの皆様はとても驚いたのです。
確かに、ゴタゴタしながら無投票当選した現職(75歳)は初当選こそ投票で選ばれましたが2選以降無投票当選で6期目まで務め、今回の結果で「6回連続無投票で7選」となったとんでもない市長で、「無投票になってはいけない」と掲げ数々の首長選に出馬してきた小西氏が立候補する選挙の基準だと常に公言している、
の全てをクリアしているという格好の “獲物” であり、大阪府豊中市などと接する伊丹市と岡山県に程近い県南西部に位置する相生市では約100km離れているので悪評評判も届いていないかもしれませんが、それにしても前述の経歴が有る中で兵庫県内の選挙に出るのはリスク有りすぎではないか? と私は見ており、その結果に大注目していたのですが、まさかまさかの「立候補取り下げ」となったのでした。
ちなみにですが、私が住む長野県南部から相生市までは高速で5時間以上かかり、取材費が少なく常時下道運転で行く私の場合は約10時間クルマを走らせなければなりません。 当初は「それも辞さず!」の構えでしたが現在心身のメンテナンス中で5月いっぱいは新規取材をしないコトになったため相生市行きを断念したのですが、結果行かなくて良かったです。 前代未聞の珍事を目撃したかったというキモチも有りますが、選挙が行われずレポート化も出来ないコトに往復20時間もかけるのは私にリスクが有りすぎるので・・・
◆今後の小西氏を見立てる
冒頭に載せた動画のコメント欄を見ると「(現職陣営に)金を積まれた!?」なんてものも見られます。
確かに選挙となれば現職に対する多選批判や高齢批判は起こるでしょうが、選挙運動がポスターと選挙公報のみで支持基盤(組織)も無く、現地での選挙運動をしたとしても極々小規模なのは明らかな小西氏に現職が負ける要素は見当たらないため、それは無いでしょう。
・・・といいつつ、小西氏のコトを全く知らない人からすればそう見えても不思議ではなく、その視点に立てばそう見えてしまうのも分かります。 ただそれ(現職陣営)を疑うための証拠を持ち合わせていないので、ココではそれについて考えるのは止めておきます。
では、小西氏は何故立候補を取り下げたのか。
神戸新聞によると小西氏は取り下げた理由を、
とし、「相生市長選に当選した場合、その選挙に出られなくなるため」取り下げたと語ったようです。 この言葉をベースに考えてみましょう。
①翌週の市長選出馬を優先したため
イキナリ上記の理由が「ウソ」である前提の話になってしまいますが、過去の小西氏の発言や行動、経歴を見るに申し訳ないですがその前提についても検証しなければなりません。
相生市長選に出馬したものの市議、県議時代の悪評評判が有権者に届いていて当選はおろか供託金没収ラインの「得票率10%以上」をクリアするコトも難しいと判断(支援者と相談?)し、この選挙を諦め来週の、
奈良県御所市長選挙に出るのではないか、という説です。 相生市長選に出てしまうと御所市長選の告示日は相生市長選の「候補者」であるため他の選挙には出られないので、御所市長選を優先したのではないか、と。
ただ、 これだけ報じられた自らの発言を僅か1週間後に覆すコトなんて、無 い と 思 い ま す が、可能性として記しておきます。
②今後の町村長選出馬に備えるため
ココからは出馬取り下げの理由が「本当」である前提の話です。 が、「秋以降に行われる県外の市長選に出るため」と言っていますが「それまで他の選挙には出ない」とは言っていないので、それまでの間は他の選挙。 特に町村長選に出てくるのではないか、という説です。 というのも、
ともに第三者委員会でハラスメントが認定され辞職した岐阜県池田町と愛知県東郷町で次の町長を決める選挙が6月4日告示、9日投票で行われるのですが今(5/13 19:30)現在、どちらの選挙も候補者が出ている様子が有りません。
告示日までに誰かは出てくるのでしょうが、これだけの騒動となったにもかかわらず無投票というのはいただけない。 ましてや前町政を継承する人が無投票で当選してもらっては何も変わらない、という大義名分を掲げて小西氏が出馬すればある程度の得票が見込めると思われるからでして。 より確実な選挙に出るために、相生市長選から退いたのではないかという見立てです。
③やっぱり「県外の市長選」に出るため
3番目でやっと取り下げの理由を正当に取り上げる時点で、私がこの発言をどう見ているのか察したかもしれませんがそれは置いといて、、、
「秋以降に行われる市長選」とはどれになるのか、なんてのは現時点では皆目見当つきません。 ただ、「支援者」という人が一旦出馬し演説もポスター貼りも始めた小西氏に取り下げを願うほど重要な選挙が存在するのならば、その選挙は、
の、3ケースが考えられます。
⑶については選挙ウォッチャーちだいさんが見立てている説で「相生市長選で没収された100万円を補助」してまで出てほしいとなると、その可能性は充分に考えられます。 いずれにしてもその答えは秋以降にならないと分からないようなので、コチラとしては引き続き注視するのみですが。
◆今回の “珍事” に対する私の結論
以上、今後の見立てをいくつか立ててみたのですが、そのどちらかだとしても私が抱く感想は、
でしか有りません。 そりゃそうでしょ、せっかく用意して収めた100万円と(例え他選挙の使いまわしでも)せっかく用意して貼り出したポスターが無駄にするコトないし、②、③については出馬取り下げをしなくても可能なコトです。 更に①についても、ヤフトピに載るなど大々的に報じられ「選挙出まくりマン」の小西氏を知らない人にも「選挙をドタキャンした人だ」と知られてしまったコトは供託金没収以上のダメージを負ったと言ってもイイでしょう。
サスガに小西氏もそうなるコトを承知の上でドタキャンしたのでしょうし、もし想定外だとするならば小西氏は最上級の「アレ」候補だというコトです。 マトモに生きてる大人ならばそれぐらい想定できると思うので承知の上だと、信 じ た い で す が 、このような前代未聞の珍事を引き起こした日の夜に、毎週開票速報をYouTubeで配信している某番組のチャットに「こんばんは~」なんて軽いノリで登場していた小西氏を見ていると、ネジが数本ぶっ飛んでいる常人では計り知れない思考回路の持ち主なのだろうなと、呆れています。 今回も然りですが、これまで彼を論じてきたコトがバカらしくなってきました。
だって「相生市長選に当選してしまうから」って理由で立候補を取り下げるのなら、そもそも何で立候補したのか?、当選したくなかったのか?、と思うしかなく、そーいうコトしてるからコチラとしても「供託金没収ラインをクリアし選挙費用を公営負担してもらうコトで何らかの “利益” が発生しているのではないか?」と疑ってしまうのですよ。 その疑いの責は当方ではなく、そーいう奇天烈な行動をする小西氏自身にあるのだと分かっていただきたい!
ただ、まぁ、もはや “乗りかかった船” みたいなモノなので今後も注視を続けます。 とりあえずこれまでの「選挙出まくりマン」という称号に加えて、「選挙ドタキャンニキ」という称号を新たに授与し、事ある毎に今回の件を蒸し返していきますので、貴方の街に彼が出没した際には周りに、
と広めていただいて、投票の参考にしていただきたく存じます。
※小西氏に関する記事はコチラのマガジンにまとめています。 是非ご覧ください。
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