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【レポート #55】参議院議員選挙・長野選挙区レポート(2022 7.10)


 お待たせしました。 いよいよ参院選レポートが始まります。
 第一弾はもちろん、私が住む長野県です。 いろんな意味で大注目の選挙となって “しまった” 模様を、なんと3万文字近いボリュームでお届けします。 その分単品の値段が高くなってしまっていますが、無料部分の最後におトクなパックを紹介していますので、お好きな方法で御検討いただき是非とも御購読いただきたく存じます。
 こんな長期に渡る取材、そして長文のレポートは二度とないでしょう。 魂込めて書かせていただきました。 どうかどうか読んでいただきたく!!


◆長野県・概要

  • 面積:13,562.23㎢(全国4位) 群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・富山県・新潟県と8つの県と隣接し最も多くの都道府県と隣接している県だが、大体が山を越えての越境となるため往来は容易ではない

  • 人口:2,023,254人(全国16位)※2022年5月1日現在 面積と比較していただくと如何に “山だらけ” かお分かりいただけるかと

  • 知事:阿部守一(3期目) 旧態依然とした長野県政を打破したが、あまりにも急激な政策転換でハレーションが大きすぎた田中康夫知事時代→田中県政の揺り戻しで保守化した村井仁知事時代を経て田中知事時代に副知事を務めた経験の有る阿部知事が民主党(当時)などの支持を受け当選。 保守に偏り過ぎず、且つ田中知事とは対照的な堅実な県政運営をしているため県民の支持は高い

  • 長野県選出の国会議員は下記の通り(敬称略)

◎長野1区

若林健太(自民・1期)
【比例】篠原孝(立憲・7期)


◎長野2区

下条みつ(立憲・5期)
【比例】務台俊介(自民・4期)


◎長野3区

井出庸生(自民・4期)
【比例】神津健(立憲・1期)


◎長野4区

後藤茂之(自民・7期)


◎長野5区

宮下一郎(自民・6期)


◎参議院長野選挙区
(非改選)

羽田次郎(立憲・1期)


◆立候補者(定数1/6名)

手塚 大輔  (39) 維 新 新 党長野総支部代表
松山 三四六 (52) 自 民 新 元タレント
杉尾 秀哉  (64) 立 憲 現 2期目を目指す
サルサ 岩渕 (44) 無所属 新 ジャーナリスト
秋山 良治  (45) 参 政 新 整骨院院長
日高 千穂  (43) N 党 新 医療商社社長


◆2016年の選挙結果(改選分)

[当]杉尾 秀哉 (58) 民進 新 574,052 票
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[落]若林 健太 (52) 自民 現  499,974 票
[落]及川 幸久 (56) 幸福 新    20,350 票

投票率:62.86%

 6年前(今回改選分)から定数が2→1に削減。 民進党の現職、北沢俊美さんが引退し、その後継としてTBS報道局勤務キャスターとして知名度が高かった杉尾氏を擁立。 現職の若林氏を破って野党系1議席を死守しました。
 なお、若林氏は2021年の衆院選で長野1区から立候補。 小選挙区当選を果たし5年ぶりに政界復帰を果たしています。 また、幸福実現党の及川氏は今回(2022年)東京選挙区から立候補している、YouTube配信で(一部から)人気の、あの人です。

◆2019年の選挙結果(非改選分)

[当]羽田 雄一郎 (51) 国民 現 512,462 票
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[落]小松 裕   (57) 自民 新 366,810 票
[落]古谷 孝   (43) N国 新   31,137 票
[落]斎藤 好明  (69) 諸派 新   19,211 票

投票率:54.29%(前回比マイナス8.57ポイント) 

 3年前(非改選分)は現職の羽田雄一郎候補が “羽田王国” の牙城を守り、前衆院議員の小松氏を破り4度目の当選。 以前から衆院への鞍替えが噂されていた雄一郎さんですが、2017年の衆院選で地盤の長野3区から野党共闘で立候補し当選した井出氏が自民党に入党してしまい野党議席がなくなったため、いよいよ次期衆院選で鞍替えする! と見られていたのですが・・・

◆2021年の選挙結果(非改選分・補選)

[当]羽田 次郎  (51) 立憲 新 415,781票
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[落]小松 裕   (59) 自民 新 325,826票
[落]神谷 幸太郎 (44) N国 新   17,559票

投票率:44.40%

 2020年12月に羽田雄一郎さんが新型コロナで死去。 それを受けた補欠選挙は雄一郎さんの弟、羽田次郎候補が出馬し “弔い選挙” のムードが更に強まった結果、前回に続いて出馬した小松氏を破り初当選となりました。
 よって長野県の参院議員は2名とも立憲の議員なので自民党にとって議席奪還は悲願であり、そのために白羽の矢が立ったのが、長野県で知らない人はいないといわれるローカルタレントだった松山三四六候補だったのです。


◆サルサ 岩渕(さるさ いわぶち) 候補

 岩渕候補は安曇野市出身で文教大学卒。 元プロボクサーで戦績は4勝(3KO)4敗1分。 トランクスに「脱原発」の文字を縫い込んで闘う姿が話題になりました。

 日本ボクシングコミッション(JBC)が定めた37歳定年を迎える2015年に引退したあと、2021年の東京都議会選挙世田谷区選挙区(定数8)に「平和の党」所属で立候補し落選(16位/18名 ※党は落選直後に離党)。 現在自ら執筆し発信する「ニュースメディア」(月3回の無料メルマガ)を運営中で、そして今回、参院選公示直前に故郷の長野選挙区から立候補を表明しました。

 ボクサー時代は「反原発」を掲げ、政治を志した時もそれを訴えていたようですが、現在彼が訴えているのは、

・反ワクチン
・反PCR
・脱マスク

 という、いわゆる「反ワク」の人です。 しかも「完全無所属」をウリにしているので比例票の掘り起こしというワケでも無い。 それを訴えるためダケのために勝ち目の無い選挙区での立候補を決意したようです。


サルサ候補がどのようにして「反ワク」を伝える活動をしたのか、また、参政党で今回当選した神谷候補の演説の様子に、愚直に党勢拡大を訴える維新候補と応援に来た吉村副代表を取材。 そして「ドキュメント 杉尾 vs 三四六」として昨年12月から半年以上に渡る選挙模様を詳しくレポートしています。 この後世に伝えるべき選挙の模様を、是非お手元に取っていただきたく!! 

 また、今回の参院選で取材した7選挙区のレポートを1本あたり¥300(国政選挙レポートの基本料金)で購入できるおトクなパック¥2,100で販売中です。

 これから随時記事を書きあげるので7本揃うまでにお時間をいただきますが、参院選レポートは(このレポートは抜きん出て高いですが)単品だと1本¥500前後になると予想される(←書き上げてからじゃないと値段がつけられない)ので、パック購入だと読み逃しが無いですし料金もおトクです。 是非とも御購入を御検討いただきたく。 よろしくおねがいします。

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