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「ChatGPT vs.未来のない仕事をする人たち」 堀江貴文(著)

最近の堀江さんの本は、なかなか面白い。企画と編集がいいのかも。

新しい情報というよりは、未来像がより鮮明になる
刺激をいただく感じで読んでみました。



「ChatGPT vs.未来のない仕事をする人たち」 堀江貴文(著) 2023.10
~加速し続ける世界で僕らはどう生きるか~

この本は4人の著名人とのインタビューで構成されているが、
その序章が、おもしろい。

ホワイトカラーの仕事は9割消える!?

何に使うかわからない「謎資料」
見返すことのない「議事録」
そういった意味のない仕事をAIが代わりにやってくれても、何も問題はない。
海外では、もうそういう仕事をする人はいらいない、とドラスティックな変化が起きそう

まあ、つまらない仕事は、どんどんAIに代替されていくでしょうね。

例えば、人間がチェックするために、わざわざ一覧表をつくるとか、何かおかしい。
システムで自動チェックできればいいわけで、なんで人間がチェックする必要があるのか?
その仕事は価値を生み出しているのか、本質を問われる時代ですね。

農作業の機械化と同じ

農作業も機械化によって、重労働は減った
昔みたいに人数はいらなくなる
それを進化と呼ぶか、脅威と呼ぶか

技術革新には、常に人の仕事がなくなる、という反対運動はあった
AIも同じ流れ
異次元の変化かもしれないけど、人間が持つ恐怖心は今も昔も同じ

やりたいことがある人にとっては大チャンス

一人で数十億のビジネスを立ち上げる、なんてこともできるかもしれない

アイデアさえあれば、実現してしまう時代

やりたいことがない人は、幸福度が下がる

一方で、やりたいことがないと、何も始まらない
どんどん選択肢が狭くなってしまう
ベーシックインカム的な生活を、安心感に包まれていると感じるか、予定調和でつまらないと思うかの、価値観の違いで、幸福度が変わる

AIにとってめんどくさいのは「人間」そのもの

正解のある問題は、AIがどんどん最適な答えを出していく
人間の出番はない

しかし、人間がどう感じるかは、予測不能
(これも時間の問題かもしれないが)

今のところ、AIが一番苦労するのが、人間を満足させること
人間性とか、感性とか、の領域
AIが作り出せる「人の温かみ」みたいなのは、人間の錯覚に頼るしかないのが現状

今、人がやっている仕事の大半はAIがもっと効率よくやってくれて、
人間はその周辺の、何が最適なのかわからない部分を担当することなるのか

AIを活用して、人間は新たな進化を始める

AIと付き合っていくうちに、
学習速度は飛躍的に向上するし、
壁打ちの壁で、思考の幅、視野も格段に広がる

AIネイティブの子どもたちの将来は明るい
そう思いたい

AIの暴走はありうる?

ネット上のキャラは、すでに人間なのかAIなのか区別がつきにくくなっている
今後、さらにAIは進化するし
人間をある部分で上回るのは、当然のこと

AI同士の会話は、どんどん進化し、人間はついていけなくなる

AI同士が、人間の言語を超えて、独自の言語で会話する可能性もある
蓄積された知識量、対話のスピードが加速度的に増加した先は
当然、人間の理解を超える

哲学や倫理観の暴走もありえる

ロボット3原則にもあるように、
「人間に危害を加えてはならない」という最低限のルールは必要

しかし、突然AIが暴走する可能性は否定できない

プロンプト・インジェクション」 (悪意をもって回答を誘導するようなプロンプト)
ワルイージ効果」 (何かのキッカケで悪意を持った回答を出し始めること)
ガスライティング」 (故意に誤った情報を与えて、相手に自分が悪いと思わせる)
アルファ・パースエイド」 (振り込め詐欺のように、巧みに人を説得する)
などが例示されている。

人間をいいように支配しようとするAIも当然出てくる
法的な対策とか、社会的な監視かと、色々やるんでしょうけど

どこまで行っても、完全はない
それを不確実で心配だと思うか、
可能性がいっぱい、ワクワクすると思うか、
それは、あなた次第…


AIの現在位置を再確認するには、いい感じの本でした



この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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