見出し画像

読み聞かせした本(45 )『ぼくだけのこと』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『ぼくだけのこと』 作 森絵都  絵 スギヤマカナヨ 理論社

選んだ理由

・森絵都『帰り道』を学習するのに合わせて。
・以前読み聞かせした『希望の牧場』とは、またちがった雰囲気の本だから。
・自分に自信をなくしたり、人と自分を比べたりすることが高学年になると増えてくるように思う。『じぶんだけのこと』を大切にしてほしいなあと思ったから。

子どもの反応

・『帰り道』を学習した後だったので、森絵都という名前を聞いて「知ってる~」と反応があった。
・『希望の牧場』を覚えてる?と見せると「震災のやつや~」と覚えていた。

・兄や家族や友達が「ぼく」について語るページではくすっと笑いが起きた。
・全校生徒が描かれているページの中で「ぼく」を見つけて指さしている子がいた。

まとめ

「ぼくだけのこと」をぼくが語った後、他の人がぼくについて語るという構成になっているので、『帰り道』に通じるところがある。お話の筋だけでなく、視点の変化なども意識できると、今までと違った観点で読めるようになると思った。

森絵都の本を見せて、ブックトークをした。

どの本も、高学年~中学生のうちにぜひ読んでほしい本。一人で読むのも楽しいけれど、『クラスメイツ』なら、友達の感想も聞きたくなる本だ。自分はだれタイプか、共感するのはだれか、友達になりたいのはだれか、などと友達とぜひ話をしてほしいなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?