モッティ(mottttty)/本を読むのも仕事です

本と旅と木々の緑が好きです。日々のあれこれを綴ります。 2022年に22年勤めた公立中…

モッティ(mottttty)/本を読むのも仕事です

本と旅と木々の緑が好きです。日々のあれこれを綴ります。 2022年に22年勤めた公立中学校の国語科の教員から、 小学校の図書館司書に転職しました。

マガジン

記事一覧

読書の記録(44)『サイボーグ時代 リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略』吉藤オリィ きずな出…

吉藤オリィさんに興味を持って、ここ最近続けて何冊か読んでいる。この本はビジネス書というか大人向けな感じ。20~30代にささりそうな感じがした。帯の写真もそうだが…

読み聞かせした本(47)『うまれたよ!メダカ』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。 図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。 読んだ本 『うまれたよ!メダカ』 写真 松沢陽士  構成・文…

読書の記録(43)『オリヒメ 人と人をつなぐ分身ロボット』吉藤オリィ 文加藤悦子 子どもの未来社 

手にしたきっかけ 先日『ミライの武器』を読んで、『世界でいちばん優しいロボット』も読んだ。吉藤オリィさんのことを子どもたちに紹介できる本を探してたどり着いた。こ…

読書の記録(42)『世界でいちばん優しいロボット』 文 岩貞るみこ 絵 片塩広子 絵 講談社

手にしたきっかけ 先日『ミライの武器』を読んで、吉藤オリィさんのことを子どもたちに紹介したくなった。1冊でブックトークをするとなると高学年向けになってしまので、…

読書の記録(41)『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』稲垣えみこ マガジンハウス

手にしたきっかけ ずいぶん前に妹に薦められたのをきっかけに稲垣えみこさんの本を読むようになった。『老後とピアノ』については、いわた書店の一万円選書のカルテにも書…

読み聞かせした本(46 )『うまれたよ!アゲハ』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。 図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。 読んだ本 『うまれたよ!アゲハ』 写真 安田守 構成・文 小…

読み聞かせした本(45 )『ぼくだけのこと』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。 図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。 読んだ本 『ぼくだけのこと』 作 森絵都  絵 スギヤマカナ…

読書の記録(40)『ミライの武器「夢中になれる」を見つける授業』吉藤オリィ サンクチュアリ出版

手にしたきっかけ 昨年、中3の長男と学校見学などにいくうちにロボコンやロボットに興味を持つようになった。いままでは気にもとめずにいた本や記事が目に留まるようにな…

読書の記録(39)『ヒロイン』桜木紫乃 朝日新聞出版

手にしたきっかけ 好きな作家さんの本は気になる。図書館で過去のものを借りてきたり、本屋で新刊を見つけて読む。今回読んだ『ヒロイン』もそうて手にした1冊。 心に残…

読み聞かせした本(44 )『すうがくでせかいをみるの』2024年4月

小学校の図書館司書をしています。 図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。 読んだ本 『すうがくでせかいをみるの』 ミゲル・タンコ作 福…

読み聞かせした本(43)『はるにあえたよ』2024年4月

小学校の図書館司書をしています。 図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。 読んだ本 『はるにあえたよ』 作者 原京子 画家 はたこうし…

読書の記録(38)『どんなイチゴも、みんなかわいい』作 葦原かも 絵 中田いくみ 童心社

手にしたきっかけ 司書になって読み聞かせをしたり、児童書を読むようになって、中田いくみさんの絵にすごく惹かれている。2月に読み聞かせした『ママ、どちがすき?』も…

読み聞かせした本(42)『バスがきましたよ』2024年3月

小学校の図書館司書をしています。 図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。 読んだ本  『バスがきましたよ』   由美村嬉々 文 松本春…

読書の記録(37)『杉森くんを殺すには』長谷川まりる くもん出版

手にしたきっかけ YAに向けたリーフレットづくりでご一緒した司書さんに教えてもらった。 最近知って、気になっていた1冊。題名にぎょっとするが、どんな話なんだろうと…

読書の記録(36)『よるの美容院』 市川朔久子 講談社

手にしたきっかけ こども新聞か何かで紹介されていて、気になった。市の図書館へリクエストを出した。司書になるまで児童書を読むことが少なかったので、気になった本はで…

読書の記録(35)『ケモノたちがはしる道』 黒川裕子 静山社

手にしたきっかけ YAに向けたリーフレットづくりでご一緒した司書さんに教えてもらった。 イマドキの中学1年生が、熊本のジジさまのもとでわな猟を体験し、価値観を揺さ…

読書の記録(44)『サイボーグ時代 リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略』吉藤オリィ きずな出版 

読書の記録(44)『サイボーグ時代 リアルとネットが融合する世界でやりたいことを実現する人生の戦略』吉藤オリィ きずな出版 

吉藤オリィさんに興味を持って、ここ最近続けて何冊か読んでいる。この本はビジネス書というか大人向けな感じ。20~30代にささりそうな感じがした。帯の写真もそうだが、最終ページの写真もとがったイメージを受ける。この本のターゲットにした層や、本のコンセプトの違いのせいか、今まで読んできた吉藤オリィさんとはまた違った印象を受けた。

心に残ったところ

第6章『「できない」を武器に変える』が印象に残った。

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読み聞かせした本(47)『うまれたよ!メダカ』2024年5月

読み聞かせした本(47)『うまれたよ!メダカ』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『うまれたよ!メダカ』 写真 松沢陽士  構成・文 小杉みのり 岩崎書店

選んだ理由

・5年生が理科の学習でメダカを飼っている。このメダカは人から譲ってもらったものだ。身近なところにあまり田んぼがないので、『メダカの学校』のような光景を見たことがない子が多い。写真の絵本なので、実際に

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読書の記録(43)『オリヒメ 人と人をつなぐ分身ロボット』吉藤オリィ 文加藤悦子 子どもの未来社 

読書の記録(43)『オリヒメ 人と人をつなぐ分身ロボット』吉藤オリィ 文加藤悦子 子どもの未来社 

手にしたきっかけ

先日『ミライの武器』を読んで、『世界でいちばん優しいロボット』も読んだ。吉藤オリィさんのことを子どもたちに紹介できる本を探してたどり着いた。こちらは写真が多くて子どもが視覚から入りやすそう。

心に残ったところ

表紙は吉藤オリィさんもオリヒメ(OriHime)もカメラ目線。扉のページでは吉藤オリィさんとオリヒメ(OriHime)の目が合っている。こういうところに気がついてつぶ

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読書の記録(42)『世界でいちばん優しいロボット』 文 岩貞るみこ 絵 片塩広子 絵 講談社

読書の記録(42)『世界でいちばん優しいロボット』 文 岩貞るみこ 絵 片塩広子 絵 講談社

手にしたきっかけ

先日『ミライの武器』を読んで、吉藤オリィさんのことを子どもたちに紹介したくなった。1冊でブックトークをするとなると高学年向けになってしまので、他に子ども向けの本がないか探していて見つけた。

ノンフィクションを紹介するときによく挙げる1冊が『しっぽをなくしたイルカ~沖縄美ら海水族館フジの物語~』だ。イルカは小学生に人気で、動物好きな子が何人かいつも興味を示してくれる。

『世界

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読書の記録(41)『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』稲垣えみこ マガジンハウス

読書の記録(41)『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』稲垣えみこ マガジンハウス

手にしたきっかけ

ずいぶん前に妹に薦められたのをきっかけに稲垣えみこさんの本を読むようになった。『老後とピアノ』については、いわた書店の一万円選書のカルテにも書いた。

ミニマリストに憧れる私。転職して時間ができたこともあり、モノと向き合い、家を片付けようと意識し始めて、3年ぐらいになる。(そのことはこちらに書いています。)

心に残ったところ

季節の変わり目に服を見直し、子どもの進級・進学の

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読み聞かせした本(46 )『うまれたよ!アゲハ』2024年5月

読み聞かせした本(46 )『うまれたよ!アゲハ』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『うまれたよ!アゲハ』 写真 安田守 構成・文 小杉 みのり 岩崎書店

選んだ理由

・出勤すると、3年生がみかんの木のところで何かやっていた。話を聞くととアゲハにあげる葉っぱを採っていた。今ならぴったり!と思ったから。
・昨年は『うまれたよ!モンシロチョウ』を読んだが、実際に『アゲハ

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読み聞かせした本(45 )『ぼくだけのこと』2024年5月

読み聞かせした本(45 )『ぼくだけのこと』2024年5月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『ぼくだけのこと』 作 森絵都  絵 スギヤマカナヨ 理論社

選んだ理由

・森絵都『帰り道』を学習するのに合わせて。
・以前読み聞かせした『希望の牧場』とは、またちがった雰囲気の本だから。
・自分に自信をなくしたり、人と自分を比べたりすることが高学年になると増えてくるように思う。『じ

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読書の記録(40)『ミライの武器「夢中になれる」を見つける授業』吉藤オリィ サンクチュアリ出版

読書の記録(40)『ミライの武器「夢中になれる」を見つける授業』吉藤オリィ サンクチュアリ出版

手にしたきっかけ

昨年、中3の長男と学校見学などにいくうちにロボコンやロボットに興味を持つようになった。いままでは気にもとめずにいた本や記事が目に留まるようになった。

吉藤オリィさんのことも、何かのおりにTVで見て知ってはいた。若くて才能あふれる人がいるんだなあ、ぐらいの認識だった。幼いころから自分の好きなことを探求し、自分の夢を叶えたすごい人なんだろうなあ、ぐらいの認識だった。ところが本を読

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読書の記録(39)『ヒロイン』桜木紫乃 朝日新聞出版

読書の記録(39)『ヒロイン』桜木紫乃 朝日新聞出版

手にしたきっかけ

好きな作家さんの本は気になる。図書館で過去のものを借りてきたり、本屋で新刊を見つけて読む。今回読んだ『ヒロイン』もそうて手にした1冊。

心に残ったところ

1995年。私は大学生だった。大阪の実家から大学へ通っていた。阪神大震災の日、大阪の家もかなり揺れたが、被害はなかった。何が起きたのかわからないまま、京阪電車は動いていたので、とりあえず大学へ行った。確かテスト中で、とにか

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読み聞かせした本(44 )『すうがくでせかいをみるの』2024年4月

読み聞かせした本(44 )『すうがくでせかいをみるの』2024年4月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『すうがくでせかいをみるの』 ミゲル・タンコ作 福本友美子 訳  日本語版監修 西成活裕 ほるぷ出版

選んだ理由

・進級した子たちに、自分の好きなことを大事にしてほしいというメッセージを贈りたいと思ったから。
・巻末の『数学ノート』が自学ノートのヒントになればいいなあと思ったから。

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読み聞かせした本(43)『はるにあえたよ』2024年4月

読み聞かせした本(43)『はるにあえたよ』2024年4月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本 『はるにあえたよ』 作者 原京子 画家 はたこうしろう ポプラ社

選んだ理由

・『ふきのとう』を学習するのに合わせて、はるをテーマにした本を読みたいと思ったから。
・はたこうしろうさんの絵も素敵。モノクロからはるを見つけて色鮮やかになる瞬間を楽しんでほしいと思ったから。

子どもの反

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読書の記録(38)『どんなイチゴも、みんなかわいい』作 葦原かも 絵 中田いくみ 童心社

読書の記録(38)『どんなイチゴも、みんなかわいい』作 葦原かも 絵 中田いくみ 童心社

手にしたきっかけ

司書になって読み聞かせをしたり、児童書を読むようになって、中田いくみさんの絵にすごく惹かれている。2月に読み聞かせした『ママ、どちがすき?』もすごく好きだ。

『どんなイチゴも、みんなかわいい』も中田いくみさんの絵が素敵だし、『うみのとしょかん』の葦原かもさんのお話なら、楽しく読めそう!と思い読んだ。

心に残ったところ

3つのお話があって、ごくごく普通の小学生の日常が描かれ

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読み聞かせした本(42)『バスがきましたよ』2024年3月

読み聞かせした本(42)『バスがきましたよ』2024年3月

小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。

読んだ本

 『バスがきましたよ』   由美村嬉々 文 松本春野 絵 アリス館

選んだ理由

・昨年、校長先生からこの本を図書館に入れてほしいという依頼があった。
・卒業のこの時期に上級紙から下級生へのバトンを紹介したいと思ったから。
・優しくて温かい気持ちで図書の時間を締めくくりたいと思ったか

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読書の記録(37)『杉森くんを殺すには』長谷川まりる くもん出版

読書の記録(37)『杉森くんを殺すには』長谷川まりる くもん出版

手にしたきっかけ

YAに向けたリーフレットづくりでご一緒した司書さんに教えてもらった。
最近知って、気になっていた1冊。題名にぎょっとするが、どんな話なんだろうと興味をそそられた。

心に残ったところ

重い話なのか、軽い話なのか、よくわからないまま話は進んでいく。

お弁当食べる人が変わっていくところや、今までとは友達が変わっていくところなどは、自分の中高生時代を思い出しながらなつかしく読んだ

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読書の記録(36)『よるの美容院』 市川朔久子 講談社

読書の記録(36)『よるの美容院』 市川朔久子 講談社

手にしたきっかけ

こども新聞か何かで紹介されていて、気になった。市の図書館へリクエストを出した。司書になるまで児童書を読むことが少なかったので、気になった本はできるだけ読むようにしている。

心に残ったところ

まゆ子はあることをきっかけに人前でうまくはなせなくなってしまう。そんなまゆ子はひるま美容院のナオコ先生と暮らすうちに、自分の声を取り戻していく。

学校や家以外に安心して過ごせる場所があ

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読書の記録(35)『ケモノたちがはしる道』 黒川裕子 静山社

読書の記録(35)『ケモノたちがはしる道』 黒川裕子 静山社

手にしたきっかけ

YAに向けたリーフレットづくりでご一緒した司書さんに教えてもらった。
イマドキの中学1年生が、熊本のジジさまのもとでわな猟を体験し、価値観を揺さぶられていく話。

以前、中学校の入試問題を作ったことがある。その時に、『野生動物と共存できるかー保全生態学入門』高槻成紀(岩波ジュニア新書)を問題の本文とした。その後、東京書籍の中学1年生の国語の教科書に『オオカミを見る目』が採られ、

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