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【要約】超客観力 メンタリストDaiGo

今回は、メンタリストDaiGo著書の『超客観力』について購読したので、要約していきます。

さっそくですが、
客観力は人生においてとても重要な能力で、『セルフコンセプト・クラリティ(自分のことをよく理解している事)』が高い人ほど、以下のことが科学的に証明されています。

・人生の満足度が高く
・仕事の生産性が高く
・人生に明確な目標をもって生き生きと暮らし
・ストレスレベルも低い

こんな人生最強の能力ともいえる客観力を磨かないなんて、もったいないと思いませんか?

今回この記事では、あなたが、自分自身を知る能力を高め、人類特有の思い込みから脱し、本来の『客観力』を取り戻すことを目標に書いていきます。


1.客観的になるのは非常に難しい

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まず初めに、人間がいかに客観的になるのが難しいのか、本書ではこう述べています。

常に客観的な態度を保ちながら行動できている人はほとんどいません。
私も(メンタリストDaiGo)決して客観性に自信があるタイプではありません。どれだけ優秀な頭脳を持っていようが、ふとしたときに冷静な判断力をなくして人生の大事な期間を棒に振る瞬間は訪れます。

それぐらい、私たちにとって「客観力」を身に着けることは大変な作業なのです。

特に、これから紹介する「3つの思い込み」によってより大変になっています。自分が思い込みをしていないか確認していきましょう。


2.客観性に関する3つの思い込み

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【思い込み1】
自分は物事を正確に見られるほうだ
真実→実際には、人間は大抵のことをゆがんだ視線で見ている
【思い込み2】
自分のことは自分が一番よくわかっている
真実→誰もが自分のことは10%しか正しく理解していない
【思い込み3】
自分のことは自分で判断するのが良い
真実→他人の判断に任せた方が正確性は高い

いくつ思い込んでいましたか?

僕は、【思い込み2】が当てはまりました。
なんせ、心理学やら、ビジネス書やら、哲学書やら、ディベート会やらを日常的にやっているという自信から、自分のことを理解しているつもりでいました。(反省)

それでは、どうすればよいのでしょうか?

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歴史的偉人も悩んだ客観性の問題を乗り越えるには、私たちが一段上の「客観力」を身に着ける必要があります。一段上の「客観力」を身に着けるためには、いったい何をすべきなのでしょうか?


3.「汝(なんじ)自身を知れ」ソクラテス 化科学的にも正しい

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「汝自身を知れ」は古代ギリシアのソクラテスの言葉ですが、

「自身の習慣や特性を正しくを自覚し、その自覚に立って真の知恵を手に入れ、正しい行動を選びなさい」

噛み砕くと
いったい自分とはどのような価値観を持った人間なのか?
自分は無意識のうちにどのような行動をとっているのか?
これらの情報を客観的に把握しなければ正しい行動はできないと、ソクラテスは考えたわけです。

これは、近年の研究でも
「セルフコンセプト・クラリティ」と呼ばれるが高い人ほど、
人生の満足度が高く、トラブルにも負けにくく、不安にも悩まされにくい傾向があったのです。
(ここでは具体的な研究事例は割愛)

「セルフコンセプト・クラリティ」
自分のことをよく分かっていて、自分自身に安心できるような心のあり方

自分のことを知ることの大切さを理解したところで、早速具体的に行っていきましょう。


4.客観力を高める「6つの質問」

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本書では、「価値観リスト」(100のリストから重要度を決める)
物など、自分の価値観を客観的に見ることができる方法が、多く紹介されています。

その中でも、僕が良いなと思った
ユーリック博士が考案した「6つの質問」についてご紹介します。

ではまず、メモ帳(スマホでもよい)とペンを用意してください。

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Q1
あなたはどのような価値観を持った家庭で育てられましたか?自分の今の考え方には、それらの価値観が反映されていますか?それとも、両親や家庭から伝わった価値観とは違う所から思考が生まれていますか?
Q2
まだ学校に入る前や、中学・高校などの思春期のことを思い返してください。この時期に起きたことで、最も記憶に残っているような出来事や経験は何でしょう?それらの経験は、今の自分の見え方や考え方、行動にどのような影響を与えているでしょうか?
Q3
職場やプライベートの生活を思い返してください。そこでコミュニケーションをとる人たちの中で、あなたが最も尊敬できるのは誰ですか?その人たちのどんなところが尊敬できますか?
Q4
逆にあなたが尊敬できないのはどのようない人でしょうか?その人を尊敬できないと思うのは、どのような理由があるからですか?
Q5
これまでの人生の中で、自分の上にいたリーダーや上司のことを思い浮かべてください。その中で最高のリーダーは誰でしたか?又は、最悪のリーダーは誰でしたか?あなたがそのように判断したのは、その人物がどんな行動をとったからですか?
Q6
あなたの子どもを育てるにあたって、もっとも教えたいのはどんな行動でしょうか?またはもっとも教えたくないのはどんな行動でしょうか?もし子供がいない場合は、「自分の部下に伝えたくない行動とは?」と考えてみてください。

いかがでしょうか?
6つの質問について考えてみたことで、自分の価値観がクリアに浮かび上がってきたのではないでしょうか?

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この「6つの質問」で価値観がクリアになったら、本書にある「価値観リスト」にも挑戦してみてください。

ここではすべて紹介できませんが、
・内観に役立つ19の質問集
・共感マップ
・デイリー ムード チャート

沢山の方法が取り上げられており「客観力」を必ずと言っていいほどにUPしてくれます。


5.放っておけば「能力低下」

客観力は一度鍛えれば、万事OKというわけではなく、放っておけば能力低下していくものです。

これはどんな人にでも当てはまる事実であり、どんなシチュエーションでも、明晰で客観的な思考を保ち続けられる人はいません。

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いわば私たちの客観力とは、「窓ガラス」のようなもの。こまめに拭き取らないとすぐに汚れが溜まっていき、客観力が低下していきます。

その汚れの原因となるのが「反すう思考」です。

反すう思考
自分の欠点や過去の失敗を繰り返し考え続けてしまう現象

この「反すう思考」は、鬱病の最大原因とも考えられており、この傾向が強い人ほど、抑鬱や不安に苦しめられやすいとの研究が出ています。

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ここでは、3つの対策からひとつ紹介することにします。


6.「反すう思考」に立ち向かう対策

本書では、3つ紹介されていますが、ここでは1つに絞って紹介します。

[対策]→思考の棚上げ
あとでまた考えようが、反すう思考を食い止める

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これは、直観的には良くないように思えますが、実際にやってみると効果抜群です。
実際に、「思考の棚上げ」を行った被験者は全体的なネガティブ思考の量が減り、日中クリアな思考を保ち続けることが可能になったのです。

具体的には、悩むのは16時半から17時まで考えようと時間をあらかじめ設定して取り組んでみてください。

このようにして、「反すう思考」を対策することで、あなたは「客観力」を保つ時間が長くなります。


7.Googleの最重視している採用項目「知的謙遜」

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「知的謙遜」はソクラテスの「無知の知」とよく似ていて、自分の知識の限界をちゃんと把握できてている状態のことです。

この「知的謙遜」を身に着けることで、私たちの判断能力は大きく上がり、結果として高い客観性が生まれる事実が明らかになっています。

優秀な人ほど、知的な謙虚さが無いことが多く、そのせいで「根本的な帰属の誤り」と呼ばれる心理的な罠に囚われやすくなります。

僕的には、これは一言で

プライドを捨てることができる能力

だと、考えています。

上の事例にもあるように、優秀な人ほど、過去の実績や努力が邪魔をして、自分の過ちを認めることができなくなる傾向にあると考えています。

そのようなプライドに縛られていては、いつまでも「客観力」を身に着けられないのは、誰にでも分かりきったことです。

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今からでも、ソクラテスを目指して、「無知の知」を実践してみましょう。


さいごに

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今回の記事は長くなってしまいました。
「客観力」は、人生最強の能力だからこそ、身に着けて欲しいと思う気持ちがあったからこそです。

正直な話、僕自身もまだまだ「客観力」が高いとは言えませんが、常に少しでも成長し続けられるように努力していきます。

皆さんとは、ここでの関わり合いですが、僕のnoteを読んでいただいて本当に感謝しております。

本を読むのが苦手なあなたには、
Amazon最強のサービスAudible(オーディブル)です。
僕も、始めは本が全く読めなかったので、音楽を聴くよな感覚で聞くようにしていました。耳から聞く方が、本を読むより習得率がいいんですね。



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