見出し画像

20.そして一人旅が始まる ーインド編1~新しい旅の始まり

フンザの壮大な山の中で颯太と、みどりと
のんびりした時間を過ごす中で
少しづつ自分を取り戻していった。

フンザは秋の気配が濃くなってきて、大分寒くなってきたので
3人で一緒に下山してパキスタンを出てインドに向かう事になった。

今まで色々な国境を陸路で越えてきたのだが、パキスタンをインドの
国境は特別驚くものだった。
パキスタンのラホールからインドのアムリトサルに向かう。
地図で見ると単なる線にしか見えない国境も
実際に通ってみると様々で
インドとパキスタンは色々あって仲が悪いのか
国と国の間が長い!
20分位かけてパキスタンとインドの国境を越える。
こんなに長い国境は初めてだった。

長い中近東のイスラム圏の旅を終えて
インドのアムリトサルに着くと
まず驚いたのは女性の来ている洋服の色の鮮やかさ!
街が様々な色で溢れていて、なんだか元気になった。

アムリトサルはシク教徒の街で
僕のイメージしていたザ・インド!
頭にはターバン、髭はモジャモジャ。

シク教の男性

シク教徒は豚肉は食べても良いのか?体格の良い人が多かった。

シク教の総本山とも言われる黄金寺院を参拝する。

黄金寺院

インドは今まで訪れた、どの国とも違って色んなものが混在する
カオスの様な場所で思いっきりハマってしまう。

アムリトサルを出て、首都のデリーへ。

デリー

首都のデリーは所謂、中産階級も多く
見た感じお金持ちそうな人も沢山いた。
牛肉を食べないインドでも、デリーにはマクドナルドが有って、
マハラジャバーガーなる鶏肉を使ったバーガーが!

日本では、庶民の食べ物のイメージのマックも
インドではお金持ちのステータスで行く場所で
記念写真を撮っている人が沢山いた。

ここでは「耳かき詐欺」なる経験した事ない詐欺があって
お金を払うと、「耳かき」をしてくれるというシンプルなもの。

普段、自分でもするので
そんなのにお金払う人いるのかな?と思いつつ
試しにして貰うと、今までに見た事も無い様なサイズの
「でっかい耳垢が取れた!」と見せてくる。

自分の耳の中に入らさそうな、余りのデカさに
さすがに、これは嘘だろう。。と笑ってしまう。

エジプトで、ぼられた時はキレまくっていた僕も
インドで、ぼられた時は何故か笑ってしまい、憎めない感じがして
対照的だった。

首都デリーは更にカオスで色んな人が居たし
また、色んな旅人に出会った。
今まで旅して来た中で、一番多く日本人バックパッカーに会ったのも
デリーだった。
とても刺激的だった。

颯太と、みどりと3人でパキスタンからインドに入国して
ここデリーまで一緒に来たが
みどりは、ここで旅を終えて1人日本に帰る、という事になった。

そして旅の始めと同じ様に
また颯太と2人での冒険の旅が始まった。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?