言葉の音、音の言葉 宮沢賢治のオノマトペ
「イーハトーヴ」というプロジェクト思索の秋。私は宮沢賢治に夢中になっている。童話、詩、散文、書簡。賢治の残した文章にはたくさんの形があり、鉱物、天体、植物、動物、修羅や菩薩など作品の中に登場するモチーフは、私たちそれぞれの関心とどこか結びつく。そんな中で、私自身が彼に惹かれるポイントを振り返ってみた。するとやっぱり、一番は「イーハトーヴ」という場所を生み出したことだと思う。
賢治は、その生涯のほとんどの時を故郷・岩手で過ごした。そして、その土地を「イーハトーヴ」と呼び替えた