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渋谷のバーに行ったら日記が1年間続いた話 10月25日(水)の日記

note日記を書く。

1年前の今日、1週間ひとりで東京に行っていた。

メインの目的は両親を旅行に連れて行くことで、そのほかの日程は友だちと会ったり、行きたかった場所に行ったり。

そのうちのひとつが、noteでもおなじみ作家の林伸次さんがやっているワインバー「bar bossa(バール ボッサ)」だった。

そのすこし前から林さんのnoteメンバーシップに入っていたわたしは、彼の書く日記を毎日読み、淡々と綴られる人の日常っていいなぁ、と思っていた。

で、バーでご本人にお会いしたらめちゃくちゃ話も面白くて、なんでだかよくわからないけど、ワインでふわふわと酔った帰り道、(あ、わたしもnoteで毎日、日記書いてみよう)と思い、その2日後から書きはじめた。

あれから1年、日記は見事に続いている。

林さんに影響された、と言ってしまえばそれまでなんだけど、別にご本人からすすめられた訳でもないし、そもそもそんな話もしていない。

ちょっとロマンチックな言い方をさせてもらうと、魔法にかかったみたい、という表現がぴったりくる。

渋谷駅からの喧騒と、やわらかな光の店内、隣に座った美女のきれいな指と、ミステリアスなバーテンダー。

あの日かかった魔法がまだとけていないのか、いつのまにか本物の力になったのかはわからないけど、この1年間は、なにかそういう不思議な力に支えられていた気がする。

漫画が描けなくて悩んだときも、日記は書けた。日記が書けたから、漫画もやめずにいられた1年だった。

ときには弱音を吐いてうじうじした日もあったし、表では言いにくい愚痴を書いたこともある。子育ての悩みも、なるべく正直に書いた。特に長男のことではこの1年また色々考えさせられて、その時の気持ちも忘れないうちに書いた。

けっこう性格が悪い自覚があるので、それも伝わるように、けど露悪的にならないように、気をつけながら書いた。

去年、あの場に行けて本当によかった。すぐにまた行きたいと思ってチャンスを狙っていたけど、あっという間に1年経ってしまった。

柄にもなく「魔法」なんて言葉が浮かんだのは、先月買った林さんの新刊小説が、思ったよりファンタジーだったから。

わたし、ファンタジー、けっこう苦手で。なのになんでかするっと読めて、絶対また数年後に読み返したい本だなって思った。

電子書籍で買ったけど、今度林さんのバーに行ったら、紙の本を求めたいと思う。

今日の日記は、林さんへの1年前の魔法のお礼。

そして、わたしの日記をすべて読んでくれてる方、はじめのちょこっとだけ覗きにきてくれる読者さんへも、深い感謝をこめて。

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