クアルタラロ、ヤマハを代表するライダーへ「去年とは乗り方が違う。バイクを理解すれば速く走れる」

MotoGP前半戦が終了し、2位と34ポイント差をつけているチャンピオンシップリーダーのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジ―ヤマハファクトリー)は、今シーズンのパフォーマンスについて語った。ソース:motorsport.com

―プレッシャーの管理が今季の武器

「今ではプレッシャーは当たり前のこと。人生で常にプレッシャーを感じてきましたし、いまは慣れたといった感じです。」

ヤマハのフランス人ライダーはオフシーズンの間、スポーツ心理学者と共にプレッシャーの管理に努めてきた。

「いまは自分が怒りや不満を感じている時はそれを自覚することができますし、5秒ほどで落ち着きを取り戻せます。どこでもできます。バイクに乗りながらでも。」

―自分流のライディングではなくてもバイクに適応することで速く走れる

「今シーズンは去年とは違った乗り方をしています。自然ではないですが、うまくいっています。」

「普段自分はコーナリングスピードを重視するのですが、いまはブレーキングをかなり遅らせたり、より”獣のような”異なったライディングを試しています。」

「ザクセンリンクにあるようなコーナーでは、もっと速く行こうとすることもできますけど、それではバイクが曲がってくれないので、立ち上がり重視にするなど異なったアプローチが必要です。」

「いくつかのサーキットでこういったことが起こるんです。これは自分にとって完全にナチュラルとは言えないのですが、バイクに適応しなければいけません。」

「あるコーナーで遅いのなら、他の部分でタイムを削る。たとえそれが自分流のライディングではなくても、バイクを理解することでより楽にそしてより速く走れますから。」

「まさにこういった状況に対する考え方が、去年の自分の問題だったと思います。時には数ポイントのために戦わなければなりません。それがたとえたった1ポイントのためだとしても。1ポイント差でチャンピオンになった2013年のスペイン選手権を思い出します。」

―新人からヤマハを引っ張るライダーへ

ヤマハが完璧なバイクを用意できなくてもバイクを理解しそれに適応する。

これがまさにヤマハ退団を決意したビニャーレスに足りなかったものではないだろうか。

少なくとも2021年前半戦のクアルタラロはロッシ、ロレンソに続く長年ヤマハが探していたライダーにふさわしい実力を発揮している。

MotogpFanPage-Jp.

参照サイト:motorsport.com

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