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とある元ギャン中の依存症忘備録①|ギャンブルとの出会い~借金編

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

とある元ギャン中(ギャンブル中毒)です。
この記事をお読みになられているということは下記のような状況の方かもしれませんね。

🔳依存症から立ち直ろうと頑張っている方
🔳頑張っているが何度もスリップしてしまい挫けそうになっている方
🔳頑張りたいがどうすればいいかわからなくなっている方
🔳大切な人が依存症になってしまい悩んでいる方

こんな状況の方に読んでもらえれば嬉しいです。

この記事では、依存症本人である自分がどんなことをやらかしてきたのか?
その時どのように考えていたのか?
どうやって回復しようと頑張っているのか?

上記についてまとめました。
書き物もしたことのない初心者、研究者でもお医者さんでもないただの依存症者本人ではありますが、この記事を読んでいただいた方のお役に立てるよう、出来事を思い出しながら依存症本人の心の動きを交えながらお伝えさせていただければと思います。



まず、知っておいてほしいのは僕が依存症になるまでハマっていたギャンブルについてです。

それは、、、、

ぱちんこ・スロット

18歳の時からなので出会ってから17年ほどですね・・。

『出会ってから17年間、浮気せず一筋です!』

こう言うと、凄く長所のように聞こえますが騙されないでください。
ただのギャン中です。

ではそんな18歳の青春溢れる若かりし青年がパチンコ屋にいったきっかけは何だったのでしょうか?

ギャンブルとの出会い編

初めてパチンコ屋さんに行ったのは18歳の春。
ちょうど大学へ入学をして一人暮らしを始めたときですね。

初めての一人暮らし。
新しい環境。

なにか大人になった気がしていたのでしょう。

まず手を出したのはタバコです。
(ダメなのはわかってますので炎上させないでね(;´・ω・))

入学したばかりで友達もいないし暇だな( ´ー`)y-~~ㇷ゚ヵ-

そういえばバス停の近くにパチンコ屋あったな( ´ー`)y-~~ㇷ゚ヵ-

大人だし、ちょっと悪そうでカッコいいし行ってみるか( ´ー`)y-~~ㇷ゚ヵ-


こんな感じです。

先輩や友達に誘われたから仕方なく・・・とか。
好きな女の子が働いていて・・・とか。
パチンコ業界に就職したいので社会勉強として・・・とか。
パチプロとしてプロを目指したい・・・とか。

そんなやむにやまれぬ事情があった訳ではなく、ただただ暇だったからです。自己責任ですね。。

そして、ドキドキしながら舐められたらダメだと常連のような足取りでパチンコ屋さんに入っていきました。

第一印象は、、、

『うるさっ』

『タバコ臭』

全くいい印象ではありませんね。
とりあえずルールも分からないので他の人の行動を観察してやってみることにしました。

🔳金ヲ台ノ横二アル機械二イレル

🔳メダルイパイデテクル

🔳台ニダダダダットイレル

🔳回転スル

🔳トメル

ルールが分からないので、初めて異国へ来た人のようにとりあえず真似して初めて見ます。台はアニメを知っている北斗の拳でスタートです。

1000円

2000円

3000円

4000円

『やばっ、むっちゃお金無くなるの早いやん』


全財産2万円くらいしか持ってなかった自分は焦ります。


『なにがおもろいのか意味わからんし』と強がりながら打っていると、意味も分からず中断チェリーを引き、なんか画面がゴチャゴチャしてきて、なんかわからんが当たってしまった・・・。

嬉しかったんです。
しかし、同時に焦ります。
そう、当たることを想定してなかったからですね。

ここまではよく観察していたので大丈夫です。
ただし、ここからは未知の領域。

台は偉そうに『7を狙え!!』と言ってきます。

『ん~~~。・・・・・・・・・・見えませんが?』

やばい。素人なのがバレてしまう。

そんなことを考えながら何度もチャレンジしていると、横のヤンキーチックなお兄さんが教えてくれました。


神降臨


(よくよく考えるとこのお兄さんさえいなければハマることもなかったかもしれません。神様と見せかけた悪魔ですね)


悪魔の手を借りた僕は、ビギナーズラックもありその日5万円程お持ち帰りすることに成功します。

『ちょろいな』

こんな成功経験を初回で味わってしまった為、ぱちスロの沼にずぶずぶと沈んでいてしまいます。

金銭感覚がマヒしたギャン中大学生編


ビギナーズラックで調子に乗った僕はパチスロにどはまりしていきます。
幸い?大学の単位はテストさえ頑張れば貰えるものがほとんどです。

朝から並んで打ちにいくように。

勝ったり、、、
負けたり、、、
負けたり、、、
勝ったり、、、
負けたり、、、
負けたり、、、

・・と知識も何もない若造では勝てる訳もなく、ただただ搾取される毎日。
仕送りのお金もすぐに使い込み、もやし生活。

こんな生活を繰り返していました。

しかし、夏頃には友達もでき、サークル活動なんかもやってたのでパチンコ屋に行く機会もそう多くありませんでした。

しかし、徐々に悪化していき・・・。
友達と遊んでいない日はパチンコ屋へ入り浸り。

お金がない日々・・・。
そんな時にあることに気づきます。

・・・と、当たり前のことに。
この頃はお金が無くても人から借りる、消費者金融から借りるという選択肢が無かったんですよね。クレジットカードでさえ怖いと思ってるほど、借金に抵抗がありましたし。


そして、バイトを探し自分で稼ぎ始めます。
だいたい月5万~10万円前後でしょうか?

家賃や学費は奨学金で支払い、仕送り5万円とバイト代で生活をしていました。月10万~15万程自分の使えるお金があったので今よりも裕福ですね(;´・ω・)

ただし、負け続けていたのでいつでも貧乏です。
毎月7~8万程度負けていたのでしょうか?

もやし生活になってもたばこ代だけは確保していた記憶がありますね。

こんなバイトと遊びとパチスロばかりやっている生活なので大学にはほとんど行っていません。

・・・正確には友達に会いに毎日食堂には行っていましたが講義に参加したことがほぼありません。

なんだかんだ4年で卒業して借金も奨学金のみで就職もできたので、まだましな大学生活だとは思います。

『金銭感覚の麻痺さえなければ』

初めての借金|ギャン中社会人編


さぁ晴れて社会人です。
大阪のミナミ
🔳新卒社会人:給料は総支給で22万円。
1年目は住民税引かれないので手取り20万円。

普通ですよね。

基本的にサービス残業ばかりのブラック企業の為、残業代はでません。

🔳家賃6万円
🔳電気光熱費1万円
🔳食費4万円
🔳奨学金2万円
🔳雑費1万円

残りは5~6万円でしょうか。
学生時代の方がお金あったなーと絶望したのを覚えています。

足りないお金を増やしたくて、休日にはパチスロに行って全額溶かすといったことを繰り返していました。

こんな感じでパチスロを研究していたのもこの時期ですね。
全然勝てませんでしたが。

社会人になって半年ほど経つと仕事や人間関係にも慣れ、残業などもある程度自分の判断で調整していました。

そうするとできてくる訳ですよね。

そう…時間が。

もう身体がなっちゃってるわけです。

暇に耐えられない身体に。

暇だったら19時くらいに仕事おわるじゃないですか?

帰ってもすることないのでパチスロに行くじゃないですか?

ギャンブルのお金はギャンブルで取り返そうとまた仕事終わりに行くじゃないですか?

時間が少ないと大勝ちできないから取り戻そうと土日は朝から行くじゃないですか?


こうなるともう立派な依存症です。

2-3万の軍資金では話にならない。
10万あれば勝てるのに。

・・・と資金の無さを嘆きだします。

そうなるとまず依存症の人が手を付けるのは家賃ですね。
ある程度まとまった金額で、まぁ多少遅れても言い訳できるか・・・と。
(ダメですが)

まぁ勝てばいいのです。
だいたい使っちゃいけない使うときはこんな感じです。

よく分からない勝算があり負けることを考えていません。
そんな意味の分からない勝算では勝てる訳もなく当然今月も負けます。


ということは家賃が払えません。

困りましたね。
家賃を払うには等価交換のお店で3000枚が必要です。

3000枚か・・・。
調子よければ3時間あればいけるな。

とりあえずPSの本体とソフト売ってくるか。


まぁ負けますよね。

やばいな。
PSまで失ってもうたぞ。

そういえば、ブランド品の買取のお店あったな。
あるもの全部持って行ってみよう。

・・・3000円しかならんかったやんけ。

いや、合算のいいジャグラーならいけるか。

依存症の方ならわかると思いますが、例え3000円でもこの方法ならいけるんじゃいか?

合算120以内・・・いや最低130以内のバケ先行のジャグラーが空くまで待つ。
3000円以内なら120くらい回るはずだ。

それなら3000円で分母は回せるな。

よし、3000円以内にビッグ当てて、ジャグラーで1000枚くらいまで地道に頑張って、そのコインでミリオンゴッドで勝負しよう!みたいな。


まぁそもそものジャグラーの所でほぼダメなんですけどね。

うん全てを失った・・・。

どうしよう。支払いもあるし生活もあるし。
飲み会もあるけど金なくて参加できませんとか恥ずかしいしな。

借りるしかないか。

背に腹は代えられん。
ネットでお勧めの金融機関を調べてみよう。



多分こんな感じで検索しました。
今こうやって考えてみると、借金にお勧めも何もないだろうと。
むしろ進めないでくれよと思いますが、冷静じゃなかったんですね。

消費者金融の広告ばかりでてきます。
せめて銀行融資にしとくべきでしたね。

そうやって1時間ほど調査した結果、消費者金融には『在籍確認』という険しき壁があるという事実を知ってしまいました。

※在籍確認
本当に申込書に記載した勤務先で働いているのか、消費者金融が会社に電話して確認すること。初めての借金には高すぎるハードルですね。

『○○と申しますけれども○○さんいらっしゃいますか?』

こんな形で個人名で電話してくることがほとんどです。

普通会社に個人からかかってくることがない職場でしたので違和感ばっちりですね。

しかし、戻る道がないので一か八か飛び込んでみるしかありません。

少しだけ踏みとどまりましたがすぐに審査を依頼しました。
そして2~3時間程度で審査も終わり、無事審査通過。

あとは無人契約機でカードを受け取ればお金が手に入ります。
この時はなんてすばらしいシステムだと思ったものです。

この時は50万円までの貸付。
金利がたしか18%くらい。

50万もいらない。
10万あれば今月は大丈夫だ。
10万であれば1年借りても金利は1.8万くらい。


うん、借金っていってもこんなものか。
毎月2万返せばそんなに負担にもならない。
大丈夫。


依存症の人であればあるあるかもしれませんが、大負けした後はこんな感じになりますよね。

『ちゃんと自分は先のことを考えている』
『自分なりの計画があって借りているんだ』

と自分に言い訳をしながら地道に返済していこうと・・・。

そして、心を入れ替えた僕は会社に戻り机の上を見てみると、机の上に付箋がありました。

『○○さんへ。○○様から電話がありました。』

急に現実に戻り、借金をしてしまったという罪悪感と、事務員さんにバレてないかという恐怖で、しばらく落ち着かなかったのを覚えています。

まぁ多分社会人歴の長い人ならある程度察しがつくでしょうね。
絶対違和感ありますし。

こんな感じで見られていたのでしょう。
ただこのお金を借りることができたという、ある意味成功体験により、僕のギャンブル依存は加速していきます。

普通、借金をしていると自分のお金がないので節約しよう、早く返済しようと一般の人は考えるのではないでしょうか?

僕も含めギャンブル依存症の方はおそらく皆さんこう思います。

『ATMにいけばまだ50万ある。』

大学を卒業してから自分の口座が50万を超えたことはその時点ではありませんでした。

20万入金されては使い切り、入金されては使い切るという生活だったので。

そんな人間が急にATMで50万使えるよ!と言われると、まるで貯金が50万あるかのように錯覚し金遣いも荒くなるんですよね・・。

ただの借金なのに・・・。

こうして借金を覚えてしまった僕は更にギャンブルにのめりこんでいきます。

とある元ギャン中の依存症忘備録②|積み重なる借金と退職編へ続きます。



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