ミナカミモト

Web系のようなそうでないようなところで「作る」以外はなんでもやる、趣味に生きるOL。…

ミナカミモト

Web系のようなそうでないようなところで「作る」以外はなんでもやる、趣味に生きるOL。クリエイティビティはプライベートで存分に発揮しております。ソロキャンパーでカメラマンで短歌詠み。釣りと車中泊も好き。 なにごともソロ派。

最近の記事

生きづらさを自ら引き受ける、ということ

Get Wild世代である。 甘えられるだけの優しさも持て余すほどの自由もない10代だったが、ゆくあてのない生きづらさに居場所を与えてくれた曲たちの一つであり、今でも聴けば当時の若さ未熟さをも思い出す。 そんな私もふてぶてしく生き延びて40代後半を迎え、ようやく、良い意味で他人を巻き込まずに生きていけるようになった(と思う)。人間なら大なり小なり持っている面倒くささを自分由来の資質として受け止め、自分の内側で消化する。文字にすれば簡単なことだが、結局のところそこに至るまで4

    • 一周回ったソロキャンパーのギアアップデート

      ソロキャンプを始めて4年が経ちました。 ギアの種類自体はそれほど増やさず、ミニマム気味なキャンプを続けています。荷物は少なく、設営と撤収は手早くがモットー。 一通り揃ったうえでしばらく続けていると、そろそろアップデートしても良いかなというものがちらほら出てきました。 オピネルNo.9→FEDECA 折畳式料理ナイフ ナイフの性能自体に文句はありません。が、尖端恐怖症気味なので、どうしてもあの刃先の尖り具合が怖かったのも事実です。あとは、心持ち刃が薄いかなという気もしていま

      • HSPとソロキャンプ

        HSPという用語が浸透しだした頃、親しい人々に「もしかして私はHSPというやつだったりするのだろうか」と訊いたところほぼ全員に「もしかしなくてもHSP」と返された。初めて自分の生きづらさに名前がついた瞬間だった。 十代から二十代のうちは人に対してとにかく過敏で、ひどい共感性羞恥と安定しない自意識と他人の感情に振り回され、身体は健康でも生きるのに不自由していた。 通知表の所感には、感受性が高すぎると何度書かれたかわからない。 ※ただ、生きづらさの何割かは自分の性格が悪いだけだ

        • 瞬きより速く2023年が去っていった

          キャンプもしてました。美味しい酒も飲んでました。車中泊旅もしました。なんやかやと結構遊んでましたが、 それ以上に仕事に明け暮れた2023年でした。 私は肩書き上はプロデューサーと名乗っていますが、実情はプリセールスからプロマネまでなんでもやるマルチプレイヤーです。その中でも今年は特にプロマネ比率が高く、プロジェクトを回しながら若手を投入して育成も同時に行うという、自分にも他人にもスパルタな一年でした。 そりゃクリスマス明けにコロナでぶっ倒れるわけです(なんと昨日まで寝込ん

        生きづらさを自ら引き受ける、ということ

          自己肯定力が下がったらソロキャンプに行こう

          こんにちは、繁忙期がない=年中繁忙期の危機にさらされているミナカミです。 毎日追われるように仕事をしていると、うっかりや抜け漏れ、コミュニケーションロスによる失敗が尽きません。その度に「自分ってなんてできないやつなんだ」と落ち込むわけですが、手っ取り早くその落ち込みを解消する手段に思い当たりました。 ソロキャンプです。 いまさら語ることでもないのですが、ソロキャンプというのは設営から煮炊き・睡眠・撤収まですべてを単独で完結させねばなりません。ただ、失敗が許されないというわ

          自己肯定力が下がったらソロキャンプに行こう

          限界ソロキャンパーとアルティメットメスティン

          こんにちは、夏は限界まで荷物を軽くしたい暑がりのミナカミです。 動くと熱を発して夏がより過酷になるので、できるだけサイレントかつエレガントに設営から撤収までを済ませたい。 そんなエコ系キャンプに欠かせないのがミニマム調理です。さすがに毎食カップラーメンというわけにはいかないので、ごはんを炊く、焼き物をする、お湯を沸かすくらいはしたいのですが、やはりポイントは「いかに少ないギアで煮炊きを完結させるか」。 スノーピークのトレックシリーズ、SOTOの角形クッカーwithST-31

          限界ソロキャンパーとアルティメットメスティン

          志の低いソロキャンパーの虚空

          こんばんは、限界(まで横着したい)ソロキャンパーのミナカミです。もはや暖房器具すら用意するのが面倒なので、残り少ないボーナスでナンガのオーロラ1100DXを買いました。WILD-1のセールで格安だったんです。これで冬の平地キャンプで死ぬことはないでしょう。 問題はデカすぎて収納に手間取ることと、コットからはみ出す疑惑です。コットに入りきらなかったらどうしよう。 さて、ソロキャンパーだというと必ず聞かれる「1人でなにしてるの」。 なにもしてないですと答えると大体怪訝な顔をされ

          志の低いソロキャンパーの虚空

          地面に座って見えたもの

          年越しキャンプでついにチェアを畳んだ。グランドシートにムートンラグを敷いて座るという、キャンプを始めてから憧れ続けた野営スタイル。これまでも地べたとチェア半々ということはあったが、完全に地面のみは初めてだ。 キャンプ場は超高規格のファミリー・グループ仕様であり、ソロかつおしゃれのカケラもない自分が浮きまくっていたことは否定しない。が、遠くに潮騒を聞きながら薪を割ったり焚き火の世話をするのは純粋に楽しかった。視界が低いと世界が広く見えるのだと知った瞬間でもあった。 元々荷物

          地面に座って見えたもの

          2022年のキャンプを振り返る

          行くだけ行ってなんの振り返りもまとめもしてなかったなと反省しました、ミナカミです。こういうところが横着だと言われますがもう治らんので諦めてます。 というわけで2002年の活動記録です。17旅、うち6回はグループと、なかなかにコミュ力溢れる年だったのではないかと思います。個人的にはもっとソロ分多めが望ましい。 1.1月 館山サザンビレッジ(ソロ) 年越しソロキャンプ。まさかの吹雪に見舞われつつも、元日には美しい富士山を見ることができて大満足だった。渋滞もなく幸先よし。 2

          2022年のキャンプを振り返る

          私だけが買ってよかった2022

          今年の買い物を振り返ると、キャンプギアとメンズものばかりなことに気がついた。まあそんな年もあるか。 オニツカタイガー AEKA 15年近く前に買ったメンズモデルのレザースニーカー。デザインがどストライクで、それはもう履き倒した。履きすぎてボロくなってからは温存しつつ、美品中古を探し続けてやっと買えた。ほぼ新品!新旧ローテしながらこれからも大事に履く。写真はAmazonから借りてきたけど当然品切れ。 倉敷天領デニムのカラーレボリューションワークシャツ 完全に一目惚れ。着

          私だけが買ってよかった2022

          想像の黒と創造の白

          白髪が増えた。 頭脳労働なので仕方ないし家系的に白髪多めだし年齢からしてもそろそろ色々抜けてくる頃である。 しかし、ふとした拍子に白髪が抜けるとちょっと嬉しくなる。銀色でキラキラしていて単純に綺麗だからだ。 過去、あざやかな青い髪をした人に染め方を訊いたら、何度かブリーチして色素を抜いてから色を入れるのだという。その話を聞きながら、白髪だとさぞかしきれいに染まるんだろうなあと思っていた。 一方でまだ黒い髪が抜けると、完全な黒じゃないんだよと思いつつ光に透かしてみたり白髪

          想像の黒と創造の白

          自由の野は他人の自由につながっている

          過去のnoteで、人間はみんな透明な土俵に上げられている、と書いた。他人の目に映る限り、無意識のジャッジに常に晒され、比較され、ラベリングされるということだ。 他人が自分をどう思うかを操れないのと同じく、自分自身が他人を見てなにを思うか、それを制御することは難しい。情報の取得と整理は、往々にして無意識かつ瞬時に終わってしまう。 言い換えれば、他人が自分をどう見ようがそれは個々の自由だし、自分が他人をどう見るかも自由である。どちらも他者によって侵食されてはならない領域だと私自

          自由の野は他人の自由につながっている

          安ファッションで上がる自己肯定感の正体を探る

          美容とファッションに金をかけない人間である。正しくはそこに回す金がないのだが、他にかけたいものがある=見た目の優先順位が低いと同義なので、金をかけないという表現でたぶん間違っていない。なお見た目にかけないだけで、とんでもなく金のかかる人間だという自覚はある。キャンプとかカメラとか釣りとか車とか文房具とか。我ながら少し減らせよと思ってはいる。そのうち。 とはいえ、着られればいい、安ければいいかというとそうではなく、自分の基準を満たすものしか買わないし着ていない。その結果、安上

          安ファッションで上がる自己肯定感の正体を探る

          転ばずにつまづくことを覚えてほしい

          新卒、もしくはそれに準ずる年齢の子に教える立場になった。とはいえ私は昔から現在までプレイヤー寄りのPMなので、直接的に指導するよりは、背中を見せつつ少しずつ任せていくことが多い。 1人だけ本当にスパルタで鍛えた後輩はプランナーとして独り立ちしてくれたが、それは正直稀有な例だと思っている。最近の若い子は、とても真面目で、礼儀正しく、気遣いができて、故に遠慮し過ぎてしまうように感じている。 チャットでも対面でも、何かを訊かれたら、できるだけ待たせないようにしていた。最大でも30

          転ばずにつまづくことを覚えてほしい

          もしも、旅から帰らないなら

          スーツケースとバックパックひとつに持てるだけを詰めて旅に出て、そのまま遠くの地で一生を終えるとしたら、私はなにをするために、なにを持っていくだろう。ふと、そんなことを考えた。 歩きたい、感じたい、書きたい。 歩くのが好きだ。徒歩の速度で変わっていく景色を全身で感じながら、溢れ出す言葉に身を委ねたい。一歩ごとに花が咲き枯れ落ちるように、呼吸と共に言葉を消費するように、街と一体化して歩いていきたい。 そして、それを書き残したい。自分がどこでなにを見て、なにを感じたのか。自分の

          もしも、旅から帰らないなら

          ゴツい鞄と頑丈な服への愛

          会社で支給されたノートPCwith周辺機器を持ち歩く毎日、愛用していたCHROMEのリュックがついに壊れたので、長年欲しかったPORTERのHEAT 3WAYを買いました。古くからの友人がずっと使っていて、頑丈でカッコよくものがたくさん入るのに割とお値頃という素晴らしい鞄です。ひとつの鞄を長く使い倒す自分にとっては、最高オブ最高です。レザーのパーツや黒塗りファスナーの経年変化もシブすぎる。 件の友人とご飯を食べに行ったとき、私がHEATを背負ってることに対して「お揃いか……」

          ゴツい鞄と頑丈な服への愛