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[完全保存版]日本の半導体関連株 時価総額上位10社まとめ

皆さんこんにちは!もちです。
今日は3連休最終日ですね。いかがお過ごしでしょうか?
私はというと、昨日から突然、半導体関連のことをもっと知りたいという衝動に駆られ、早速、記事を書いています。
私は気まぐれな人間なのです(笑)

本日は、「半導体のことをもっと知ろう!」と題して、
①半導体を一言で表すと何? 
②今後の半導体業界の見通しについて
③日本の半導体関連株 時価総額上位10社まとめ

以上の3つの項目に沿って、解説していきます。

現状は、半導体株が今の相場を牽引している一つのポイントと考えられますので、半導体関連銘柄のことを理解しておいて、損はないかと思います。

また、日経平均は2月のSQを通過しながらも、年初から11%を超える上昇をみせています。
1989年12月につけた最高値38,915円の更新に向けて、これからも堅調に推移していくということであれば、半導体株の動向には目が離せないと思い、今回時価総額上位10社をまとめてみました。
よく耳にする会社がどんなことをしているのかを企業HPを元に、さくっとまとめていますので、気になる方は、読んでいただければと思います。

最後に、投資は自己責任となりますので、ご了承ください🙇‍♂️
個別銘柄もご紹介していますが、取引を推奨しているわけではございません。

①半導体を一言で表すと何? 

半導体を一言で表すなら「電流の制御装置」と言えるでしょう。
半導体は、導体(電気を良く通す物質)と絶縁体(電気を通さない物質)の中間的な性質を持つものです。
半導体の特性として、温度や電圧、光などの影響を受けやすく、それが変化すると導電性が変化します。この性質を利用して、電子機器のスイッチング、増幅、エネルギー変換などを機能を果たすようになっています。
また、細かい回路を半導体の上に形成することで、集積回路(IC)などを作ることができます。

そして、今や現代の電子デバイスのほぼ全てに、半導体が使用されています。
この記事をご覧いただいている皆さんのスマートフォンやタブレット、パソコンにも半導体は組み込まれていますし、家電や自動車、医療機器にも、半導体のテクノロジーがふんだんに用いられています。

また、AI(人工知能)と半導体の関係性が非常に親密だと言われています。
AIのアルゴリズムを利用するためには、半導体、特にマイクロプロセッサやGPU(グラフィックスプロセッシングユニット)のような特殊な半導体素材とチップセットが必須になってきます。
半導体なくして、AIなしとも言えると思いますし、逆も然りだと思います。
AIの発展が進みにつれ、半導体は進化していきますし、この2つの相互関係は抑えておきたいポイントになります。

普段、見慣れない単語が多かったかもしれません。
全て覚える必要はないと思います。
私たち、一般人としては、半導体は現代の生活に欠かせないモノだという認識をもちながら、最新ニュースを追っていきましょう!

②今後の半導体業界の見通しについて

まず、今月入ってきた明るいニュースをご紹介します。

米半導体工業会(SIA)は、2024年の半導体の販売が急回復するとの見通しを示してきました。
2023年の世界売上高は5268億ドルとなったものの、
今年の売上高は13%増の約6000億ドル(89兆2000億円)に達する見通しなので、
半導体業界の反転を示唆しているとも言えます。

補足ですが、先日のアドバンテストの2024年第3四半期決算では、
今後の見通しについて、世界経済を巡る不確実な状況に留意していくとありましたが、
半導体市場の成長に期待しているというコメントも出ていました。

また、ご存知の方も多いと思いますが、足元では、米国半導体製造メーカー NVIDIA(生成AI向け半導体製造大手)が絶好調で直近1年間で株価は200%以上、上昇しています。
とてつもないですよね。正に半導体の申し子です。

NVIDIA 月足チャート

短期的には、過熱感もみられますが、2月22日(木)6時頃、決算発表が控えています。
MAG7の一角としても、相場の上昇を牽引しており、良くも悪くも相場に与える影響が非常に大きいと思います。

そして、2月18日〜2月22日は国際個体素子回路会議がサンフランシスコで開催されます。
(サンフランシスコで真っ先に思い浮かぶのが、私の好きな浜田省吾さんのAMERICAです。ロスから〜サンフランシスコへ続くフリーウェイの〜)

こちらは別名、「半導体のオリンピック」と言われており、NVIDIAなどの大手半導体関係者による発言も予定されているみたいです。
その期間にも、半導体株は動く可能性があると言えますね。

そろそろ、日本株のことについて、触れていきます。
日経平均は米国フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)と連動性が高い傾向にあります。

右が日経平均 左がフィラデルフィア半導体株指数(共に週足チャート)

このフィラデルフィア半導体株指数に追随するような形で、日経平均を構成している225銘柄のうち、半導体関連の東京エレクトロン(年初から23%上昇)アドバンテスト(年初から45%上昇)などの指数寄与度の高い銘柄の上昇が最近は目立っています。

先日、大和証券が発表した4月の日経平均定期銘柄組み換えでは、新規採用候補として、ソシオネクスト(6526)、ディスコ(6146)が予想されており、予備採用候補として、ローム(6963)の名前が挙がっていました。
3社ともに、半導体関連銘柄です。

昨年の10月には、レーザーテック(6920)が新たに、日経平均構成銘柄に組み入れられましたが、株価はそこから2万円近い上昇を見せた場面もありました。
今回も同じようなことが起きる可能性はあるかもしれません。
日経平均が1989年12月につけた最高値38,915円の更新に向けて、これからも堅調に推移していくということであれば、指数寄与度の高い半導体株を使って、相場を押し上げてくる可能性もあるでしょう。

これはあくまで予想となりますが、市場も国内の半導体株に注目しているのは事実だと思います。

2022年にはソニーグループやソフトバンク、トヨタなど日本の名だたる8社が出資し、新しい半導体メーカー「ラピダス」が設立されました。
これに政府も700億円支援することになり、官民総出で動き出すことになりました。

①の項目でもお話ししましたが、半導体は現代の電子機器において、必要不可欠な部品であり、国家の安全保障や経済の重要な要素となっています。
自国で半導体を作ることで、国内の技術力を向上させたいという意図もあると思いますし、1980年代半ばのような全盛期の日本の半導体業界が戻ってくることに個人的には期待したいと思っています。

まとめると、今後も半導体の需要は益々、旺盛になる可能性が高いとみています。
短期的には、NVIDIAの決算次第だと思いますが、中長期的には引き続き、上向きの展開を予想しています。
外してしまったら、すみません🙇‍♂️

③日本の半導体関連株 時価総額上位10社まとめ

2024年3月25日から「日経半導体株指数」の算出・公表が予定されています。
半導体関連銘柄の中から、時価総額が大きい30銘柄で構成されるのことのなので、
今回はその中から上位10社を取り上げることにしています。
あくまでも、構成銘柄の候補となりますので、そちらはご了承いただければと思います。
以下は、参照元です。

もったいぶらずに、1位からいきたいと思います。

第1位 ソニーグループ(6758)
時価総額17,953,638百万円

株価14,235円 PER19.9 PBR2.46 2/9時点 月足チャート

ソニーグループの事業の一つに、半導体事業 ソニーセミコンダクタソリューションズグループが存在します。
主に、世界シェアNo.1のイメージセンサーと呼ばれるデジタルカメラやスマートフォンなどの画像処理機器に搭載される部品を製造しています。
光を受けて、画像を変換し、高画質・高感度などの特徴をもっています。

日本では約7割のシェアを持つiPhoneのカメラにもこのイメージセンサーが使用されており、高画質な写真の動画の撮影が可能になっています。
また、ディスプレイドライバーと呼ばれる液晶ディスプレイなどの画像表示に必要な信号を制御する役割を果たすIC(集積回路)も製造しています。
こちらもiPhoneのディスプレイに使用されており、高品質かつ省電力性を再現しています。

第2位 東京エレクトロン(8035)
時価総額14,033,431百万円

株価29,755円 PER44.86 PBR9.08 2/9時点 月足チャート

東京エレクトロンは世界第3位の半導体製造メーカーです。
会社サイトには、「世界中の半導体のほぼ全てが、東京エレクトロンの製造装置を通して、生産されている」と記載されています。
そして、パターニングと呼ばれる繊細な回路を形成する4つの連続した工程に装置を持つ、唯一の会社です。

成膜:ウェーハ(半導体の材料)の表面に素子や配線の材料となる絶縁膜や薄膜を形成
リソグラフィー:微細な回路パターンを転写する基幹工程
エッチング:微細な回路パターンに沿って、膜を削る基幹工程
洗浄:各工程の間で、必ず必要とされる。洗浄で回路上の異物を取り除き、乾燥技術も持ち合わせる

これらの工程を繰り返すことで、微細化かつ高集積化が進む半導体製造を支えています。
半導体製造プロセスにおいて、一つの工程が失敗すると全体の成果にも影響を及ぼすため、信頼性の高い装置が求められます。

第3位 信越化学(4063)
時価総額11,815,986百万円

株価5,903円 PER22.65 PBR2.8 2/9時点 月足チャート

信越化学工業は日本の化学メーカーです。
その事業の一つに半導体の基盤となるシリコンウエハーを製造しており、これが世界No.1のシェアとなっています。
シリコンウエハーの原料として、ケイ素が用いられています。
ケイ素は地殻において、酸素に次いで2番目に多い元素であり、半導体産業で最も重要な素材の一つです。
供給が安定している資源を活用し、高品質な製品を提供することで、信頼性を獲得することができています。

第4位 HOYA(7741)
時価総額6,292,689百万円

株価17,930円 PER37.85 PBR7.1 2/9時点 月足チャート

HOYAは光学ガラスメーカーです。
半導体チップの製造工程に欠かせない、マスクブランクス(半導体デバイスを製造する元となるガラス基盤)フォトマスク(ガラス基盤上に複雑なパターンを形成したもの)を製造しています。
世界シェアNo,1のマスクブランクスは露光装置(ウエハーと呼ばれるシリコンディスクの上に、微細な回路パターンを描くために使用される装置)を用いて、製造されます。
フォトマスクはスマートフォンなどのFPD(フラットパネルディスプレイ)を製造時に、回路パターンを基盤に転写するための原版として、使われています。

第5位 ルネサスエレクトロニクス(6723)
時価総額5,292,721百万円

株価2,702.5円 PER15.46 PBR2.52 2/9時点 月足チャート

ルネサスは日立製作所、三菱電機、NECを起源とする技術基盤を持った、半導体製造メーカーです。
マイクロコントローラー(MCU)と呼ばれる組み込みシステムの制御を担当する重要な半導体を製造し、これらは自動車のエンジン制御や家電製品の制御に役立っています。
SoC(システム・オン・チップ)の開発、製造も行っており、一つのチップ上にCPU、メモリなどの機能を集積した半導体として、スマートフォンやゲーム機などのデバイスに幅広く使われています。

第6位 アドバンテスト(6857)
時価総額5,015,926百万円

株価6,547円 PER74.9 PBR12.02 2/9時点 月足チャート

アドバンテストは半導体のテスト装置を製造する世界最大手の企業です。
半導体の品質と性能を確認するためのテストは、製造プロセスにおいて非常に重要な工程を担っています。
主力製品である半導体試験装置はSoC半導体用のテスタメモリ半導体用のテスタの2つに分けられています。
テストの技術力が最も試されるDRAM(コンピューターメインメモリ)のテストにも対応しおり、これはPCやサーバー、ゲーム機などに使用されているデータ処理の高速化と大容量化に貢献しています。

第7位 ディスコ(6146)
時価総額4,738,472万円

株価43,730円 PER63.76 PBR13.19 2/9時点 月足チャート

ディスコは半導体製造メーカーです。
特に、ダイシング(切断)グラインディング(研削)ポリッシング(研磨)に強みを持っています。
切断はシリコンウエハーを個々のチップに切り分ける工程で、研削はシリコンウエハーの厚みを均一にするために使用される工程で、ポリッシングは研削ダメージを除去し、抗折強度の向上を図る工程です。

第8位 レーザーテック(6920)
時価総額3,771,456万円

株価40,000円 PER73.62 PBR30.14 2/9時点 月足チャート

レーザーテックは半導体検査装置の製造メーカーです。
HOYAなどが製造しているマスクブランクスフォトマスクの欠陥を検査する装置を製造しています。
これらの装置は名前の通り、レーザースキャン(光応用技術)を用いた検査・計測が可能で、製造過程での欠陥を高速で検出することが可能です。
これにより、製造ラインの効率も向上させることができています。

第9位 SCREENホールディングス(7735)
時価総額1,741,248万円

株価17,140円 PER25.4 PBR5.13 2/9時点 月足チャート

SCREENは半導体洗浄装置の製造メーカーです。
ウエハーの洗浄装置や露光装置を製造しています。
洗浄・エッチング、塗布・成膜、乾燥・硬化に強みを持っています。

第10位 ローム(6963)
時価総額1,097,980万円

株価2,665円 PER21.42 PBR1.07 2/9時点 月足チャート

ロームは半導体製造メーカーです。
省エネルギー技術や高効率パワー制御技術などに強みを持っており、LED照明や車載用向けの半導体を製造しています。
また、Si(シリコン)とC(炭素)で構成されるSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体の製造もしています。

所感

最後まで、お読みいただきありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
半導体株のことを少しでも知ってもらえたら、幸いです。

これ以外にも、多くの半導体関連銘柄がありますので、ご自身で気になった部分を調べていただくと、知識の幅が広まっていくと思います。

今回、半導体株のことを調べて私が感じたことは、企業ごとにそれぞれ強みを持っていているのですが、シェア率が高い企業を超えてくるようなところはなかなか、出てこないのではないかと思いました。
半導体を製造するには莫大なコストと工場などの土地も必要となってくるため、新規勢の参入障壁は高くなっています。
裏を返すと、今回、ご紹介した上位10社などは、半導体の世界全体での需要の影響を受けながらも、一定のニーズを確保できる可能性は高いのではないかと感じました。

この記事の作成には、8時間かかりました(笑)
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ありがとうございました。またお会いしましょう!

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