映画感想/『波紋』

「登場人物たちの中にまともな人間が一人もいないな〜」と思って、

ふと我に帰り「いやそもそも"まとも"ってなんだよ」と考えさせられた映画でした。

観てよかった。
観てよかったんだけど、後味があんまり良くないので、もしもう一度観てと言われるとすんごいしんどい。

人の弱さとか嫌なところとかを煮詰めたような映画に感じられたので、とにかくなんかもうしんどいです(笑)

こういうメッセージ性が強い作品って、評判を聞いてなんとなく観に行って、自分でも分からないうちに心はすごく揺さぶられるんですが、

今回のは内容をある程度知っていたら観に行かないかもしれない、というほど、とにかく結構しんどい。

誤解のないように何度も言いますが、観てよかったことには間違いないのです。

でも、
こういう作品を求める観客って何を求めてるんだろうなぁ。
こういう作品を作りたい作り手は何がしたいんだろうなぁ。とも思う。

作ることに関しては、
こういう精度の高いものは簡単に作れるものではないので、単純にその技術というか才能に感服なのですが、
でももし、私がこれを作れる才能やアイデアがあったとして、この作品を作る動機はどこにあるんだろうか、と考えてしまいました。

ふぅ。
映画を観てこんなに疲れたの久しぶりです。


俳優陣は全員、私が好きな方達でした。
すーごい豪華なキャスティング。

筒井真理子
光石研
磯村勇斗 / 安藤玉恵 江口のりこ 平岩紙 ムロツヨシ
津田絵理奈 花王おさむ
柄本明 / 木野花 キムラ緑子

監督・脚本:荻上直子

追記↓ この映画を見て考えてたこと


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