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長方形で編む夏用ジレ:超大作への挑戦と達成感



超大作 長方形で編む夏用ジレ ①前


手編みの作品は、ひとつひとつに作者の努力と情熱が詰まっています。
今回、私は初めて長方形で編む夏用ジレに挑戦しました。
参考にしたのは、トルコの方のYouTube動画です。
しかし、その道のりは驚くほど困難で、完成したジレには多くの苦労と工夫が詰まっています。

このジレの特徴は、なんといってもクロス編みです。編み目が交差することで、美しいパターンが浮かび上がり、涼しげな印象を与えます。しかし、制作過程は決して簡単ではありませんでした。動画は言語の壁もあり、最初の数目から次の段に進む過程が不明確な部分も多く、自動翻訳も対応していませんでした。そのため、動画を注意深く観察しながら、自分の手を動かして試行錯誤することが必要でした。


超大作 長方形で編む夏用ジレ ②後ろ


まず、長々編みの方法が通常とは異なっていて面白いなと思いました。
針に糸を1回だけ巻いてから、【1本-1本-2本】と引き抜く方法は、一般的な長々編みの針に糸を2回巻いてから【2本-2本-2本】と2本ずつ引き抜くのとは異なります。
そして、クロス編みも引き抜く方法が異なりました。針に糸を3回巻き【1本-2本-1本-2本-1本-2本-2本】と7回引き抜くので、まるで脳トレをしているような気分でとても楽しかっです。

また、1段目のクロス編みが終わった後、2段目の編み始めで問題が発生しました。なぜか、1段目のクロスの重なりが逆になっているのです。これには大いに混乱しました。何度も動画を見直しても原因がわからず、最終的には編み直しをするしかありませんでした。編み直しの過程で、段数や編み目の数に注意を払いながら進めることが重要だと痛感しました。

超大作 長方形で編む夏用ジレ ④編み目


さらに、このジレの模様編みは、9段で1模様となっています。しかし、10段目が偶数になるため、次のセットを表面から編むことができず、大いに悩みました。このような場合、動画だけでは理解が難しく、自分なりの解釈と工夫が必要でした。

特に苦労したのは、5号針で1段250目を編むことでした。これだけの目数を正確に編むには、集中力と持続力が求められます。目を飛ばしてしまったり、全体の編み目のバランスを保つのが難しいため、何度も編み直しが必要でした。それでも、クロス編みの美しい模様が少しずつ形になるたびに、達成感を感じることができ、諦めずに続けることができました。

超大作 長方形で編む夏用ジレ ③広げた状態

完成したジレは、夏の装いに特別な輝きを与えてくれます。クロス編みのパターンが、シンプルなTシャツやワンピースに合わせるだけで、個性と存在感を際立たせます。長方形のデザインなので、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍できるのも魅力です。

このジレの制作過程で学んだことは、困難を乗り越えることで得られる達成感と、自分なりの工夫で問題を解決する喜びです。トルコの方の編み方を参考にしながら、自分のスタイルを見つけていくことで、独自の作品を作り上げることができました。

手作りの温かみとクロス編みの美しさを併せ持つこのジレは、夏のワードローブに欠かせないアイテムとなることでしょう。ぜひ、皆さんも編み物に挑戦し、自分だけの特別な作品を作り上げてください。


○○Bag Size&Material○○

サイズ (cm)
 着丈(後ろの長さ) 80
 身幅(長方形) 縦84 横110
 脇ぐり切れ目長さ 33
※表記寸法は概算です

使用毛糸
DAISO
Lufty (レトロチャコール gray) x 14玉と少し

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