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バランスの取れた生活

「晴耕雨読」という言葉がある。
晴れた日はお天道様の下で家庭菜園を楽しみ、雨の日は部屋の中でのんびり読書に耽る。
こういうイメージの、悠々自適なカントリーライフを指す言葉らしい。

私は若い頃、これをとても過酷な生活者の言葉だと思っていた。

「晴れたら早朝から夜遅くまで鍛錬して肉体改造、雨ならとことん勉学に励め!克己復礼、国民の規範となるのだ!」

といった戦前のエリート大和男児に文武両道を勧める、上からのお達し的な言葉だと思っていたのである。

まるでちがう。
知らないと赤っ恥をかく。

さて、今。
本来の「晴耕雨読」に割と近い暮らしをしている自覚がある。
晴れている日も働いていることはあるけれど、その分、仕事がなければ雨でもカッパを着て歩き回っているので、バランスは取れている。
とても健康的だ。

鬱は寛解しないと聞いていたので、どこかでまた病むのかなと思っていたが、今のところその兆候はない。
自然の中で遊ぶ時間を意識的に確保しているのが功を奏しているのだろう。

人に合わせることが極端に苦手なので、マイペースで楽しめる野草探しや、釣り、迷子、素潜りが外で遊ぶ時の主なメニューだ。
春先は、やっぱり野草探し。

最近、山奥に「キクラゲ畑」とでも呼ぶべき倒木を見つけ、雨の翌日は必ず採集に出向くようにしている。
このところ気温も上がり、いい感じに湿度が保たれているところが良いのか、びっくりするくらい採れる。

「キノコは怖いから、プロと一緒にとらないと食べちゃダメだよ」
とよく言われるが、それはモノによるのだと思う。
例えば、マツタケは生える環境がものすごく限定されるので、似たキノコを見つけても周囲を見ればマツタケかそうでないかが、わりと簡単に判別できると聞く。
外見が似たキノコでも、冬にしか生えないもの、夏にしか生えないものなど、見分けるポイントもある。
プロに頼らずとも、安心して食べられるものはあるのだ。

私はキノコの全てを覚える気はないので、自分が判別できるものしかとらない。
今のところ、それがキクラゲなので、キクラゲだけせっせと採りに通っている。

キクラゲ
400g超え!大豊作!

今日は、ガーリックバターソテーで食べてみた。
コリコリした食感がたまらない。

山歩きだけでなく、野生のものを食べているのも健康に一役買っている気がしている。

**連続投稿822日目**

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