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写経とホームキル

あ、きっとまた近くで命が消えた。ついさっき、写経をしている最中にバーーーンと銃声が聞こえた。猟銃だきっと。鳥も驚いて騒がしくビービー鳴いているのが聞こえる。

近くでホームキルがあったんだと思う。
自分の家畜を、自分の土地内で(専門業者に頼んで)屠殺し、その場で解体してもらう。羊なんかだと自分でやってしまう人もいるが、さすが200キロちかい牛となると業者じゃないと手に負えないだろう。ちなみにうちは一度もホームキルをしたことはない。
そういえば、近所でホームキルがあったときに聞いた話。トラックのクレーンでカーカス状態(枝肉)で吊るされた牛が、道路から見えたそう。(ふつうは人目につかない場所でホームキルは行うらしい)
現実、大勢の人がおいしいと言って食べている牛肉。それは工場で屠殺され解体され、きれいにパックされた牛の肉。命が消える瞬間や、牛という動物が肉になる過程を見ずに、消費者は購入する。

個人的にはたくさんの人に屠殺からスーパーにならぶまでの工程をしっかり学んでほしいと思うが、まあ見ない方がある意味幸せななんだろう。そんなカーカス(枝肉)の牛が運転中に見えたら、それはもう残念だけどホラーでしかない。