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選ばれ続けてきた理由は、最大限強みを発揮できる環境でした。

クルーズには、優秀な役員陣がいます。

中には、創業当初から中核を担っているメンバーもいて、彼らが立ち上げ育てた事業が今も売上の大部分を支えていたりします。

それは素晴らしいことだとは思うのですが、先日このことについてシンプルに疑問が湧きました。

いったいどうしてどこへ出ても大活躍できるであろう彼らがクルーズに居続けようと思ってくれているのか?

役員陣3名にインタビューしたところ、優秀な人材に選ばれ続ける組織の条件、ひいては大将軍クラスの人材が育つ役割の与え方のヒントが見えてきました。

※要点は、<今回のワーク>の手前の章でまとめています。


<一人では何もできない>

まずは、取締役副社長で、かつクルーズが急成長してきた時代の広告事業やゲーム事業を100億200億と成長させ、最近ではGameFi事業を他社に先駆けて手掛けるCROOZ Blockchain Lab株式会社 代表取締役社長でもある古瀬さん。

なぜCROOZに居続ける選択をしたのでしょう?

彼は、「愚問すぎる。もはやクルーズは俺にとって家族同様だからあたりまえだ」ときっぱりw

にしても、「古瀬さんだったらこれまでもいくつか事業作って伸ばしてきたんだから、独立も考えたことないんですか?」と聞いてみました。

独立しないのかすごい聞かれるけど、みんな勘違いしてる。俺はクルーズの古瀬だから力あるだけで、1人で外に出てもなにもできない。いろんな奇跡が積み重なって今がある。もしかしたらまぐれで大当たりみたいなこともあるかもしれないけど、でかいこと成し遂げたいんだったら確率論的にもクルーズでやったほうがいい。だから今はクルーズの古瀬としてGameFi事業で世界一を獲りたいと思っている。

彼は今や注目浴びるGameFi業界を牽引する一人として多くのメディアやイベントにCROOZ Blockchain Lab株式会社の代表として呼ばれますが、CROOZ Blockchain Lab株式会社の名刺は作っていません。古瀬さん自身は常にクルーズ株式会社の古瀬として立っています。

自分を一番理解し、力を発揮させてくれる環境なんてそうそうありません。

そんな環境があり、そこで自分一人では描けないでっかい夢を描いて、そこに向かうため己の才を最大限発揮することを仲間に求められている。

それが20年以上続いたら、そこにいない自分は自分じゃないと感じるのかもしれません。家族のように切っても切り離せない関係と言えるでしょう。

ちなみに、古瀬さんに小渕社長のことを人としてどう思っているのか聞いてみました。

20年以上見てきて、あらゆる側面を見ているから、もはや一言で言い表すのは難しい。一つ言えるのは、カリスマ性に魅力があるとか、もはやそういうレベルの話ではない。

まさに家族、なんでしょうね。

<社長の人間性が理由ではない>

続いて、クルーズ創業間もない頃からいる取締役副社長で、今200億を超えるグループで一番売上の大きい子会社であるCROOZ SHOPLISTの社長も務める仲佐さん。

彼は「言いたいことは言えてるし、やりたいことはできてる」実感があるから「やめる理由がない」と答えていました。

もう少し深く聞いてみたい、ということで小渕社長の人柄とかそういった要素があるのではないかと思い「社長の人間性とか、そういう部分に惹かれて残り続けているみたいなことはないんですか?」と聞いてみました。

人間性が誰より優れているかとかはわからない。ただ社長というのを役割として捉えたときに小渕さんの意思決定や行動力は卓越していると思う。そもそも、社長というのはあくまで役割であって、それと人間性は別の話だと思う。

自分も今はSHOPLISTの社長だけど、社員に比べて自分が人間的に優れてるなんて思ったことはない。社長として色んなことを決めなきゃいけないし指示もするしケツもふく。それが社長の役割。

古瀬さん、仲佐さんもそうですが、CROOZの役員陣の仕事は決して楽ではありません。かなり高いレベルの成果を求められます。

仲佐さんも以前インタビュー記事で「社長の顔を見て仕事をしているやつは糞だ」と言い放っているように、うちでは、互いの顔色を見て「これくらいでいいか」という仕事をすることは絶対に許されません。

売上を上げる、いいものを作る、そのことに沿わないなら社長に対してだろうとはっきり物申すのが役員の仕事であり、それができ、奨励される環境がある。

CROOZがそういう組織で在り続けていられる理由は、メンバーそれぞれが尖った強みを最も発揮できるポジションに配置され、最大限強みを発揮することこそが仕事であるという前提があるからです。

そういう布陣を組んで、メンバーの力を引き出している小渕社長の社長としての力量が仲佐さんがCROOZに居続ける理由になっているのでしょう。

<尖った才が最適な布陣で配置されている>

最後に、取締役 最高財務責任者CFOの稲垣さん。

先ほどまでの2人は創業期からいますが、稲垣さんは10年ほど前にCROOZにジョインしています。

彼はどうして居続けることを選んでいるのか?

小渕社長をふくめ、他の役員陣と一緒にやれるのが単純に面白いと思っている。各々尖った才を持ち、それをそれぞれが最大限に発揮できる布陣になっていて、刺激もあり、単純にこのチームが楽しい。クルーズの資産(金、ヒト)を活用して大きな事やりたい。

これは僕も同感で、役員全体がそれぞれの尖った能力を最大限発揮できるような環境にいて、それが刺激的で楽しいんですよね。

稲垣さんはこんな事も言っていました。

特に小渕社長はトップとしてのバランス感覚とカリスマ力があって攻防バランスが凄いなと思う。例えば元々営業出身だけど、開発会社の社長もできる。開発のキーマン、CTOみたいな人を上手く信頼関係を築いている。石橋をたたく慎重さと、周りから何を言われても正しいことを速やかに断行する鋭さを併せ持っている。

キングダムを読んでいない方には伝わりにくかもしれませんが、CROOZの役員は大将軍クラスの人材です。

それぞれが強い意志を持ち、いわばクセの強い猛者たちで、それを束ねられる小渕社長がいるからCROOZはCROOZとしてやっていけている。

ちなみに、こうしたセンスはどのように培われたのか。
小渕社長に直接聞いてみたところ、

くぐり抜けた修羅場の数とその修羅場を通じた成功体験の数が違う。いいオフィス構えるとかたくさんお金積むとかそんな小手先の話ではない。仲間とどれだけの修羅場を共にくぐり抜け、成功体験を共有してきたかどうかが重要。一日二日じゃ真似できないよw

とのことでした。重い、重すぎる。。。。。

<大将クラスが育つ役割の与え方>

3名へのインタビューから、他の組織でも言えるであろう、メンバーが自らの意思で組織に「居続けたい」と思える条件を抽出してまとめると、

①個々が尖った強みを最大限開放し、没入できる。
②互いがそれを高く評価し、尊重し、求めている。
③仕事の是非に人格の評価を絡めない。
 大事なのは役割をまっとうすること。
④個々の最高の未来像が、組織の最高の未来像に重なっている。

こんなところではないでしょうか。この4つはそのまま、大将軍クラスの人材を育てるための役割の与え方の条件にもなっているはずです。

また、組織が大きくなってもこういう場として在り続けられるかどうかは、社長の言うように「仲間と修羅場をくぐり抜けた数」がものを言うのかもしれません。

ちなみに、心理学の研究者たちの間でよい人生を構成する要素として見解がほぼ一致しているものに以下のようなものがあり、先ほどの4つと重なっています。

  • 目的意識を持って生きている。

  • 自分の強みをわかっていて、その才能や強みを活かし、充実感・やりがいのあることを追求している。

  • 集団や組織に対して有意義な関わり方をしている。

というわけで、今回はCROOZ役員陣3名を取材して、優秀な人が居続けたくなる組織がどんなものか考察してみました。

最後に個人の感想としては、みんななんだかんだ難しいこと言ってるけど、シンプルにクルーズが好きなんだなー、とw

<今回のワーク>

毎回恒例、
テーマに合致した若手起業家向けのワークです。

これらは、内容を体験的に理解してもらうための実践的なものです。ぜひ、いくつかでもチャレンジしてみてください。

・メンバーの最大の強みを言語化しよう。
・メンバーが最大限強みを発揮できる環境に1ミリでも近づけよう。
・メンバーが最大限強みを発揮しなければ成立しないような仕事を与えよう。

それでは、また次回お会いしましょう!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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