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ラーメンと女子

「ラーメン屋に一人で行くの!?さびしい!絶対無理!」

なんてことを、女子同士で話していると言われたりします。

いやいやみなさん、誤解しないで?私が一人で行くのは、ただのラーメン屋ではないよ?

そう、かの有名なガッツリ☆ギトギト☆『ラーメン二郎』というお店なのですから。

人の胃袋をつかむ魅惑の二郎

10席ちょっとのカウンターだけがある小さな店内。そこにつながる10mほどの長い列。

並んでいる時からふんわり漂う、ニンニクとスープと肉汁があわさった胃袋の踊るような匂い。

行列を抜けるとラーメン二郎であった。

カウンターに座った私に、お店のおじさんが二郎というラーメンを出してくれます。

ドンブリにのっている山盛りの野菜…というか山になったもやし。気持ちばかり混じっているキャベツ。そして、その山の横にトッピングされているニンニクたち。

アクセントには、はい!厚切りチャーシュー5枚!

もやしの山を崩しながら、とんこつ醤油風味の濃厚なスープ、歯ごたえのあるかための太麺、それから普段は食べないような量のニンニクをまぜあわせて、シャクシャクもぐもぐ食べていきます。

ああ、何という幸福感!箸がどんどん進んでいく!

しかし、この幸福感の前に油断は禁物です。二郎も一応、カテゴリーとしてはラーメンという食べ物。時間が経てばスープが冷め、麺がのびて美味しさが落ちていきます。

つまり、今という瞬間が一番おいしい時なのです。

人と話すような時間もなければ余裕もなく、ただただ目の前にある二郎という食べ物と向き合う空間が全てだということです。

おひとり様をさびしがる余裕はない

さてさて、一応私も、生物学的には女子として生まれた身。みんなでワイワイ食べるご飯の楽しさもそれなりには知っています。

が、春はあけぼの、冬はつとめて。

四季にそれぞれの良さがあるように、友達と行くキラキラなイタリアンにも、一人で行くギトギトのラーメン二郎にも、それぞれに違った良さがあるのではないでしょうか。

ラーメン二郎に一人はさびしい?

いやいや、とんでもございません。

二郎に身も心も満たしてもらっている私は、そこにさびしさを感じる余裕などないのです。

以上、もろこしでした!

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