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もろこしです。日常のあれこれを「もろこしのもろもろエッセイ」で不定期に書いていきます。エッセイコンテストで複数回受賞歴あり。とはいえキラキラ要素はない地味な人間です。過度な期待はお控えください。フォローはお気軽にお願いします◎

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最近の記事

300円が繋げる未来

小さな頃から好きなもの。 フリーマーケット。 いいものが安く買える…という理由もあったが、使わなくなったものを再利用できるというところに不思議な魅力を感じていた。 中学生の頃、オシャレなお姉さんから買った2枚500円のTシャツを、ボロボロに着倒した後に捨てた時の達成感。 寿命を迎えていないのに捨てられてしまうものを、最大限活用して天寿を全うさせることに、心が満たされていたのだろう。 そんな私が、IT化で出会ったのがフリマアプリだった。 スマホひとつで売りたい品物の

    • 井の中の私、大海を知る。

      「あなたの人生で戻りたくない時はいつですか?」 私は迷いなく中学生の時と答える。 女子中学生。多感。 一言でまとめると簡単だが、実際に生きてみると困難しかない。 わざと聞こえるように言う辛辣な悪口。 昨日までおはようと挨拶していたのに、今日には無視をしてくるクラスメイト。 学校に行きたくないと言えば、子どもの言い分をまともに聞かず、正論だけをふりかざす教師。 それでも、学校という狭い世界が、私にとっては全てのように思いこんでいた。 他に世界を知らなかったから。

      • 今は昔、クーピー救急隊といふものありけり

        クーピーという文房具をご存知でしょうか? 色鉛筆のような見た目をしながら、クレヨンのように芯しかない文房具です。 色鉛筆のようにこまめに削る必要がない優れモノな反面、こやつ、油断をするとポキッと折れてしまう繊細な代物。 そんなか弱いクーピーを、直すために結成されたのが『クーピー救急隊』でした。 今からおよそ20年前。 とある公立小学校の3年1組で創業したのがクーピー救急隊。 結成のきっかけは、席替えで近くに座った創業者1(私)と創業者2(クラスメイトの女子)が、一

        • 他人に揚げさせる天ぷらが最高

          サクッとアツアツ! 揚げたて天ぷら! 目の前に並んだ天ぷら。 はふはふ言いながら食べる私。 口の中でじゅわっと広がる油。 あー、至福の時。 はい、私、天ぷら大好きです。 正確に言うなら、 『誰かに揚げてもらった天ぷら』 が大好きです。 さて、美味しい天ぷらですが、こやつ、なかなかの クセ者 でもあります。 その一、油酔いの試練。 天ぷらを揚げるには、大きな鍋に3~4㎝ほどの油を入れる必要があり、そのにおいにウッとなってしまったり。 容赦なく料理する

        300円が繋げる未来

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          6本

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          ラーメンと女子

          「ラーメン屋に一人で行くの!?さびしい!絶対無理!」 なんてことを、女子同士で話していると言われたりします。 いやいやみなさん、誤解しないで?私が一人で行くのは、ただのラーメン屋ではないよ? そう、かの有名なガッツリ☆ギトギト☆『ラーメン二郎』というお店なのですから。 人の胃袋をつかむ魅惑の二郎10席ちょっとのカウンターだけがある小さな店内。そこにつながる10mほどの長い列。 並んでいる時からふんわり漂う、ニンニクとスープと肉汁があわさった胃袋の踊るような匂い。

          ラーメンと女子

          トイレに秘められた可能性

          迫る!トイレの罠目の前の便座はフタが閉まっている。 仕事に行きづまった夕方6時。会社のトイレに入った時のことだ。 こんな時にドキドキするのは、多分私だけではないはず。 感染症防止のため、「トイレのフタは閉めて流してください」といったポスターが増え、最近は便座のフタが開いていないことが多くなった。 おそるおそる開けると、ああ、前の住人の忘れ物が残っている…。 私はお前にコンニチハをするために来たのではない。むしろお前とサヨウナラをするために来たのだ。 なんて思いなが

          トイレに秘められた可能性

          空想とエッセイと私が出会った話【自己紹介】

          空想と私本と共に生きてきた。 ページをめくると、現実世界では体験できない物語があふれ、喜び・悲しみ・苦しみが、登場人物を通して私の心を動かしてくる。 感情が動く美しさに魅入られていたのだ。 すぐに影響を受けてしまう私は、本を読んでいくうちに、自分で物語を作る喜びを知っていくことになった。 頼もしい仲間、強大な敵、そこから生まれる様々な感情を、自分の頭さえあれば簡単に紡ぎだすことができる。 なんて美しくワクワクする世界なんだろうか。 これが私と空想の出会いである。

          空想とエッセイと私が出会った話【自己紹介】