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蔵王坊平ヒルクライム2023


山新から引用

チャンピオンクラス 1:04:16 2位

地元山形の我らが母なる蔵王大権現のお膝元で開催される大会。
年々大会規模が縮小し、参加人数も減少傾向。来年は開催されないかも・・・と噂される本大会だったが、結果的にとても良い大会だったと思う。噂によると来年の開催は決定しているらしい。なんと素晴らしい。

チャンピオンクラスの参加人数は7人。頭数は少ないけど、その分中身は濃い。前年チャンピオン、富士ヒル年代別2位、乗鞍年代別3位、あとチームメイトのトオルくん。そして強い強いと噂されていたミネルヴァアサヒの布田さん。始まる前から嫌になってくるメンバーだ。

スタート~猿倉

正直これはレースになっていたのか怪しいなぁと思ってるけど、順位が付く以上それはレースなわけで。

スタート後はまぁまぁのペースでローテーションしながら進行。調子はまぁ普通か。走れている方だと思う。
3km過ぎの激坂は当然のように6倍以上で登る。先頭を積極的に引くのは布田さん。ダンシングでぐいぐい登る。前半は岩井さんと布田さんの引きが強烈で、これが10分以上続いたら早々に千切れるなと思いながら走る。
激坂クリア後、正直みんな瀕死だったはず。しかしペースは特に緩まず、5倍以上は出てたように思う(パワーは見ないようにしていた)。ログを見てもそんな感じ。
辛いは辛いけど、そのペースにも慣れてきて、大きなペースアップがない限りは大丈夫かなと思えてくる。そんな頃に猿倉通過。このままペースで行って欲しかったが、岩井さんの強烈なペースアップ。7倍近いパワーで踏まされる。これにも何とか耐え、このカチ上げで萩原さんは脱落。先頭は5人。
先頭交代中にみんなの顔色を伺う。布田さんは息も乱れておらず、明らかに実力差がある。

猿倉~坊平

坊平までの記憶はすでに消えかけているけれど、辛かったことだけは覚えている。散発的な布田さんのペースアップに後ろの我々は何とか着いていくということを数度繰り返す。ダンシングでのアタックが強烈で、短時間のものならまだ耐えられるが、坊平手前で永遠にも感じる長めのダンシングが始まる。集団は完全に崩壊。後ろを見る余裕は全くなかったので後ろの状況はわからないけど、聞く話によると
布田 ← 森谷・佐々木 ← 齋藤
という感じにバラけたらしい。ダンシングが終わっても良いペースで引いていくので、敢え無く着き切れ。中切れは万死なので即左に避けるが、後ろから誰も上がってこない。後ろを振り向くと佐々木さんの姿しか見えない。この後は佐々木さんと二人旅が続く。
坊平の傾斜が緩くなるところあたりで、布田さんとは50mほど間が空いてしまった。最初は追いつく気でいたが、一度レッドゾーンに入った脚と心肺は中々帰って来ない。そのままペースが上がり切らないまま布田さんは遥か彼方へ。

坊平~ゴール

坊平からゴールまでは緩斜面と斜度7%前後が交互に繰り返される感じ。このまま佐々木さんと進めば確実に表彰台は決まりだけれど、そこは一つでも順位を上げたいと思うのが人と競ることに楽しみを見出している者の嗜みというもの。なお布田さんに追いつけるとはもう思っていなかった。
緩斜面から勾配が上がるところを中心に俺がペース上げたり、佐々木さんがペースを上げたり。佐々木さんとは今年栗駒で2度やり合って、なんとか勝ち越しているけど、今回は紙一重だったと思う。思い返せば最高に楽しい殴り合いだった。
森林限界が訪れるあたりで向かい風を感じるようになり、そこでアタック気味にペースアップ。佐々木さんの気配が少し遠くなったので、そのままちょっと頑張る。カーブで後ろを確認すると数十秒は離れている。このまま2位確保のため当社比頑張ってゴールまで我慢。結局着順は
布田 ← 森谷・佐々木 ← 齋藤
↑のまま動かず。

ゴール後

布田さんのタイムは62分くらい。およそ2分差をつけられてしまった。2分も開くと悔しいとも思えず、ただすごい人もいるもんだと感心しきり。ダンシング中の後ろ姿はロードレーサーのそれで、クライマーのなんちゃってダンシングとは違う力強さを感じる。ペースを維持するダンシングではなく、相手の脚を削るダンシングもできるようにならねばと感じた。
大槌新山、岩木山の後も思ったけど、負けるとモチベが上がる。上には上がいるというのは良いことだ。来年はもう少し食いついて、あわよくば一矢報いる走りをしたい。
チームメンバーの矢作さん(今回は年代別で出走)は無事1位を獲得。練習時間が少ない状態できっちり結果を残すのは流石。

猿倉通過後の貴重な走行写真。手前の方はカテゴリ別。
スタート前の情報交換
たぬきーず残党

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