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美を追求したホックブランド ホックについて⑤

こんにちは。広報担当のサトです。

桜が各地で咲き誇り、桜の名所には、たくさんの人だかりができています。春を彩る桜は美しく、キレイで、各々の楽しみ方で桜の季節を過ごしています。

服を彩る役割

私たちが取り扱っているホック(スナップボタン)も、「留める」という機能だけではなく、時には服やパンツ・バッグに彩りを加える「飾る」といった役割を求められることがあります。

今回は、数あるホックの中でも、ひと際「美しい・エレガント」といった表現がピッタリのホックをご紹介します。それは、スイスのOerlikon Ririグループの子会社でイタリアにある「Cobrax社」のホックです。

誰もが聞いたことのあるであろうフランスやイタリアの高級ブランドが、こぞってCobrax社のホックを使用しています。


Cobrax社のご紹介

水の都で有名なヴェネツィアの隣町パドヴァに位置するCobrax社。

「革新的」「高品質」「美しさ」「オリジナリティ」の4つを基本指針として、ラグジュアリーブランドやデニムブランドなど、ハイファッションブランドをメインターゲットにホック、ジーンズボタンを生産しています。

私は、初めてCobrax社の商品を見たとき、計算しつくされた「形状の美しさ」はもちろんのこと、日本ではあまり見かけないメッキ(色)の輝き、色のコンビネーションに、かなりの衝撃と刺激を受けました。

ヴェネツィアから車ですぐの隣町パドヴァにCobrax社はあります

美しくあり続けたい

Cobrax社を訪問した際に、

「長年使用し続けても、美しさを購入していただいた時と同じ状態に保ち続けたい」という想いでモノづくりをしている

とお聞きしたのがとても印象的でした。

通常ホックは、開閉を繰り返すと、ゲンコと呼ばれるパーツのメッキが、少しずつ剥がれてしまいます。その少し剥がれた色目を「味がある」と経年劣化を楽しんでくださる方もおられるのですが、Cobrax社のホックには、メッキが剥がれない工夫が施されています。

ホックの構造は、このようになっていて、ゲンコとは、このパーツのことです

美しさを保つ工夫

  • ホックの開閉時に、ゲンコのメッキを剥がれにくくするために、通常は金属を使用するバネのパーツが「樹脂」で出来ている。

業界では、バネ線と呼ばれるパーツの部分
通常はこのパーツには金属が使用されていますが、Cobrax社の商品には樹脂が使用されています
  • メッキが剥がれても、下から同じ色目が出てくるように、メッキの厚みをコントロールしている。

画像では伝わりにくいですが、メッキの色に高級感があり、ものすごくキレイです

少し専門的な話ですが、このような工夫により、美しい見た目を保つことができているのです。

美の追求がサステナブルに

「美の追求のために、そして、美の維持のために」

Cobrax社のホックのデザインは計算され、ひと手間もふた手間もかけた「ものづくり」を実践されています。

高級ブランドのバッグや服は、とても高価なものですが、欧州の方々は、両親から子供へ、はたまた子供から孫へと引き継ぎ、数世代に渡って大切に使われることが多いようです。

Cobrax社のホックは、数世代に渡って使用される時にも、美しくあり続けたいと考えて作られています。その精神は、まさにサステナブルな考え方であり、私たちも学ぶことがたくさんあります。

モリトは、日本市場におけるCobrax社の販売代理店を担当し、活動しています。

私たちは、Cobrax社の美しいホックを販売するだけではなく、「ものづくり」の背景にある彼らの精神も含めて理解し、お客様に伝えてゆく必要があると、強く感じています。


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