見出し画像

ニシンは美味しいけど

ニシンは、とても美味しい魚でしかも安い。山形県の新庄市では、春の訪れを告げる祭りとしてカド焼き祭りをする。カドとは、ニシンのことである。城跡の公園で大きなカドを炭火で焼いて食べる。一度食べに行ったことがあるが、これが実に美味しい。新庄の人は、これを食べて春の訪れを実感するとのこと。

ニシンの卵は言わずと知れた数の子で、身の方も味が濃くてとても美味しい。しかも安い。庶民の魚のサンマも、このところはすっかり高級魚になってしまってここ数年口にすることも無くなってしまったが、ニシンは安いままで最近よく食べるようになった。

しかし、小骨が多い。しかも身の中の取りにくいところに埋もれているため、取りづらいことこのうえない。これを取り除きながら食べるので、とても時間がかかる。とても美味しいのに安いのは、この食べづらさに原因があるのかも知れない。食べづらさを敬遠されて、安くないと売れなくなっているのかも。この小骨問題が解決されれば、本来とても美味しい魚なので、人気が出るんじゃないかと思います。

さて、小骨が多くて食べづらい時間がかかると言っておりますが、逆に考えればゆっくり時間をかけて食事ができると言うことでもあります。肥満の人は良くかまずに食べるので、満腹中枢が反応する前に食べ終わってしまう傾向があるそうですが、最近また腹回りが気になり出した私も、ニシンを食べてゆっくり時間をかけて食事を取ろうかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?