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島日記 食のエッセイは外れがない

民宿の帰りに図書室へ寄ることが多い。
最近は汗だくになるので、返却本をまた持ち帰る日が続いた。

返却期日が過ぎたので、先日わざわざ出かけた。
小中学校の図書室よりもずっと狭く、教室より少し狭いぐらいの部屋だ。
公民館兼用なので閲覧室は入り口のロビーになる。
そこで読んでいる人を見かけたことはないが。

新刊コーナー以外は、もう長年通っているので見慣れた本ばかり。
寄贈書コーナーがあればいいのだが、どこかに紛れ込んでいるので、一応全部の棚を順に巡る。
馴染みの本に挨拶しながら。

県立図書館からやってくる本棚もある。
誰が選んでいるのか、興味をひく本はない(失礼)
鹿児島は島が多いので適当に詰めているのだろう。
島尾敏雄が館長をしていた県立奄美図書館からも借りられる。

今日は県立の棚で「ちょこっとつまみ」なる河出書房新社の編集本を見つけた。
おいしい文藝シリーズの一冊のようだ。
檀一雄から池波正太郎、孤独のグルメの久住昌之まで、酒好き作家のおつまみエッセイである。

昔から食べ物随筆は好きで、あれこれ読んできた。
蘊蓄も愉しいし、表現も目を見張る。
何より食べたくなる、作りたくなる。
なんでもない食べ物もプロの手で描けばおいしくなってしまう。

レシピは適当に書いてあるくらいでいい。
まつわる話が面白い。
エッセイを書く人の格好なお手本にもなる。
中でも、鴨居羊子のナイトクラブやバーでの話が面白かった。
てっきり開高健の奥方と思って読んいたのだが、下着デザイナーの羊子さんであった。
開高の奥さんは牧羊子だった。
彼女も料理上手なはずだ。

とにかく食のエッセイは外れがない。

昨夕 しみじみした夕焼け
三日月は雲で見えず
反対側のヴィーナスライン
馴染みの山
通勤途中の写真スポット
海から山までなだらかに 真ん中の三角が馴染みの山
小さな牧草地
上の写真の右側
キラキラモクモク
だんだん灰色の雲が
ネムノキが咲いている


今日の賄い弁当



今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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