今日の1枚「本質はどこにあるのか」

タロットカード1枚引き。
シャッフルして左手で選んだカードは。

『ペンタクル　4』逆位置。

「健康運を占ってください」
という要望を時々受ける。

占いで健康がわかるのか？
と思いますよね？思わない？
死神が出たから死ぬとは限らないし、タワーが出たから事故に遭うわけではない。

この場合、なぜ健康運が気になるのか？
その背景を探るようにしている。
健康につながるフックが、よそにあるのだ。

「実は身内に病気が発覚して」
とか、
「実は息子のことがストレスで具合悪くなりそうで」
など。
カードを展開していくと、健康運をオブラートに包んだ本質が浮かび上がってくる。

故にもし死神が出たならば、
「リセットの時期か、リスタートする時期」
と読んだり、
タワーが出たならば、
「思い込みが壊されるかも、否応なく環境が変わるかも」
と読んで、先々のアドバイスを深堀していく。

先日、お客様から、
「占いがひとつのストーリーみたいで、今までのタロット占いの中で一番しっくりきた」
との感想をいただいた。

小説家だと名乗る前だったので、うれしさもひとしおだった。

たとえばこのペンタクル4の逆位置。
防衛や過度の執着という意味がある（ざっくりと）。

最近、自分の占いについて悩んでいて。
もっとこうしなきゃいけないのか、もっと誰々さんみたいにやらなきゃいけないのか、など「タロット占い」のカテゴリー（一般的な）に自分を当てはめようとしていた気がする。

その思い込みは、自己防衛かもしれないし。
こうあるべき、という執着心かもしれない。

もっと自由でいいかもね。
と思った次第。

東京タワーにはたくさんの鯉が泳いでいる。
私の出勤日は概ね晴れだ。