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心理学を使った最後まで一緒に走れる本当の仲間を採用する方法

「やっと雇った優秀な人材が転職してしまった!」

「もう誰を雇えばいいのかわからない!」

「こんな優秀な人が少しの期間でも一緒に走ってくれたことを誇りに思おう」みたいなリフレーミングで誤魔化してたりしませんか?それ自体はとてもポジティブで良いことだと思いますが、そもそも良くないタイミングで離職されることは採用の失敗です。なかなか簡単ではないですよね。

今回は人材採用について語ります。

福利厚生や職場環境は本質ではない

離職率を下げるために職場の環境づくりに励むケースが多く見られます。良いPCや椅子、休憩室に食べ飲み放題、居心地の良い空間は生産性が向上するという直接的な効果は十分期待できますが、それを理由に離職をしないメンバーって本当に求める人材ですか?

本質を掴むため、まずは人々が転職する理由に着目しましょう。

転職してきた理由で転職していく

年収UPにより転職してきた人は年収がさらにUPすると転職していきます。

人間関係がうまくいかなくて転職してきた人は人間関係がうまくいかなくなると転職していきます。

転職というのはある程度重みのある変化の決断です。前回転職に踏み切った要因というのは、その人の価値観からして同じ状況になれば同じ重みを発揮します。

でもこれって際限ないように思いますよね。より良い環境を求めることを受け入れてしまうと会社間の競りのようになってしまいます。

ユニークな理由で転職してきてもらう

お金とか職場環境とか福利厚生とか他と比べられるものを決め手にするからいけないのです。

ではどうするか?それは会社のミッション・ビジョンへの同意を100%取ることです。

会社のミッション・ビジョンはユニークなものですよね?そこを理由に入った人はよほどのことがなければ離職することはありません。ビジョンを達成するまでは一緒に走ってくれます。

*ここでいうミッションとは北極星のような目指すべき方向性。ビジョンは10年程度の実現したい未来

それでも離れていく人達がいる

ここがポイントとなります。ミッション・ビジョンに100%同意してるのにそれを達成せずに離職していく理由は何か?以下が考えられrます。

1.ミッション・ビジョンを帳消しにする劣悪な環境、人間関係
2.ミッション・ビジョンを帳消しにするくらい魅力的なオファー
3.ミッション・ビジョンに本当は同意していない

1.ミッション・ビジョンを帳消しにする劣悪な環境、人間関係
これについては一般的なレベルまで改善してください。

2.ミッション・ビジョンを帳消しにするくらい魅力的なオファー
報酬2倍出します!とかやられたら揺らいじゃいますよね。正当に評価していればこれは起こりづらいです。

3.ミッション・ビジョンに本当は同意していない
これが見落としがちなポイントです。「いいですね!本当にそう思います!」「頑張って一緒に実現したいですね!」いろんな言葉でミッション・ビジョンに同意してくると思いますが、言葉を額面通りに受け取るのはやめましょう。

価値観を聞く

価値観とはその人が何に時間を使うと満足するか?を表したものです。人間の行動理由の最も強いものの一つです。

このように質問してください

「仕事において大事なことはなんですか?大事なものから順に5つ教えてください」

または「なぜ我々のチームに入りたいと思いましたか?」でもOKです。

ここでいろいろな答えが出てきます。その答えを分析することで、その人がミッション・ビジョンに向かうように同意しているのか逃げてきて同意してるのかがわかります。

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ワードの方向を聞き分ける

採用の方ならポジティブワードとネガティブワードを聞き分けることは非常に容易にみなさん行っていることでしょう。

その上で、向かうワード(Toward)か離れるワード(Away)かを聞き分けてますか?

例えば「チームワーク」という言葉がでてきたとします。そこでもう一声聞きましょう「なぜ?」と。きっと以下のような答えが返ってきます。

A「生産性が高い」
B「素早くアウトプットするためにはチームワークがなくてはならない」
C「関係が悪いと集中できない」
D「会議が少ないほうが良い」

どれがTowardでどれが離れるAwayでしょう?実はこれAだけがTowardです。

Cは関係が悪いところからAwayとわかります(否定)。よく間違えやすいのがBです。Bは一見、素早くアウトプットを出すためとTowardに思いがちですが、“ねばならない”が入っているので意識は反対にあります。つまりは「チームワークが悪いとアウトプットが遅い」を言い換えたものなのです(必要性)。Dも“多い”を回避してきてますね(比較消去)。

Towardはそれそのものを得るのが目的で、Awayはそれを得た結果、何かを回避することが裏にあります。

Towardのミッション・ビジョンはあまりブレません。Awayのミッション・ビジョンは実は何でもいい場合が多々あります。

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お金が上位3位くらいに入ってると注意

お金が大事という人は報酬の差を他の人より大きく捉えがちなので、わずかな報酬差でも上を目指したがったりします。

スキル持ちを雇いたい

スキル持ちは即戦力になってくれますが、同時に即離職の候補です。雇うのも高いため人材投資ではなく人材消費になりがちです。

ここは少し踏ん張ってミッション・ビジョンベースで採用してみると人材投資になります。

必要なのはトレーニングです。同じビジョン・ミッションを共有した仲間とプロセスを楽しみましょう。

それでもスキルが欲しければ専門家に助けを求めましょう。中から助けてもらうか外から助けてもらうか、どうすればいいかわかりますよね。

より詳しく知りたい、実際に使ってみたいという方はコメントください。いいねもありがとうございます。


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