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『地元鎌倉でお散歩観光。オーバーツーリズムで通信できない問題に直面』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.12

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■観光地・鎌倉は「人が住んでいる町」だった|文・瀬谷薫子

ここへ遊びに来ていた時は、常に行きたいところや買いたい物を見ていて、人を見ていなかったのだと思う。あるいは地元の人は、鎌倉の観光地らしいスポットにまるで出没していなかったのだ、とも。今の私と同様に、たぶんそっと外から見える「鎌倉らしい場所」を迂回して、いわば裏鎌倉で別の暮らしを送っていたのだろう。

この3連休の初日に、妻と次男と3人で鎌倉の小町通りまでテクテクとお散歩に行ってきました。長男は休日も部活でお散歩不参加。

うちは北鎌倉の山奥で、雰囲気的には観光地や繁華街とは程遠いところですが、小町通りまではゆっくり歩いて40分くらい、のんびり休日の散歩には程よい距離感なこともあり、小町通りまでのお散歩をよくやります。

コロナ明け後、最近ははっきりと観光客が戻ってき始めています。その人出の人数のせいだと思いますが、今回かなり困りました。

小町通りの周辺で、スマホのパケット通信がほとんどできないのです。これがオーバーツーリズム、観光公害か。


半分は地元民、半分は観光客の気分

私にとって鎌倉小町通りは、少し遠いけれど、すぐそこだという感覚、観光地そのものに住んでいる感覚はありません。行く回数も東京都民の鎌倉観光より少し行く頻度が多いかな程度。そのためオーバーツーリズムを実感することもありませんでした。

上記のエッセイを書かれている瀬谷薫子さんがおっしゃる鎌倉の町民感覚は半分くらいわかります。

のんびりしていて、佇まいがゆるやかで、いつも適度に機嫌がいい。少なくとも私が出会ってきた人たちは、一様に皆がそうなので、これが鎌倉という町の人柄なのだろうと思っている。

うちの界隈でも、東京で会う人たちよりもずっとのんびりゆるやかだと感じます。このエッセイに出てくるドイツパンの店「ベルグフェルド」は翌朝のベーグルを買う普段使いの店としてお気に入りですし、ご近所からのお裾分けも確かにちょくちょくあります。

小町通りまで(少し遠いけれど)歩いて行けるけれど、小町散歩する時は私も半分は観光気分です。新しくできた店や話題のスイーツなんかはミーハー気分で楽しみます。

一方、今回もそうですが、観光客が行列している飲食店にはほとんど行きません。ふらっと歩いてお昼に到着、観光客はあまり来ない中華料理店「梅梅」(以前は紅虎餃子房でしたが最近看板を変えました)でビールとおつまみ2品1200円のセットで1杯2杯やってテクテク帰る、というのが定番のお散歩コースです。

鎌倉小町通りは椅子に座って食事ができる店はどこもいっぱい、長蛇の行列であることが多く、歩きすぎて足が疲れがちなのに休めないというケースが起きがちです。せっかく鎌倉に来たのに中華かーという気持ちにはなると思いますが、「梅梅」では待たされたことが一度もなく、味も相当うまいので足休めの穴場としてオススメです。


観光地でスマホが使えない不便さ

今回は、2月5日に新しくオープンした「鎌倉紅谷 小町横路店」に行くのが散歩の目的でした。

2024年1月22日より直営店舗・鎌倉紅谷 公式オンラインショップで販売

クルミッ子の期間限定商品「ペールブルー缶」を買いに。クルミッ子自体が大人気すぎて売り切れ続出なうえ、「ペールブルー缶」はさらに入手困難。新規オープンした店なら確実に買えるだろうと足を運んだわけです。

お店の場所は小町通りに着いてからスマホで調べればいいかと思っていましたが、ふと思い立って出発直前に調べて正解でした。

鶴岡八幡宮を通り抜けているあたりから徐々に通信が重くなり、小町通りに着いた時には全く通信できなくなりました。13時ごろのドコモ回線での話です。

もし事前に場所を調べていなければたどり着くのに非常に苦労していたでしょう。また店では30分ほど行列に並びました。この間も何もできず退屈でした。

この日、小町通りでスマホが使えなかったことで困ったことを列挙してみます。

場所が調べられない
まずはこれでした。観光地ではお店の人が地元民ではないことも多いため、尋ねてもご存じないこともよくあります。新しくできた店ならなおさらご存じないのも仕方ありません。

行列の暇つぶしができない
場所が調べられない以外にも、観光地ならではの行列での待ち時間に暇つぶしができません。SNSも動画も見れません。通信なしで使えるライトゲームなどを入れておいたり、通信なしで読める電子書籍やダウンロードした動画があった方がいいでしょう。

QRコード決済ができない
小町通りの路面店はいまだに現金しか使えないところも多くありますが、ペイペイをはじめとするQRコード決済に対応している店も増えてきました。しかし通信できなければ使えません。

現金かクレジットカードを持っていないと詰みますが、例外でSuicaアプリのタッチ決済は通信なしでも使えます。先にチャージしておく必要がある点は注意ですが、鎌倉紅谷ではSuicaで払いました。

次に足を運んだ先述の中華料理店「梅梅」はクレジットカードで支払いました。クレカはお店の端末が有線で通信するので安定しています。

ポイントカードも使えない
そのあと東急ストアの本屋さんに立ち寄りましたが、提携している楽天ポイントのバーコードが開けませんでした。
QRコード決済できる店では、dポイントや楽天ポイントが貯まると呼び込んでいる店もあります。しかし通信できなければポイントカードアプリが起動できません。

LINEで連絡が取れない
待ち合わせや個別行動の合流、はぐれた時の連絡などでLINEを使いたくなりますが、通信できないとLINEは一切使えません。観光地に現地集合で遊びに行くケースもあると思いますが、現地で合流できないという悲しいことが起きるかもしれません。

今回私たちも東急ストアのビル内で個別行動した後に合流できなくなり、「電話」で連絡を取り合いました。
最近では友だちの電話番号を知らないケースはあると思います。観光地に一緒に行く時は念のため電話番号を交換しておいた方がいいでしょう。


観光地のキャリア基地局の増強は必須

冒頭のエッセイの著者である瀬谷薫子さんは小町にお住まいとのこと。自宅ではWi-Fiを使えば問題ないのかもしれませんが、観光地近くに住むとキャリア通信がたびたび不通になるのは不便なこともあるかもしれません。

キャッシュレス決済も観光DXも、スマホが通信できなければ使えないものが多くあります。特に観光地はインバウンド需要で海外からの来訪者も多く、スマホ頼りの人も多いはずです。

うちのすぐそこで起きていたオーバーツーリズムと通信不能の不便。先進テックを推すにはまずキャリア基地局の増強から必要なのかと痛感した1日でした。

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